KAWASAKI Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition 車両解説
400スポーツの復権を目指して4気筒400エンジンを搭載するZX-4RR KRT EDITIONが登場したのは2023年7月。あの名車の誉れ高い“ヨンフォア”の血統、CBシリーズですら4気筒はあきらめた感のある400スポーツ市場に4気筒スポーツを復活させてくれたのだ。
最大の特徴である水冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジンは、新開発の399cm3で、400ccクラス量産車初となる57kW(77PS)のパフォーマンスを発揮。
Ninja ZXシリーズからのフィードバックを受けて開発されたこの新エンジンは、クイックでダイレクトなスロットルレスポンスを提供してくれるとともに、街乗りで扱いやすい豊かな低中回転域のトルクと、スポーツライディングやサーキット走行をよりエキサイティングなものにする高回転域の鋭いパワーを両立させた、フレキシブルなエンジン特性も併せ持っている。
この魅力的なエンジンを搭載するのは高張力鋼製軽量トレリスフレーム。フロントサスペンションには、φ37mmのSFF-BP(セパレートファンクションフロントフォークビッグピストン)を採用。SHOWA製のSFFとBPFのテクノロジーを組み合わせた先進のフロントフォークは、サーキットでのパフォーマンスと日常的な扱いやすさを両立している。
リアは、Ninja ZX-10Rと同様のサスペンションレイアウトであるホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションで、プログレッシブな特性を提供。スーパースポーツハンドリングに寄与している。
そのNinja ZX-4Rのモデルチェンジにあたって“Sport-Focused Edition”として、Ninja ZX-4RR仕様をラインナップ。
カワサキレーシングチームのイメージを引き継ぐオリジナルのカラーと“RR”のネーミング入りグラフィックに加えたスポーティバージョンだ。スプリングプリロード調整機構を持つハイグレードなフロントフォークと、Ninja ZX-10Rと同タイプのフルアジャスタブルSHOWA製BFRC-liteリヤショックを装備。
同時発売のNinja ZX-4R SE(Special Edition)は、スプリングプリロードの調整機構を持つハイグレードフロントフォークのほか、スモークウインドシールド、USB電源ソケット、フレームスライダーなど数多くのアクセサリーを装備していた。
今回、そのNinja ZX-4RRにもNinja誕生40周年を記念した特別仕様の“Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Editio”が発売された。
ベースモデルからの変更点は、1989年に登場したZXRシリーズに着想を得た、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリング、フューエルタンク上部にセットされたチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール、オリジナルデザインをもとにリニューアルされた「Ninja」ロゴ、カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ、フレームとスイングアームに施されたシルバー塗装、ライムグリーンに塗装された前後ホイール、そして1989年のZXRシリーズのフォントでテールカウルにあしらわれたZX-4RRロゴだ。
★カワサキ ニュースリリースより (2023年12月8日)
Ninja ZX-4RR 40th Annversary Edition 発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja ZX-4RR 40th anniversary Edition
- マーケットコード ZX400SRFAN
- 型式 8BL-ZX400P
- メーカー希望小売価格 1,177,000円
(本体価格1,070,000円、消費税107,000円) - カラー(カラーコード) ライムグリーン×パールクリスタルホワイト(GN2)
- 発売予定日 2023年12月1523日
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
- ※当モデルはABS装着車です。
- ※メーカー希望小売価格は参考価格です。
- 【Ninja ZX-4RR 40th Anniversary EDITION】
399cm3水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒のメカニズムと、最大出力57kW(77PS)というハイパフォーマンスで、発売と同時に大きな反響を呼んだNinja ZX-4RR。エキサイティングなサウンドを放つエンジンばかりでなく、コンパクトな車体と卓越した足回りが生み出す走行性能で、高い評価を頂いています。そのNinja ZX-4RRに、カワサキスーパースポーツの系譜であるNinjaの40周年を記念する、「Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」が登場します。Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」では、1989年に登場したZXRシリーズと同じ、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリングを施し、当時のレースシーンを席巻したカワサキのチャレンジ精神を想い起こさせるものとしています。
- ■ベースモデルからの変更点
- ・1989年に登場したZXRシリーズに着想を得た、ライムグリーン/ホワイト/ブルーの3色レイヤーカラーリング
- ・フューエルタンク上部にセットされたチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール
- ・オリジナルデザインをもとにリニューアルされた「Ninja」ロゴ
- ・カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ
- ・フレームとスイングアームに施されたシルバー塗装
- ・ライムグリーンに塗装された前後ホイール
- ・1989年のZXRシリーズのフォントでテールカウルにあしらわれたZX-4RRロゴ
主要諸元
車名型式 | 8BL-ZX400P | |
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Ninja ZX-4RR 40th Anniversary EDITION | ||
発売日 | 2023年12月23日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.990×0.765×1.110 | |
軸距(m) | 1.380 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.800 | |
車両重量(kg) | 189 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 24.4(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
20.4(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
最小回転半径(m) | 2.6 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 399 | |
内径×行程(mm) | 57.0×39.1 | |
圧縮比 | 12.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 57[77]/14,500 59[80]/14,500(ラムエア加圧時) | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 39[4.0]/13,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | エレクトリックスターター | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 3.0 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.928 |
2速 | 2.055 | |
3速 | 1.619 | |
4速 | 1.333 | |
5速 | 1.153 | |
6速 | 1.037 | |
減速比1次/2次 | 2.029/3.428 | |
キャスター(度) | 23.5° | |
トレール(mm) | 97 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | φ290mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブ径37mm) |
後 | スイングアーム式(ホリゾンタルバックリンク) | |
フレーム形式 | トレリス |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。