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新車詳細

新車プロファイル2025
2025年に発売された新車情報のページです

YAMAHA MT-10に新色を追加





YAMAHA MT-10 ABS 車両解説

 2017年5月、国内のヤマハスポーツモデルファン待望のMT-10/MT-10 SPの国内販売が開始された。力強い加速と、個性豊かなエンジンキャラクター。そして、俊敏なハンドリング、自在に操る楽しさ。MTシリーズが創出したこの二つの要素から生み出される、かつてない官能的な走りで多くのファンを魅了しているMTシリーズの領域をさらに拡げるモデルがMT-10/MT-10 SPだった。

 動弁系にロッカーアーム式吸排バルブ駆動を採用した、最新式クロスプレーン型クランクシャフトの水冷直列4気筒DOHC、総排気量997cm3エンジン。スロットルワークに対し、ダイレクトな駆動力を得ることができる“クロスプレーン型クランクシャフト”ならではのストリートに適したトルク特性を実現。多用される常用域での優れた後輪駆動力を引き出し、9,000rpmで最大トルクを発揮する。

 このエンジンを搭載する車体は、2015年モデルのYZF-R1をベースに、強度・剛性バランスをさらにチューニングしたアルミ製デルタボックス製フレーム&リアアームだ。フレームは重力鋳造構成部品を相互に溶接し、軽量かつ優れた強度・剛性バランスを実現。エンジン懸架は、クランクケース上下2箇所とシリンダーヘッド左右2箇所をリジット懸架。エンジンを強度部材に活用し、車体トータルの縦・横・捩れに優れたバランスを達成。これら骨格部品の良好な剛性バランスにより、MTシリーズのフラッグシップモデルにふさわしい“意のままに扱えるハンドリング”を実現している。

 ライダーのアクセル操作を検知したECUユニットが、「エンジン回転」と「スロットル開度」に見合った最適なスロットルバルブ開度を瞬時に演算、モーター駆動でスロットルバルブを作動させ、吸入空気量制御を行うYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)を搭載。“意のままの出力と操作感”を生み出す大きなポイントとなっている。

 TCS(トラクション・コントロール・システム)は、3モード選択+OFFが選べる。発進や加速時に後輪のスピン傾向を検知すると点火時期、燃料噴射量、スロットル開度(YCC-T)を統合制御し、滑らかな発進性・走行性をサポートする。制御の強さも「1」(スポーティな走行を重視したモード)、「2」(通常のストリート走行向けのモード)、「3」(路面の摩擦力が低いところでの走行を想定したモード)および「OFF」から選択できる。

 その他、シフトペダルの動きを検知すると、ECU演算によりエンジン出力を補正。噛み合っているギアの駆動トルクを瞬間的にキャンセルし、シフトアップ操作をサポートするクイック・シフト・システム(QSS)、クラッチレバーの操作荷重を軽減するとともに、バックトルクによる車体挙動への影響を抑止、市街地などでの軽快な走りに貢献するアシスト&スリッパー(A&S)クラッチ、ロングツーリングをより快適にしてくれるクルーズコントロールシステムも採用、4~6速ギアで50km/h~100km/h走行時にセット可能となっている。

 エンジン特性を3つのモードから選べるD-MODE(走行モード切替システム)も搭載。走行環境やライダーの好みにより「3モード」(さまざまな走行条件に適したモード。スムーズでスポーティな走行フィーリングを低速から高速まで楽しめる)、「2モード」(3モードに比べ、よりスポーティなエンジンレスポンスを楽しめるモード)、「1モード」(最もスポーティなエンジンレスポンスを楽しめるモード)が選択できる。

 2019年4月と2020年5月にモデルチェンジが行われたが、それぞれカラー設定の変更のみで2019年モデル、2020年モデルとされていた(MT-10 SP ABSは継続販売)。

 2022年10月に平成32年排出ガス規制適合化と出力アップを行う実質的なモデルチェンジが行われるにあたって採用されたコンセプトは“MT-king’s Dignity”。平成32年排出ガス規制適合化のみにとどまらず出力アップ、ヤマハならではの音のモデルチェンジ、「αlive AD(アライヴ アコースティックデザイン)」が行われたことなどが特徴となっている。「6軸IMU(Inartial Measurement Unit)」搭載による各種電子制御も特徴だろう。

 風格とシリアスなMT-10らしさのスタイリングはほとんど変わりはないが、ヘッドランプ周りが刷新されたことでMTシリーズの頂点に立つ力強さと凄みが増したといえる。
 MT-10 SPは、MT-10の上級モデルとしてラインアップされるモデルで、スプールバルブ内蔵のOHLINS製電子制御サスペンション、アンダーカウルなどが装備される。

 2024年4月「ダークブルーイッシュグレーメタリック8」を新たに追加。「ディープパープリッシュブルーメタリックC」、「マットダークグレーメタリック6」 および上級仕様のMT-10 SP ABSの「ブルーイッシュホワイトメタリック2」は継続販売された。

 今回はMT-10 ABSにホイールがブルーとなった新色「マットライトグレーメタリック4」を追加する。従来色のうち「ディープパープリッシュブルーメタリックC」と「マットダークグレーメタリック6」は継続されるので3色のラインアップに変更はない。MT-10 SP ABSは変更なくブルーイッシュホワイトメタリック2を継続で販売する。

 

MT-10 ABS マットライトグレーメタリック4。

 

YAMAHA ニュースリリースより (2025年4月9日)

「MT-10 ABS」「MT-10 SP ABS」2025年モデルを発売~スタンダードモデルに新色”マットライトグレー”採用~

 ヤマハ発動機販売株式会社は、クロスプレーン型クランクシャフトを備えた水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒・4バルブ・997cm³エンジンを搭載したロードスポーツ「MT-10 ABS」および上級モデル「MT-10 SP ABS」の2025年モデルを発売します*。

 「MT-10 ABS」には、MTシリーズの新たな象徴カラーである新色の”マットライトグレー”を採用しました。上質さを感じさせる「マットライトグレーメタリック4」のボディ色に鮮やかなスカイブルーのホイールを組み合わせ、未来的でクリーンなイメージを表現しました。現行の”ブルー”、”マットダークグレー”、「MT-10 SP ABS」の”シルバー”は継続します。

 「MT-10 ABS」は、「MTシリーズ」の最高峰モデルとして”MT-king’s Dignity”をコンセプトに開発。操る悦びを体感できるサウンドデザインや高精度の電子制御を採用し、”意のままに操れるストリート最強のスポーツ性”と”多用途で楽しめる機能”を集約させたモデルです。「MT-10 SP ABS」はÖHLINS製電子制御サスペンション、アンダーカウルなどを装備した上級モデルです。

※ 本モデルは、YSPおよびアドバンスディーラーのみで販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」です。ご購入につきましては当社Webサイト掲載の取扱店までお問合せください

 

名称
MT-10 ABS
カラー
・マットライトグレーメタリック4(マットライトグレー/新色)
・ディープパープリッシュブルーメタリック C (ブルー/継続販売)
・マットダークグレーメタリック 6 (マットダークグレー/継続販売)
発売日
2025年5月30日
メーカー希望小売価格
1,925,000円
本体価格 1,750,000円 消費税 175,000円
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
名称
MT-10 SP ABS
カラー
・ブルーイッシュホワイトメタリック 2(シルバー/継続販売)
発売日
2025年5月16日
メーカー希望小売価格
2,189,000円
本体価格 1,990,000円 消費税 199,000円
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
※本モデルはデジタル化推進および、環境配慮の観点から紙のカタログを製作しておりません。製品情報は下記Webサイトよりご確認ください。
MT-10 ABS製品サイト:https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-10/
販売計画
100台(年間、国内)

 

主要諸元

車名型式 8BL-RN78J
MT-10〈MT-10 SP〉
発売日 2025年5月30日〈5月16日〉
全長×全幅×全高(mm) 2,100×800×1,165
軸間距離(mm) 1,405
最低地上高(mm) 135
シート高(mm) 835
車両重量(kg) 212〈214〉
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 23.8(国交省届出 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
15.6(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 N537E
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 997
内径×行程(mm) 79.0×50.9
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 122[166]/11,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 112[11.4]/9,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 TCI(トランジスタ式)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 4.9
燃料タンク容量(L) 17
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.600
2速 2.176
3速 1.842
4速 1.578
5速 1.380
6速 1.250
変速比 1.634(67/41)/2.625(42/16)
キャスター(度) 24°00′
トレール(mm) 102
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W(チューブレス)
190/55ZR17M/C 75W(チューブレス)
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 ダイヤモンド

※1 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。WMTCモード値については、日本自動車工業会ホームページ(https://www.jama.or.jp/operation/motorcycle/)もご参照ください。
・本仕様は予告なく変更することがあります。
・仕様変更などにより、写真や内容が一部実車と異なる場合があります。
・車体色は撮影条件、モニターなどにより実際の色と異なる場合があります。
・写真は撮影用のイメージです。仕様が実際のものとは異なる場合があります。





2025/04/09掲載