60間近な我々の世代だと夏はサーフィン、冬はスキーが当たり前田智徳(健太にあらず)です。ただし、出来る出来ないはまた別次元のお話で、サーフィンもスキーもやったことないのにファミリア(赤の1.5X)のルーフキャリアにサーフボードやスキー板をボルト止めというのは、鉄板の昭和あるあるです(実際見たことありませんけど)。昭和世代の上司と二人で話題に困ったZ世代のみなさん、スキーブームの話を振ってやると「あの頃の関越はまだ全通してなくて」とか「リフトに乗るまで1時間はざら」とか「ゴーグル付ければみんなスキー場美人」とか、たいていはスキー以外のあるあるを語りたがります。語らせておけば時間がつぶせます。
Z世代は最近よく聞きます。CB世代やGS世代もあるのかなと思いましたが、今さら人に聞けません。アメリカなどで使われる世代区分のことで、Z世代(1997〜2012年生まれ)の前はY世代(1981〜1996)、その前はX世代(1965〜1980)だそうです。ということはその前の私は当然W世代かと思ったら、ベビーブーム世代だそうです。1クラス45人×15クラス当たり前世代ですから、まったくひねりなし。
話をスキーに戻します。かくいう私も武勇伝をひとつ。スキーなんて履いたこともないのに(履いたことがないからしたことはもちろんない)、スキーをする人という名の某スキー雑誌(今もあるんでしょうか?)でモデルしたことあります(マジで)。「週末は彼女と苗場」という企画ではなく、FF車の後輪にチェーンをかけるとか、滑らずにワックスばかり塗りたがるとか、僕の部屋でナイターしない? と誘うとか、スキー場で女性に嫌われる男はこんなやつ、というような私にぴったりんこの内容でした。その時共演した女性が今の妻だといいのですが、そのときのライターさんが娘の元の母親です。えーっと、なんの話してるんでしたっけ?
スキーではなく、サーフィン、しかもネットサーフィン(死語)していたときのこと。とある路麺先達のサイトを拝見していたところ、「店舗激写中ロメヲタ?」の説明が付いた写真がありました。某新店舗の写真を撮っている、さえないおっさんのマヌケな後ろ姿に「わはははは!」と笑ってしまいました。このマヌケなおっさん、いまごろどこで何をしているやら、それは立喰・ソ神のみ知ることかと思ったのですが、そうでもないのです。しばらくして、はたと見返して気がつきました。さえないマヌケなおっさんは、さえないマヌケなおっさんの写真を見て笑っていたのです。自撮りはもちろん、友達もいないので自分の姿を写真でみることはありませんから、気がつかないのです。マジで。
もし私がJKだったら盗撮騒ぎになるかもしれません。私がJKの格好していたらバズるかもしれませんが、会社の机は確実になくなることでしょう。
油断も隙もあったもんではございませんが、唯一の救いは服を着ていたことです。新店舗の写真を撮らせていただく時は裸になって、そば湯で身体を清めてから撮らせていただくのです。が、たまたまそば湯を携行しておりませんでした。そば湯を携行していないときに限って新店舗に出会ってしまうので、残念ではありますが未だ荒行を実行したことはありません。
もちろん心の中では、しっかりとそば湯荒行をしていますので、もしマヌケなさえないおっさんが新店舗を激写していたとしても、お店のスタッフのみなさんは気を利かせてそば湯を持ってこないでください。切にお願いします。やけどします。今後新店舗撮影の際は十分に周囲を確認しないと、全世界にそば湯まみれの全裸がさらされることにもなりかねません。みなさまも十分にご注意ください。
「また、このバカがわけのわからんこと言い出した」と正しくツッこんでいただきました貴兄に感謝しつつ、そろそろ本題に入ろうかと思いましたが、スキーだけに滑りすぎてボーゲン(暴言)が出そうなので、今回はここまで。というわけにもいかないので、ネットサーフィン中に見つけたあっと驚いた(私が)超速幻立喰・ソのお話を。
わずか3ヶ月(2021年9月〜11月)という短期間だけ営業したすたんどそば いとちんは、まさかこんなところにというような地元の人しか通らないような住宅地のど真ん中、店名からして謎が多い立喰・ソでしたが、さらに短期間だったのが「早安旨 やっぱりそば」です。京急の雑色(←読めますか?)商店街にあったようです。
2021年10月27日に開店して、12月28日には閉店といいますから立喰・ソファンの方でも知らない人のほうが多いのではないかと思います。もちろん私は開店も閉店も全く知りませんでした。路麺ファンには、こんな超レア店を発見して実食している方がいらっしゃるんです。すばらしい!私なんぞ出る幕はまったくございませんです。しかし、いったいどうやって見つけるのでしょうか?
博多駅のさえ木第131回のように期間限定は別にして、これほど短期間で終ってしまうとは、立喰・ソ神でさえ腰をぬかさんばかりに驚いていらっしゃる姿がまぶたに浮かんで消えていくような気もしますが、おそらく気のせいでしょう。どこかでまた再開する日が来ますように。その時はもちろんそば湯で清めます(虚言癖あり)。
[幻立喰・ソバックナンバー目次へ]