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第141回 「北のソから 後悔2022秋(まだやるの?)」

 9月の大休に続いて、今年最後の大休パスは11月の24日からでした。月末といえば、ほとんどのサラリーマンが繁忙期に突入する時期であると思います。私もその一人ではありますが、年会費を納めて会員になっているのは大休パスのためで、これを逃すわけにはいきません。さすがに4日間フルにおでかけすると、来年から会費が払えなくなるどころか、おまんまの食い上げになりかねないので(といいますか、こんな世界情勢と日本の経済状況を考えると、資源も食料も輸入に頼っている日本の将来が心底恐ろしくなります)、無理矢理2日間だけ行って参りました。

 初日は前回見事に空振りした能代へ。「今回も臨時休業だったらどうしよう。いや、ネタとしてはそっちの方が、ネタになるんじゃないか?」と、いったい私はナニをしたいんだろう状態のまま、レンタカーでGO。2ヶ月前に通った道ですから間違えることなく(実はほとんど一本道なので間違えようはないのです)、1時間半ほどで目的地に到着。あえてお店の裏側に車を停めて、「さあ、はたして営業しているのでしょうか」と、ドキドキする予定でしたが、車のドアを開けたとたんストマックを直撃する立喰・ソ臭が鼻孔をくすぐります。空腹時のあの香り、たまりません。あの香りだけでソ3杯いけます(本末転倒)。

J能代
能代
実は前回、能代の街中にある本店(否立喰・ソ)は営業していたので、おそらくここで製麺されたソをいただきました。同じソ(具はまったく別ですが)が約半額でいただけるのですから、ビバ!立喰・ソです。ちくわ天そばは500円。かけが450円。高いようにも見えますが昨今は当たり前の価格です。しかも卵1つと揚げ玉はフリーなので、実質は月見たぬきに化けるお得な設定なのです。ちなみにソだけでうどんはありません。(2022年11月撮影)

 はるばるやって来たことを差し引いても、ものすごくおいしいソを無事にいただきました。強豪ドイツを破った日本代表のような幸先の良いスタートでしたが(無論サッカーどころかスポーツ全般が大にわかです)、鼻歌交じりで訪問した2軒目はなぜか今回も閉まっておりました。食○ログで確認した限りでは、定休日ではなく、営業時間内のはずなんですが……かといって、幻になったような雰囲気でもないし。まあ、いいです。あまり順調に事が運ぶと、小心者の私は恐ろしくなって、先に進めなくなりますから。勝ち点1です(で、いいんですよね??)。

セリオンタワー
セリオンタワー
帰り道、セリオンタワーの自販機で今回は天ぷらうどんをいただきました。ほっこりする優しい味わいです。それはさておき、自販機をオマージュした各種グッツがたくさん揃っていました。(2022年11月撮影)

24系
24系
無料だったのでセリオンタワーに登ってみると、眼下に例の24系寝台車が一望できました。が、よくよく見ればすでに解体作業が始まっていました。(2013年3月撮影)

 前回同様自販機に立ち寄ってから秋田駅へ戻り、次は仙台に向かいます。秋田から仙台は新幹線で一本、わずか2時間ですが、仙台の目標店は早朝から昼過ぎまでの営業なので、2時間後にはすでに閉店しています。仙台は素通りして東京へ。ちょっと会社に寄って仕事をしたふりをして、ふたたび新幹線で仙台へ。今夜は仙台のやす〜いけど温泉もサウナもあるカプセルホテルで一泊、明日は早朝から始動して、三陸方面まで行こうと思います。
 乗り放題の大休パスのおかげで、忙しく飛び回るデキるサラリーマンごっこも楽しめます。最終の下り東北新幹線、空いてるだろうと思ったら単身赴任か出張帰りか? ビール片手にネクタイを緩める本物のデキるサラリーマン(おそらく)だらけでした。中には一人くらい、私と同類のなんちゃって組もいるかもしれませんが、なにはともあれ、みなさまホントにご苦労さまです。5年先さえ見えていないような政治家や官僚に代わって日本経済をどうかよろしくお願いいたします。
 
 では、私もかんぱ〜い。明日のまだ見ぬ立喰・ソに思いを馳せつつ、一口飲んだら爆睡して気がつけば終点の仙台でした。仙台行でよかった。ほうほうと這々の体で下車してから「あっ! メガネ、メガネ」と大慌てしたものの、おでこの上に載せていたという、往年のやすきよ漫才や波平さんの鉄板ギャグの劣化版を深夜の仙台駅で一人舞っていましたとさ。(おしまい)

仙台駅
誰も見ていない(と思いたい)仙台公演の後は、無事カプセルホテルでなにごともなかったように一夜を明かし、早朝の仙台駅へ。(2022年11月撮影)
準備中
仙台駅から仙石線で5駅、駅からまだ暗い道を15分ほどてくてく歩いて開店予定の6時半に到着したのですが、まだ仕込み中? しばらく待ちましたが時間切れで勝ち点1のまま次戦へ。(2022年11月撮影)

釜石
仙台駅まで戻ったらダッシュで新幹線に乗り換えて新花巻へ。新花巻からは釜石線、三陸鉄道を乗り継いで最終決戦の地へ。大休族らしき善男善女(おそらく)で賑わっておりました。(2022年11月撮影)
大槌
東日本大震災で大きな被害を受けたのですが、一見のよそ者には真新しい駅や住宅が立ち並ぶその姿だけを見れば、復興を果たしたように見えます。駅から数分歩けば最終目標の立喰・ソはもうすぐ。なのですが実は、食○ログで掲載保留になっていたようなので、あまり期待はしていなかったのです。その結果はいかに!? (2022年11月撮影)

 と、このまま終わってしまってはあまりに内容がなさすぎるので、最後にとっておきの情報を。立喰・ソ界の生き神様といえば、おなじみ一由の創始者で、ゲソと会話ができる男(©師匠)こと小森谷社長。スエヒロを復活させたのですが、その後休業状態が続いており、ファンはやきもき状態でした。そんな折り、いてもたってもいられなくなったスエヒロファンのAB君が、無謀? にも直訴! お見舞いの手紙をお送りしたそうです。江戸時代なら無礼打ち、戦前なら不敬罪で特高に捕まるような大それた暴挙でしたが、なんとびっくりぎょうてん「〜足、腰を痛め現在リハビリ中です。(中略)八丁堀スエヒロは今年中には他のメンバーが再会の予定です」と、社長本人様から御丁寧にご返信をいただいたそうです。
 小森谷社長、どうかご無理なさらぬよう、全国数千万の立喰・ソ人一同は一日も早いご回復を願ってやみません。


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2022/12/06掲載