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新車プロファイル2023
2023年に発売された新車の情報ページです

YAMAHA MT-03 ABSがマイナーチェンジしカラー&グラフィックも変更で2023年モデルに

MT-03 ABSがマイナーチェンジしカラー&グラフィックも変更で2023年モデルに




YAMAHA MT-03 ABS 車両解説

 多くのヤマハファン待望のニューモデルとしてYZF-R25が国内発売開始されたのは2014年12月。新設計のダイヤモンドタイプフレームに搭載されたのは、249ccの排気量を持つ水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブエンジンで、最高出力27kW(36PS)/12,000rpmと、最大トルク23N・m(2.3kgf-m)/10,000rpmを発揮していた。

 足回りでも600ccクラスに匹敵するφ41mmのインナーチューブ径を持つ剛性の高いフロントサスに、リアにはモノクロサスを組み合わせ、過剰なクオリティとしてではなく、必要にして十分な路面追従性と乗り心地を両立させるための採用だと説明されていた。

 なによりも、YZF-Rシリーズ一族の血統を色濃く感じさせるスタイリングが秀逸で、“マスフォワードシルエット”を構成する、逆スラントの2眼ヘッドランプや切れ上がったテールなど、YZF-RシリーズのDNAを持って開発されたニューモデルだった。

 また2015年4月には、このYZF-R25シリーズのグローバルモデルとして開発されていたYZF-R3 ABSが国内でも発売されることになった。車体は、YZF-R25とほぼ同一で、エンジンの基本構成も変わらず。YZF-R25のエンジンのボア66.0mmに対して68.0mmへ拡大し(ストロークは44.1mmと変わらず)、余裕のパワーを生み出す排気量320ccとされていた。最高出力は31kW(42PS)/10,750rpm、最大トルクは30N・m(3.0kgf・m)/9,000rpmへとそれぞれアップ。その他のメカニズム面での変更は、6速ミッションの各ギア比を再設定したこと、足回り面でもタイヤサイズは同一としながら、対応スピードレンジを「S」からミシュラン製の「H」レンジタイヤへとアップグレードした程度。またYZF-R3では、ABSを標準装備するモデルのみのラインナップとなっていた。

 2015年10月10日、このYZF-R25、YZF-R3をベースに「大都会のチーター」をコンセプトに開発したというネイキッド・バージョンが発売される。車名はMT-03にMT-25、とやや変則的なネーミングとなったが、それはともかく、水冷直列2気筒、DOHC4バルブ、F.I.エンジンは、兄弟モデルであるYZF-Rシリーズと同一の最高出力と最大トルクを発揮。搭載する軽量ダイヤモンドフレームや足回りも基本は共通。最大の特長といえるネイキッド・スタイルの車体デザインは、14リットル入りの燃料タンクのサイドに設けられた樹脂製カバーやラジエターシュラウド、そして個性的なチーターの目をイメージさせるLEDポジションランプが採用されたヘッドライト周りなどにより、個性的ながらもスッキリとしたスポーツモデルにまとめられていた。

 2016年12月15日には、このMT-03とMT-25はともに新色を得て2017年モデルとなったが、2018年3月にも同様にカラー&グラフィックの変更で2018年モデルとしている。ブラックを基調に“ヤマハスポーツスピリット”のブルーを配色したモデル、グレーをベースにホイールやグラフィックにイエローのアクセントが加えられたモデル、夜間に光を反射する新グラフィックを採用したマットとグロスのブラックボディ、の3タイプがラインアップされた。

 2019年3月にもカラー&グラフィックの変更のみで2019年モデルとして発売された。MT-03、MT-25ともに2色の新色を含む、それぞれ共通の3色を設定。新色は「マットライトグレーメタリック 4」と「ディープパープリッシュブルーメタリック C」の2色。継続されるのは「マットブラック 2」だ。

 2020年3月には、MT-03、MT-25シリーズ初のモデルチェンジが行われた。フロントフェイスのデザインを一新したほか、ビッグマシンを彷彿させる燃料タンクカバー、マスフォワードをより強調するフロント周りの“塊”感、φ37mmのインナーチューブによる倒立サス、従来モデルに比べ44mmハンドル位置を上げたアップライトなポジション、液晶メーターとハザードスイッチを採用して機能性を向上、新パターンのラジアルタイヤの採用(MT-03 ABSのみ)など。

 2021年4月発売では、カラー&グラフィックの変更のみで2021年モデルとした。MT-03、MT-25ともに3色の設定で、鮮やかなバーミリオンのホイールとエアスクープに配したシアンのグラフィックで、MTシリーズのアグレッシブなスタイリングを演出する「パステルダークグレー」と、フロントフェンダーやエアスクープにマットグレーを組み合わせ、スーパースポーツモデルを彷彿させる「ディープパープリッシュブルーメタリックC」、ダークトーンのローコントラストでシリアスな走りを予感させる「マットダークグレーメタリック8」の3色。

 今回は、カラー&グラフィックの変更のみならず、エンジン性能を維持しながら、平成32年排出ガス規制に適合。また、クイックシフターをMT-03として初めてアクセサリー設定としている。

 カラーリングでは「パステルダークグレー」はホイールにシアンを採用し、新たなトレンドを提案。次世代のMTシリーズを象徴するカラーに。「ディープパープリッシュブルーメタリック」は、ヤマハのフラッグシップモデル「YZF-R1」とのリレーションを図り、高いパフォーマンスを感じさせるカラーに。「マットダークグレーメタリック」は、ダークトーンのローコントラストでシリアスにパフォーマンスを表現したと説明している。
 

MT-03 ABS。「パステルダークグレー」(グレー/新色)。
MT-03 ABS。「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー/ 新色)。

 

MT-03 ABS。「マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー/新色)。

 

★ヤマハ ニュースリリースより (2023年1月25日)

ロードスポーツ「MT-03 ABS」をマイナーチェンジして発売
~エンジン性能を維持しながら平成32年排出ガス規制に適合~

 ヤマハ発動機株式会社は、ロードスポーツ「MT-03 ABS」をマイナーチェンジし、2月24日に発売します。

 このたびの変更では、エンジン性能を維持しながら、平成 32年排出ガス規制に適合させました。加えて、機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターを「MT-03 」として初めてアクセサリー設定しています 。

 また、カラーリングとグラフィックも変更しました。“グレー”はホイールにシアンを採用し、新たなトレンドを提案。次世代のMTシリーズを象徴するカラーです。“ブルー”は、当社のフラッグシップモデル「YZF-R1」とのリレーションを図り、高いパフォーマンスを感じさせるカラーとしました。“マットダークグレー”は、ダークトーンの ローコントラストでシリアスにパフォーマンスを表現しています。

「MT-03 ABS」は、シャープで躍動感あるスタイリングと軽快な走りを兼ね備え、「 MT -25 ABS」とともにMTシリーズ”のエントリーモデルとして、若年層を中心に高い人気を得ています。

 なお、製造は当社グループ会社PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing (YIMM)が行います。 

<名称>
「MT-03 ABS」
<発売日>
2023年2月24日
<メーカー希望小売価格>
687,500円 (本体価格625,000円/消費税62,500円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
<カラーリング>
・パステルダークグレー(グレー/新色)
・ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー/新色)
・マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー/新色)
<販売計画>
 1,500台

 





2023/01/25掲載