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新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

HONDA “CB”の旗艦、CB1300シリーズがカラーリングを変更

“CB”の旗艦、CB1300シリーズがカラーリングを変更




HONDA CB1300 SUPER FOUR SP/CB1300 SUPER BOL D’OR SP/CB1300 SUPER FOUR/CB1300 SUPER BOL D’OR 車両解説

 新たな時代のロードスポーツを作ろうという「プロジェクト BIG 1」によって開発されたCB1000 SUPER FOUR。そのCB1000 SUPER FOURの流れを受け継ぎ、さらに1300へと発展させたモデルが、1998年3月に発売開始されたビッグネイキッド・ロードスポーツ、CB1300 SUPER FOURだ。前年、1997年の第32回東京モーターショーに参考出品され、CB1000 SUPER FOURのデビュー時に負けず劣らずの話題を集めての市販化だった。

“最高峰を狙うネイキッド・ロードスポーツはどうあるべきか”を徹底追求し開発したというCB1300シリーズ。 水冷直列4気筒、1300㏄エンジンの持つ力強く余裕ある出力特性を活かし、市街地走行から郊外、高速道路まで幅広く多目的に楽しめ、しかもビッグなボディサイズに、精悍で迫力あるフォルムを融合させたネイキッド・ロードスポーツとされていた。

 その後、2003年2月にはキープコンセプトながら、初のフルモデルチェンジを受けている。2005年2月にはシリーズ本体のマイナーチェンジとともに、ハーフカウルを備えたCB1300 SUPER BOL D’ORがラインナップに追加された。さらにその年の3月にはABS仕様も追加されている。

 2008年3月には環境性能向上のためのマイナーチェンジ。2009年12月にはリア周りのデザインを変更し、大型スクリーンやパニアケースを装備したCB1300 SUPER TOURINGをラインナップに追加した。またCB1300シリーズはこのクラスのベストセラーモデルとしてそれらのマイナーチェンジとは別に、毎年の如くカラーチェンジやマイナーチェンジも受けてきている。

 2012年11月には、CB400/CB1000に始まる「プロジェクト BIG 1」の20周年を記念した、スペシャル・エディションが発売されている。これは、赤/白ボディをベースに、前後ブレーキキャリパー、フロントディスクハブ、ドライブチェーンを金色に、クラッチカバーやフロントフォークボトムケースにバフ掛け処理を施すなどでプレミア感をプラス、決め手は20周年を記念した燃料タンク上のオリジナル・ステッカーと、タンクサイドの立体ウイングエンブレムの採用だった。

 2014年3月にはモデルチェンジが行われ、メカニズム面では、ミッションが5速から6速に変更されたことが最大のトピックスで、その他PGM-FIのセッティング変更、改良型マフラーの採用、車体周りでは、シートレールの強化、フレーム剛性バランスの見直し、ABSの標準装備、さらにSUPER BOL D’ORでは新たにLEDヘッドライトを装備した新型フェアリングの採用などが行われた。

 またこのマイナーチェンジを期に、ETC車載器とグリップヒーターおよび専用インジケーターランプを標準装備した“CB1300 SUPER FOUR E Package”と“CB1300 SUPER BOL D’OR E Package”がそれぞれタイプ設定され、5月から発売された。

 2015年2月には、この新型CB1300シリーズの“E Package”をベースに、専用のパールコスミックブルーの車体色にキャンディアザリンレッドのストライプ、シリンダーヘッドカバーにはホイールと同色のブロンズゴールドカラーを採用するなど、上質感を高めた特別カラー・バージョンが登場している。2016年3月には、ツートーンカラーに新色の「チタニウムブレードメタリック」を追加、2016年4月にはE-Packageに漆塗りイメージのスペシャル・エディションと矢継ぎ早に発売。

 2017年10月には、キープコンセプトのデザインのままマイナーチェンジが行われた。外観では主に、LEDヘッドライト、LEDウインカーが装備され、マフラーも“巨大”さを抑えた一回り小ぶりなものとなっている。メカニズム面では細かな熟成が行われ、出力も81kWに向上、足周りでもブレーキキャリパーの改良やサスのチューニングなど変更点は多い。

 2018年10月は、カラーチェンジと“SP”タイプの追加が行われた。オーリンズ社と共同開発した専用フロントフォークとリアサスペンションが採用され、よりスポーティーな走りと上質な乗り心地を追求するとともに、極低速域から良好な路面追従性を実現している。また、フロントブレーキにはブレンボ社製のラジアルマウント式モノブロック対向4ピストンキャリパーを採用し、制動時の車体コントロール性を高めながら、剛性としなやかさを両立させた。

 直近では、2019年10月、CB1300 SUPER FOUR SPとCB1300 SUPER BOL D’OR SPの両SPモデルに、CBシリーズのテーマカラーともいえる「キャンディークロモスフィアレッド」の新色が追加されている。

 2021年3月のモデルチェンジでは、「大排気量モデルを操る楽しみの最大化」がキーワードに先進の電子制御デバイスを採用したのがメインで、スロットルグリップ操作に対してより緻密なスロットルバルブの制御を可能とする「スロットルバイワイヤ(TBW)」システムの採用。走行状況やライダーの好みに合わせてSPORT、STANDARD、RAINの走行フィーリングを任意に選択できる「ライディングモード」や、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」も採用、ライダーの「操る楽しみの最大化」に寄与している。また、高速道路など長距離走行時に一定速度を設定することで、アクセル操作を行わず巡航を可能とし、ライダーの疲労軽減と上質で快適な走行に寄与する「クルーズコントロール」も標準で装備した。

 走行時にクラッチ操作を行うことなく、迅速でスムーズなシフトアップ/ダウン操作を可能とする「クイックシフター」は純正アクセサリーとして選択が可能に。また、急制動時にハザードランプを高速点滅することで急ブレーキ状態をいち早く後続車に伝える「エマージェンシーストップシグナル」の採用も行われている。

 今回のモデルチェンジは、カラーリングの変更のみで、同時発売される初代CB1000発売30周年記念モデルの30年記念モデルに注目が集まってしまうのは致し方ないことか。

 

B1300 SUPER FOUR SP。「パールホークスアイブルー」。
CB1300 SUPER BOL D’OR SP。「パールホークスアイブルー」。

 

CB1300 SUPER FOUR。「デジタルシルバーメタリック」。
CB1300 SUPER BOL D’OR。「デジタルシルバーメタリック」。

 

★ホンダ ニュースリリースより (2022年10月21日)

「CB1300 SUPER FOUR」「CB1300 SUPER BOL D’OR」ならびに 「CB1300 SUPER FOUR SP」「CB1300 SUPER BOL D’OR SP」の カラーリングを変更し発売

 Hondaは、水冷4ストロークDOHC直列4気筒1,284cm3エンジンを搭載した、CBシリーズのフラッグシップモデル「CB1300 SUPER FOUR SP」「CB1300 SUPER BOL D’OR SP」を12月15日(木)に、「CB1300 SUPER FOUR」「CB1300 SUPER BOL D’OR」を2023年1月26日(木)に、それぞれカラーリングを変更し、Honda Dreamより発売します。

●「CB1300 SUPER FOUR」「CB1300 SUPER BOL D’OR」は「デジタルシルバーメタリック」の1色設定
●「CB1300 SUPER FOUR SP」「CB1300 SUPER BOL D’OR SP」は「パールホークスアイブルー」の1色設定
 
 CB1300 SUPER FOUR、CB1300 SUPER BOL D’ORのカラーリングをスポーティーなブルーのストライプを採用した「デジタルシルバーメタリック」の1色設定とし、スイングアームにブラックアルマイト処理を施し、ホイールの塗装をマットブラックに変更することで、足まわりをより引き締まった印象としました。

 また、CB1300 SUPER FOUR SP、CB1300 SUPER BOL D’OR SPのカラーリングは、「パールホークスアイブルー」の一色設定とし、クランクケースカバーをマットブラックとすることで、より重厚感のある印象としています。

 CB1300シリーズは、「プロジェクトBIG-1」※1のコンセプトを具現化した1992年の初代モデル「CB1000 SUPER FOUR」の系統を継承。お客様と時代の要請に応え、2018年には、オーリンズ社と共同開発した専用フロントフォークとリアサスペンション、ブレンボ社製のラジアルマウント式4ポットキャリパーをフロントブレーキに採用し、よりスポーティーで上質な走りを追求したCB1300 SUPER FOUR SPとCB1300 SUPER BOL D’OR SPを追加。2020年には先進の電子制御デバイスを装備し、モデルチェンジを図るなど、深化と熟成を続けて参りました。

※1“新しい時代にふさわしいHondaのロードスポーツモデルはどうあるべきか”を徹底追求し
 ・水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
 ・その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること。
 ・走る者の心を魅了する感動性能を有すること。を基本コンセプトとしている
 

●販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 280台
 
●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CB1300 SUPER FOUR 1,562,000円(消費税抜き本体価格 1,420,000円)
CB1300 SUPER BOL D’OR 1,672,000円(消費税抜き本体価格 1,520,000円)
CB1300 SUPER FOUR SP 1,936,000円(消費税抜き本体価格 1,760,000円)
CB1300 SUPER BOL D’OR SP 2,046,000円(消費税抜き本体価格 1,860,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

主要諸元

    

   

車名型式 8BL-SC54
CB1300 SUPER FOUR〈CB1300 SUPER BOL D’OR〉
発売日 2023年1月26日
全長×全幅×全高(m) 2.200×0.795×1.125〈2.200×0.825×1.205〉
全長×全幅×全高(m)(SP仕様) 2.200×0.795×1.135〈2.200×0.825×1.215〉(SP仕様)
軸距(m) 1.520
最低地上高(m)★ 0.130(140 SP仕様)
シート高(m)★ 0.780(0.790 SP仕様)
車両重量(kg)※3 266〈272〉
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※2 28.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※3
17.2(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※4
登坂能力(tanθ)
最小回転小半径(m) 2.7
エンジン型式 SC54E
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 1,284
内径×行程(mm) 78.0×67.2
圧縮比★ 9.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 83[113]/7,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 112[11.4]/6,250
燃料供給装置形式 電子式<電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]>
始動方式★ セルフ式
点火方式★ フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L)
燃料タンク容量(L) 21
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.083
2速 1.941
3速 1.478
4速 1.240
5速 1.074
6速 0.967
減速比1次/2次 1.652/2.222
キャスター(度)★ 25°00′
トレール(mm)★ 99
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
180/55ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダブルクレードル

〈 〉内はSUPER BOL D’OR ( )内はSP
 ■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※3 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※4 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
 ■製造事業者/本田技研工業株式会社





2022/10/21掲載