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エンタメ

第29回 第13回カフェカブパーティーin九州に参加 =カブとフェリーの旅900キロ=

 10月30日(日)、本田技研・熊本製作所(大津町)の敷地内にあるHSR九州(ホンダセーフティ&ライディングプラザ)で第13回カフェカブパーティーin九州が開催されました。
 このイベントは、第1回からアテンド役として参画してきました。今回はスーパーカブ110で、参加兼お手伝い兼九州・四国ツーリングの7泊8日の行程となりました。
 往路は、昨年2021年に就航したばかりの「東京九州フェリー」で行くことに決めました。陸路に比べ、日程短縮と費用面、そして体力面で大きな助けになります。
 10月27日(木)に横須賀港23時45分発の「はまゆう」に乗船するために、所沢から16号線をひた走ります。約90kmを走りフェリーターミナルに到着。平日ですが12台ほどのバイクが集まっていました。

はまゆう
奥に見えるのが「はまゆう」。巨大な船体に圧倒されます。

スタンダードルーム
スタンダードルーム。フェリー自体が新しいため、隅々まで清潔感があります。揺れも少なく出発とともに就寝しました。
デッキから太平洋を望む
デッキから太平洋を望む。船内施設は充実していますが、やはりデッキの解放感は船旅の特権ではないでしょうか。

 私が乗船した「はまゆう」は、2020年に進水。2021年から就航開始した最新の大型フェリーです。全長222.5m、幅25m、総トン数は15,400トン、航海速力は約28.3ノット(約52km/h)の諸元です。 

夕食
28日(金)の夕食は、レストランで門司にちなんだカレーをいただきました。少し異国情緒があるカレーでした。満足。
バイクの留め置きスペース
バイクの留め置きスペースは広々。九州は冬でも走れますから、フェリーを上手に使うとロングツーリングが楽にそして楽しくなると思います。

 21時に新門司港に到着した後は、北九州空港近くのホテルに宿泊。到着が夜のため九州に着いたという感激は翌日に持ち越しです。

 3日目の29日(土)は、耶馬渓経由阿蘇のミルクロードを走り、熊本県の大津町まで約170kmの行程です。

 青の洞門近くにある耶馬渓橋(通称オランダ橋)は、二輪車が通行できるのです。大分県の有形文化財に指定されており、来年には竣工100年を迎える貴重な橋を観光客に気を使いながらスーパーカブ110で渡りました。

 阿蘇のミルクロードをクルージングしながら秋が深まりつつある高原を満喫し、「道の駅大津」に到着。ホンダ熊本製作所で生産されているCB1300スーパーフォアが迎えてくれるライダー歓迎の道の駅です。

馬渓橋
耶馬渓橋。
耶馬渓
耶馬渓独特の景観を見ながら山岳国道を軽快に駆け抜けました。
道の駅大津
道の駅大津。

 カフェカブパーティー会場のHSR九州で運営メンバーと合流。早速明日本番に向けて会場の準備です。

 4日目の10月30日(日)は快晴に恵まれ、HSR九州の会場には九州各地はもとより、関東や関西など遠方からもカブオーナーが駆けつけてくれました。

ボランティアメンバー
早朝から熊本製作所のボランティアメンバーが会場準備を手伝ってくれました。スーパーカブの開発や生産に携わっている方たちです。カフェカブパーティーは、熱意のあるボランティアメンバーに支えられているイベントなのです。
会場
会場は、バリアブルコースと呼ばれている、二輪、四輪の講習コースなので、とても広いです。私は受付を手伝っていました。

スーパーカブ110
こちらがエントリー車両スーパーカブ110と私。エントリーNoは152番です。
ブリーフィング
パレードランに向けた参加者ブリーフィングです。熊本製作所のボランティアメンバーの家族も協力してくれました。子供たちが「ヘルメット」「グローブ」「長そで」「長ズボン」の着用を呼び掛けると、参加者は思わず笑顔になって身の回りを確認していました。

整列
サーキットに入場するために整列。100メートルくらいに伸びています。
パレードラン
パレードラン。

 パレードランは、先導車に従ってHSR九州のサーキットを3周走ります。今回、初めて先導役を拝命しました。絶好のコンディションですから爽快そのもの。
 後ろを見ながら慎重に走りましたが、周回数を間違えそうになり、冷や汗ものでした。無事に約250台のパレードランが終了しホッとしました。

 パレードランの後は、恒例の人気投票コンテストや特別賞の発表です。

最遠参加賞
最遠参加賞は、東京都江戸川区からスポーツカブで参加された方が授賞。
レディース賞
レディース賞のスーパーカブ110とオーナー。カラーコーディネートが抜群です。

人気投票3位の表彰
人気投票3位の表彰。
人気投票2位の表彰
人気投票2位の表彰。

人気投票1位
人気投票1位に輝いたCT125・ハンターカブとオーナーです。
人気投票2位の表彰
お楽しみじゃんけん大会。

 パーティー最後のイベントは、お楽しみじゃんけん大会。協賛各社から提供された賞品が多くの参加者に渡りました。そして、安全運転で帰る事、来年の再会を約束して閉会です。

 私は、会場の撤去作業をお手伝いした後に、大分市までの移動です。冷え込んだ阿蘇のふもとをひた走ります。100kmを超える心細い夜道は久々の体験でした。

 

 5日目の10月31日(月)は、佐賀関港からフェリーで四国の三崎港までの移動です。
 
 国道九四フェリーの乗船口は、独特な形をしています。乗船時間は1時間10分ですから、海を見ているだけで到着した感じです。

国道九四フェリー
国道九四フェリー。

JR予讃線下灘駅
JR予讃線下灘駅
伊予市のJR予讃線下灘駅にて。映画やドラマのロケで有名になった無人駅です。天気も良かったので沢山の観光客がドラマの主人公になっていました。

道の駅ふたみ
道の駅ふたみ
伊予市の道の駅ふたみ(ふたみシーサイド公園)で小休止。穏やかな瀬戸内海は、何時までも見ていたい気分です。近くの住民の人たちは散歩に使えるという羨ましい環境です。

 愛媛県の海岸沿いの走りを満喫しましたが、この日の締めは「しまなみ海道」です。原付も走れるという特別な環境とのことで、天気もいいし期待は膨らみます。
 入口が分からずウロウロしながら案内所で地図をいただき、「来島海峡大橋自転車道入口」を目指しました。

しまなみ海道
自転車と原付それぞれの取付道路があります。
来島海峡第三大橋
料金所で通行料200円を投入。

来島海峡第三大橋道
来島海峡第三大橋。
瀬戸内海
湖のように穏やかな瀬戸内海です

 今治側から来島海峡第三大橋を渡り大島へ。高速道路の側道が原付道です。すれ違いがありますから、制限速度は30km/h。ゆっくり景色を見て走っていると地元のあんちゃん達はあっという間に追い抜いていきます。生活道路なんですね。

大島
夕暮れの大島にて。🎵瀬戸は日暮れて夕波小波…. まさしくそんな感じです

 6日目の11月1日(火)は、徳島市まで走る行程です。あいにくの土砂降りの天候なので、今治から最短コースになる吉野川沿いに淡々と走ることにしました。

 道の駅「貞光ゆうゆう館」にて昼食休憩。二輪車専用駐車スペースは屋根があるので雨の日はありがたいです。この道の駅は、剣山への入り口になっています。機会があれば、1955mの剣山の頂に立ちたいものです。

 雨が降りしきる中、徳島グランヴィリオホテルに到着。立体駐車場には、バイク専用スペースが用意されています。雨の日は感謝感激です。このホテルはフェリーターミナルまで5kmという立地ですからバイクの利用者が多いのだと思います。

貞光ゆうゆう館
道の駅 貞光ゆうゆう館。
駐車場
駐車場からは、雨に濡れずにホテルに移動できます。セキュリティ面でも安心できます。

 7日目の11月2日(水)は天気が回復。ホテルから約5kmでフェリーターミナルに到着。

ヨット係留所
朝の散歩で新町川沿いのヨット係留所から眉山を望みます。
しまんと
東京行きの紙を貼り待機中。後ろに見えるのがオーシャン東九フェリーの「しまんと」です。全長191m、幅27m、総トン数 12,636トンの大型客船です。

フェリーしまんとのデッキ
フェリーしまんとのデッキにて。波静かで天候良し。贅沢な気分になります。
私とスーパーカブ110
私とスーパーカブ110。

 
 8日目の11月3日(木)最終日は、午前6時に有明フェリーターミナルに到着。ちょうど日の出の時間です。朝焼けの中レインボーブリッジを渡り、都内を突っ切り7時半に帰宅しました。7泊8日、走行距離約900kmの旅でした。

 私のスーパーカブ110は、カフェカブパーティーを主宰する「カブ工房」の中島さんの手による「お尻が痛くならない魔法のシート(私が勝手に名付けています)」と「6リットル容量の大型タンク」を装着していますが、今回、大型リアキャリアを装着し積載力が向上しました。外見はノーマルに見えますが、三種の神器が老体をサポートしてくれる頼もしい相棒です。    

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2022/11/29掲載