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試乗・解説





■試乗・文・撮影:毛野ブースカ
■協力:スズキ https://www1.suzuki.co.jp/motor/

 今回の実走検証は、通勤や通学で使われることが多いバーグマン400のキャラクターを考慮して、試乗車を借り受けしてから返却するまでの一週間、自宅からアームズマガジン編集部までの通勤と1泊2日のツーリングで使用し、通勤時の燃費とツーリング時の燃費、さらに2つのシチュエーションを含めた総合燃費を計測することにした。ツーリングの行き先はいろいろと迷った結果、高速走行から一般道、ワインディングまでまんべんなく走れて比較的交通量が少ない西伊豆・中伊豆方面に向かうことにした。

 まず試乗車を借り受けた日を含めて3日間、通勤で使用した。自宅からアームズマガジン編集部まで国道20号線を使って通勤しているのだが、朝は途中で必ず渋滞が発生し、ストップアンドゴーの繰り返しとなる。無段変速なのでギアをチェンジしないだけマシだが、スロットルを繰り返し開け閉めして低速走行しているだけでガソリンを消費しているのが伝わってくる。その代わり帰宅時に渋滞は発生せずクルージング状態で走れる。ちょっと遠回りして帰るなどして走行距離は99.6㎞に達して5.06リットル消費。燃費はリッター19.7㎞とメーターに表示されている平均燃費(リッター22.5㎞)よりも悪い数値となった。やはりノロノロ運転のストップアンドゴーを繰り返すシチュエーションはビッグスクーターには厳しいのかもしれない。

 3日間通勤で使用した後、いったんトリップメーターAをリセットして西伊豆・中伊豆方面に1泊2日のツーリングに出発した。自宅のある調布市から国道20号線を進んで中央自動車道の調布ICから中央自動車道に入る。借り受けから初の高速走行となる。スロットルを開けると100㎞/hまでスムーズに加速する。この加速感は無段変速のビッグスクーターならでは。お尻の下にエンジンがあるので、お尻にエンジンの振動が心地よく伝わってくる。なんだかエンジンの上に乗っかって走っているような感じだ。90㎞/hで約5.000rpm、100㎞/hで約6,000rpmと、400㏄の単気筒のわりには回転数はおとなしめに感じた。

#SUZUKI BURGMAN400
試乗車を借り受けてからツーリングに出かけるまで都内を中心に99.6㎞走行して5.06リットル消費。燃費はリッター19.7㎞と想像よりも低い数値となった。高速道路と地方の幹線道路を中心としたツーリングでどれだけ数値が変わるのか楽しみだ
#SUZUKI BURGMAN400
ツーリング前にトリップメーターAをリセット。東名高速道路の沼津ICで下車した時点で137.3㎞走行。メーター上ではリッター33.4㎞と表示され燃費が大幅に向上していた。

 90~100㎞/hを維持しつつ登坂車線に差し掛かると、最高出力のピークが6,300rpmということもありスロットルを開けてもさほどスピードに変化はない。無段変速ゆえに登坂車線の走行には慣れが必要かもしれない。中央自動車道から圏央道を厚木方面に進んで東名高速道路を目指す。平日の朝ということもあり交通量は多い。スクーターで高速道路を走行するのはホンダADV160以来だが、ADV160に比べてバーグマン400は排気量、ボディサイズともに大きいので高速走行は非常に安定している。さらにアップライトなライディングポジションとウインドスクリーンのおかげで前方の状況も確認しやすい。

 圏央道から東名高速道路を名古屋方面に進み、中井PAで小休止。高速走行にも徐々に慣れて、100㎞/h前後で走行するのが適していると思った。スクーターなのでニーグリップできないが、ホールド性に優れたシート形状や、センタートンネルを生かしてくるぶしでグリップできるので問題にはならない。自宅を出発してから2時間ほどで東名高速道路・沼津ICに到着。ここまで約137㎞走行して燃料ゲージが1目盛り減っていたが、メーターに表示される平均燃費はリッター33.4㎞と、都内走行時よりも大幅にアップしている。ここまで数値が顕著に上がるのは初めてだ。ここからの燃料消費具合が楽しみだ。

 沼津ICを出て国道246号線から国道414号線に入って西伊豆方面に向かう。伊豆半島は昔からツーリングエリアとして人気がある。私は何度も伊豆半島をツーリングで訪れており、特に戸田(へだ)や土肥(とい)町、松崎町などがある西伊豆が好きだ。いつものんびりした雰囲気の海沿いの県道17号線を走るのだが、今回はあえて内陸にある県道127号線と県道18号線、西伊豆スカイラインを走って土肥町に向かうルートにした。

 沼津ICから国道246号線に入り、国道414号線を戸田方面に進む。都心ほど混雑していないもののストップアンドゴーを繰り返しながら淡々と国道414号線を走る。海が近くにつれて交通量が減り、気が付けば右側に海が見ていた。県道17号線が見えてきたところで国道414号線から県道17号線に進む。ここから駿河湾沿いに港町が続いていく。途中、駿河湾の奥に富士山を見ることができた。ここまで来るとクルージング状態。ゆったりしたライディングポジションが得られるバーグマン400の本領発揮といったところ。

#SUZUKI BURGMAN400
県道17号線を戸田方面に進む途中で見つけた港から駿河湾とその先に富士山が見えた。西伊豆特有のまったりした雰囲気が写真からも伝わってくる。

 県道17号線を進み、みかんの産地で有名な西浦地区に差し掛かると内陸部に向かう県道127号線が見えてくるので、県道127号線方面に進む。ここから内陸部にある真城峠、霧香峠、そして西伊豆スカイラインに向けて進んでいく。比較的カーブが少なく交通量が少ない県道127号線を進み、気が付けば真城峠を通過。県道18号線を西伊豆スカイライン方面へ進むにつれ徐々に標高が上がっていく。登り坂のカーブが多くなり、ニーグリップできないにもかかわらず足が自然と内股気味になる。ギアチェンジが必要ないイージーさはあるものの、速度を落とさないように一定の回転数を維持しながら登り坂のカーブをクリアするのは意外とコツがいる。

 やがて西伊豆スカイライン方面に向かう県道127号線の交差点手前にある霧香峠に到着。駐車場からは山々と駿河湾が一望できる絶景ポイントのわりには誰も立ち寄ることなく西伊豆スカイラインに向けて素通りしてしまう。なんだかもったいない気がした。ここで休憩を兼ねて撮影タイム。ひと通り撮影が終了して霧香峠を出発、ほどなく見えてくる西伊豆スカイライン方面に進む。西伊豆スカイラインは平日にもかかわらずライダーが多い。標高1,000m近い場所を走行するルートは実に気持ちいい。

#SUZUKI BURGMAN400
県道127号線、県道18号線を走るにつれて登り坂が続き、西伊豆スカイライン方面に向かう県道127号線の交差点手前にある標高730mの霧香峠(戸田峠とも呼ぶ)に到着。広い駐車場があるにもかかわらず誰もいなかった。
#SUZUKI BURGMAN400
霧香峠の展望スペースから連なる山並みと駿河湾を望む。この日は暑かったが晴れていて遠くまで見渡せて、思わず「ヤッホー!」と言いたくなってしまった。

 西伊豆スカイラインを進むにつれて登り坂から下り坂が多くなり、ふと気が付いたことがある。バーグマン400は無段変速機なので、マニュアル車のようにエンジンブレーキが効きにくいことだ。スロットルを緩めても惰性でふっ~と走る感覚は慣れていないと戸惑ってしまう。ホンダのADV160に試乗した際は意識しなかったが、バーグマン400は車体重量があるためかそれを強く感じる。下り坂のカーブではブレーキでしっかり減速してからアプローチしないと反対車線にはみ出しそうになる。直線や登り坂では感じなかったビッグスクーターならではの特性を実感した。

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霧香峠に到着した時点で走行距離は176.0㎞、メーター上の燃費はリッター31.8㎞と沼津IC到着時点よりもやや低くなっていた。
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西伊豆スカイラインの途中にある標高880mの戸田駐車場に到着。ここからは戸田と駿河湾が一望できる、まさに西伊豆スカイラインの名所だ。

 爽快なワインディングが続いた西伊豆スカイラインから土肥町方面に向かう国道136号線に進む。時間はちょうどお昼時で、今回は土肥町で昼食を食べる予定だったのでスケジュール通りだ。お店は決めていなかったが、国道136号線沿いにある「和 nagomi」という名の小さな食堂に入ったところこれが大正解。このお店の名物「なごみ定食」を注文したところ美味しくてボリューム満点。値段はやや高めだがその価値は充分ある。なかなかいいお店を発見した。西伊豆に来る機会があったらまたここで食べよう。

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戸田駐車場の反対側には伊豆半島の山々と空が広がっており海沿いの県道17号線を走るのとは違った雄大な景色が楽しめる。
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国道136号線を土肥町方面に進む途中で見つけた「和 nagomi」という小さな食堂。国道136号線沿いに駐車場はあるものの、そこから少し歩いた住宅地にあり、どこにあるのか迷ってしまった。

#SUZUKI BURGMAN400
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このお店イチオシの「なごみ定食」を注文。お刺身にフライ、そして金目鯛の煮つけの3種セットの豪華メニュー。値段は2,900円だが、美味しいだけではなくボリュームも満点。煮つけは後からやってきたが、これが美味! 初めて入店したが大正解だった。

 お腹を満たしたところで国道136号線を駿河湾方面に進んで土肥町に到着。土肥町は土肥金山と土肥温泉で知られる観光地だが、まったりとした雰囲気は西伊豆らしい。土肥町から海沿いに国道136号線を松崎町方面に進む。交差点が少なく緩やかなアップダウンが続く国道136号線はバーグマン400にぴったり。走っているだけでなんだが優雅な気分に浸らせてくれる、まさにリゾートエクスプレスだ。

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土肥町は土肥金山だけではなく温泉もあり、海の近くある伊豆土肥観光案内所前には足湯「土肥温泉 黄金の湯」がある。
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国道136号線を松崎町方面に進んだ宇九須からほど近いところにある黄金崎公園。断崖の下に海があり、展望台と遊歩道が整備されていて各所から眺望が楽しめる。

 宇久須をちょっと過ぎたところにある黄金崎公園でひと休み。黄金崎公園から国道136号線を宇久須方面に戻り、宇久須の小さな港町をバーグマン400で散策してから県道410号線を仁科峠方面に進む。ここから今宵の宿がある伊豆長岡温泉まで内陸部を走る。県道410号線を進むにつれて標高が高くなり、景色が海から山へと変化する。ここまで走ってきてバーグマン400にもだいぶ慣れてきた。下り坂でちょっと攻めるような走りもできるようになったが無理は禁物。バーグマン400は大人の余裕を持って淡々と走るのが似合う。小高い丘が続く仁科峠を通過して、途中道に迷ったものの県道59号線を通って国道414号線に合流。国道414号線を修善寺方面に進む。

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宇久須港の奥にある行き止まりから宇久須港を見たところ。人影はなくエンジンを切ると波の音しか聞こえてこない。時が経つのを忘れてしまう。
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海沿いの県道17号線を離れて伊豆半島の内陸方面に向かう県道410号線を進み、県道59号線を天城方面に進んだところにある仁科峠に到着。

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県道59号線を国道414号線に向けて進み、国道414号線に合流したところで国道414号線を修善寺方面に進む。途中で見つけた「道の駅 伊豆月ヶ瀬」で名物「猪最中ソフト」(480円)を食べてクールダウン。
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「道の駅 伊豆月ヶ瀬」から修善寺方面に10分ほど走ったところにある日帰り入浴施設「湯の国会館」。入湯料は880円。無色透明の「ナトリウム硫酸塩泉」と「アルカリ性単純泉」の2種類の源泉があり、露天風呂からは狩野川が見渡せる。

 国道414号線は沼津から伊豆長岡、修善寺を通って下田に向かう伊豆半島のほぼ真ん中を通る道だけに交通量は多い。修善寺方面に進んでいくと国道414号線沿いに日帰り入浴施設「湯の国会館」が見えてきたので休憩を兼ねて入湯。汗を流したところで再び国道414号線を修善寺方面に進む。20分ほど走って修善寺に到着。修善寺は言わずと知れた伊豆半島だけではなく日本を代表する温泉地。国道414号線から県道18号線を修善寺方面に少し進んだところにある。湯宿はもちろん外湯もあり、山間の風情ある街並みは熱海市や伊東市とは違った雰囲気が味わえる。

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伊豆を代表する温泉地である修善寺は桂川沿いに湯宿が並ぶ風情ある景色が楽しめる。写真中央にあるのが修善寺温泉発祥の地である「独鈷の湯」だ。

 修善寺から国道414号線に戻って伊豆長岡方面に進み、17時30分に今宵の宿である「ニュー八景園」に到着。ここまで298.5㎞走行してメーターに表示される平均燃費はリッター32.1㎞、燃料ゲージは残り2目盛りとなった。沼津IC到着時よりもやや下がったが充分良好な数値だろう。ビッグスクーターらしいライディングポジションのおかげで疲労感は少なくお尻も痛くない。宿自慢の眺望良好な天空風呂を楽しんで一日目は終了。

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修善寺にはその名の通り「修善寺」がある。弘法大師空海が大同2年(807年)に創建したと伝えられる古刹である。ちなみに独鈷の湯も弘法大師が独鈷杵を使って川の岩を打ち湧出させたという。
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今回宿泊した伊豆長岡温泉のホテル「ニュー八景園」。建物の屋上階にある「天空露天風呂」は広々としているだけではなく眺望も最高。この日は欧米系の外国人観光客がたくさん訪れていたが、お風呂には入湯していなかった。実にもったいない!

 6月下旬とは思えない真夏のような日差しと気温の中、二日目は伊豆長岡から東伊豆方面に向かい伊東市、熱海市、真鶴町を通って東京に戻るルートだ。宿を出発して国道414号線から県道19号線に進み伊東市方面に向かう。昨日燃料ゲージが残り2目盛りだったが、県道19号線に入った途端、残り1目盛りになってしまった。もっと早く表示されていれば伊豆長岡で給油したのに…。伊東市まで20㎞ほどあるので、ちょっと心配だったが伊東市宇佐美に無事到着。ここまで328.8㎞走行して10.71リットルを消費。燃費はリッター30.7㎞となった。メーターの数値よりやや低いもののWMTCモードより良好で、私の愛車ホンダ400Xと大差ない。ただ燃料タンクの容量が13リットルなので、ツーリングの際は残り2目盛りになったところで給油したほうが無難だろう。

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1日目は298.5㎞走行してメーター上の平均燃費はリッター32.1㎞、燃料ゲージは残り2目盛りとなった。
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伊豆長岡を出発して県道19号線に入った途端に燃料ゲージが残り1目盛りとなった。伊東市まで328.8㎞走行して10.71リットルを消費。燃費はリッター30.7㎞となった。メーター上の数値より実燃費は少々低いので、余裕を持って給油したほうが良さそうだ。

 伊東市からは国道135号線を熱海市・小田原市方面に進む。この日が土曜日だったせいか反対車線はすでに渋滞しており、人気のルートだけにライダーの数も多い。のんびりしている西伊豆は対照的な雰囲気だ。右手に相模湾を望みながら特に渋滞に遭うこともなく熱海市に到着。熱海市は近年人気が復活しており、確かに市内や立ち寄った來宮神社には観光客、特に若い観光客が多かった。熱海市を出発して国道135号線を進んで真鶴町を通過。小田原市に差し掛かったところで小田原厚木道路に入り、東名高速道路の厚木ICから行きと同じく圏央道を通って調布ICで下車。自宅近くのガソリンスタンドで給油したところ486.8㎞走行して4.94リットルを消費、合計15.65リットル消費してリッター31.1㎞となった。これもまたメーターの数値よりも低いが、通勤時よりもいい数値となった。

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熱海市にある來宮(きのみや)神社は本殿の横に樹齢2,100年、幹の太さは24mという天然記念物に指定された大楠があり、パワースポットとして有名な神社だ。
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国道135号線から真鶴半島の海岸沿いを少し走ってみた。真鶴半島は相模湾に面しており、海は穏やかだが西伊豆とは違った雰囲気が漂う。

 1泊2日のツーリングが終了してからは返却するまでの2日間半、再び都内を中心に走行した。そして返却時までの走行距離は179.8㎞、8.71リットルを消費して燃費はリッター20.6㎞となった。最初に計測した数値に近く、メーター表示は24.3㎞よりも低い数値となった。やはりツーリング時よりも大幅に燃費が下がった。そして最終的には総走行距離は766.2㎞となり、28.82リットルを消費して燃費はリッター26.6㎞となった。WMTCモード(リッター25.2㎞)に近い値となった。ツーリング時のリッター31.1㎞と、最初に計測したリッター19.7㎞の平均値が25.4㎞でWMTCモードとほぼ同じになり、スペック通りと言えばスペック通りなのだろう。

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小田原厚木道路上り線にある大磯PAで鈴廣などの小田原蒲鉾を代表する蒲鉾店の蒲鉾を使った「小田原のかまぼこ天丼」(1,030円)を発見。意外と食べ応えがあった。
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自宅近くのガソリンスタンドで給油。1泊2日で486.8㎞走行して4.94リットルを消費、合計15.65リットル消費して燃費はリッター31.1㎞となった。

 こうした結果を踏まえると、都内を中心とした場合はリッター20㎞、ストップアンドゴーがありつつも流れのいい一般道が中心だとリッター25㎞、高速道路や地方の幹線道路が中心だとリッター30㎞がバーグマン400の実走燃費と言っていいだろう。バーグマン400はマニュアル車や125㏄以下の原付二種のスクーター、250㏄以下の普通二輪のビッグスクーターより走行条件によって燃費が変化しやすいとも言える。

#SUZUKI BURGMAN400
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ツーリングの翌日、アームズマガジン編集部に向かう前に都内を散策。バーグマン400は自然豊かな景色もいいが、都会的な雰囲気も似合っている。

 どうしても燃費ばかりを気にしてしまうが、スタイリッシュな外観に無段変速機がもたらすスムーズな加速感と乗りやすさ、ゆったりしたライディングポジションにタンデムしやすいシート形状、荷物が積みやすいなどビッグスクーターならではの魅力もたくさんある。平日は通勤、休日は奥さんや彼女を乗せてロングツーリングに出かける…そんなジェントルな使い方がバーグマン400に相応しい。

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返却時までに179.8㎞走行して8.71リットルを消費。燃費はリッター20.6㎞となった。やはり都内を中心に走ると燃費が一気に悪くなるようだ。
#SUZUKI BURGMAN400
今回の実走検証では最終的に766.2㎞走行して28.82リットルを消費。燃費はリッター26.6㎞となり、ほぼWMTCモードに近い数値となった。これは高速道路から都内の渋滞、地方の流れのいい一般道まで含めたトータルの結果なので、もし通勤しか使わない前提なら通勤時の燃費を参考にしたほうが良い。

 今回、バーグマン400を実走してみて私がビッグスクーターに対して抱いていたヤンチャなイメージがガラリと変わった。ただ、大きな子供である私には大人の余裕を感じさせるバーグマン400を乗りこなすにはまだ早いと思った。いつかバーグマン400が似合う大人になってみたいものだ。(完)
(文・写真:毛野ブースカ)

#SUZUKI BURGMAN400
私が抱いていたビッグスクーターのイメージを大きく変えたバーグマン400。通勤からツーリングまでオールラウンドにこなせるデキる大人のバイクだ。私もバーグマン400が似合う大人になろう。


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2025/07/28掲載