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新車詳細

新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

SUZUKI KATANAが電子制御スロットルを採用して平成32年排出ガス規制に対応するなどのマイナーチェンジ

KATANAが電子制御スロットルを採用して平成32年排出ガス規制に対応するなどのマイナーチェンジ




SUZUKI KATANA 車両解説

 2000年の“ファイナルエディション”を最後にラインアップから消えていた“カタナ”が「新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する(Forging a New Street Legend.)」として復活したのは2019年5月。

 1980年のケルンショーに出品され多大な注目を集め、翌2001年に、ほぼそのショーモデルと同じいで立ちのままで市販され、さらに大きな話題となったGSX1100S KATANA。その個性的なスタイリングから、熱狂的なファンとともに独自のマーケットを開拓し、稀代の名車の仲間入りしたのはご存知の通り。

 初代カタナの発売開始当時、国内ではリッタークラスのスポーツバイクは自主規制されており、そのため膨れ上がった国内への市販化リクエストに応えて、国内向けにわざわざ750版のモデルを開発したほどだった。

 “ナナハン”版のGSX750Sカタナの販売は1982年2月。車体は、ほぼGSX1100S版と同様のデザインが採用されたが、これまた当時の保安基準がネックとなり、ハンドルが異様な姿の“耕運機型”と揶揄されたアップデザインのものを取り入れざるを得ず、車両を購入したオーナーがオリジナルの姿を標榜するデザインのアフターパーツへ交換。それを当局が目の敵として取り締まった、などという逸話なども「とにかく規制、規制」の時代だったことを表したエピソードといえる。

 それはともかく、国内でもカタナ人気は高まる一方で、その後1991年5月にはGSX250Sカタナ、1992年4月にはGSX400Sカタナと、国内専用仕様のカタナシリーズも発売された。

 GSX1100Sが源流のKATANAスタイル以外のカタナも多く存在し、ノンカウル版のカタナといえるGS650Gカタナ(1981年発売)、GSX400Eカタナ(1982年発売)、GSX250Eカタナ(1982年発売)、GS125Eカタナ(1982年発売)などを一族とすることもある。

 ちなみに復活販売された新型KATANAの車名は“GSX1000S KATANA”ではなく、シンプルに“KATANA”が正式名称となっている。

 2021年1月には、2020年の3月にスズキのWEBサイト内で公開した「スズキWEBモーターサイクルショー」の企画、「KATANAカラーアンケート」で最も人気が高かった参考出品車をベースとした“特別カラー”も発売された。ベースカラーは「キャンディダーリングレッド」で、ホイール色をボディ同系色のダークレッドとしたほか、ハンドルバーやフロントフォークアウターチューブ、チェーンなどにゴールドを採用し、KATANAの独創的なスタイリングに更なる上質感を加えたとしている。また、“刀”デカールやエンブレム、シートステッチにも専用のカラーを採用するこだわりの仕上がりとしている。

 販売も通常とは異なり、インターネットを利用したスズキの販売サイト「S-MALL(エスモール)」を通じて2021年1月11日、午後3時より先着順で予約を受け付け、全国のスズキバイクショップで100台の限定販売が行なわれた。

 今回は、平成32年(令和2年)国内排出ガス
規制に対応しながら、最高出力の向上を図るため電子制御スロットルシステムの採用が行われるとともに、電子制御システム“S.I.R.S.”(※1 スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新たに搭載。より扱いやすさとスポーティーなライディングを両立。新搭載の電子制御システムS.I.R.S.には、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、選択幅を広げ5段階から選択可能となったSTCS(※2 スズキトラクションコントロールシステム)、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできる双方向クイックシフトシステムなどが採用された。
 

KATANA。「ミスティックシルバーメタリック」(BCX)。
KATANA。「マットステラブルーメタリック」(YUA)。

 

★スズキ ニュースリリースより (2022年1月28日)

特徴的なデザインと高い走行性能を融合させた
大型ロードスポーツバイクKATANA(カタナ)をマイナーチェンジして発売

 スズキ株式会社は、日本刀をイメージした前衛的なデザインと走行性能を融合させた大型ロードスポーツバイク「KATANA(カタナ)」をマイナーチェンジして2月25日より発売する。

「KAATANA」は、燃料タンクから車体先端まで、研ぎ澄まされた刀のようにシャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。角形のLEDヘッドランプや、刀の切先をイメージした造形の車体先端下部に装着されたLEDポジションランプにより、「GSX1100S KATANA」に着想を得た特徴的な顔つきに仕上げた。また、スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用し、車体後部のシート下をすっきりとさせた外観となっている。

●主な変更点
・電子制御スロットルシステムの採用や吸排気の機構変更により、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応しながら、最高出力の向上を実現。
・電子制御システムS.I.R.S.※1(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新たに搭載。より扱いやすさとスポーティーなライディングを両立。新搭載の電子制御システムS.I.R.S.には、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキドライブモードセレクター)や、選択幅を広げ5段階から選択可能となったSTCS(スズキトラクションコントロールシステム)※2、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンできる双方向クイックシフトシステムなどを採用。
※1 S.I.R.S (スズキ・インテリジェント・ライド・システム)はスズキの電子制御システムの総称です。
※2 トラクションコントロールは、あらゆる条件下で後輪のスリップ(スピン)を完全に制御したり転倒を防止するものではない。
 
●「KATANA」の主な特長
ひと目で「KATANA」とわかるデザイン

・燃料タンクから車体先端まで、シャープで流れるようなラインをあしらったデザインを採用。
・「GSX1100S KATANA」をイメージした角形のLEDヘッドランプを採用。
・刀の切先をイメージした造形の車体先端下部にLEDポジションランプを装着。
・マフラーは短く、コンパクトなデザインと黒色塗装により、引き締まった外観を強調。
・LEDリヤコンビネーションランプと、リヤターンシグナルを備えたナンバープレート取付部が一体となった、ターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用。
 
高い基本性能と扱いやすさを両立する装備
・「GSX‐R1000」のエンジンをベースとした水冷直列4気筒998cm3エンジンは、低回転域での力強いトルクと高回転域でのパワフルなエンジン特性とした。
・スズキアシストクラッチシステムを搭載し、加速時にはアシスト機能としてクラッチの圧着力を強め、シフトダウン時にはスリッパー機能によりバックトルクを低減し、快適なシフトフィーリングを実現。
・軽量で剛性の高いアルミフレームとアルミスイングアームを採用。
・フロントブレーキには、強力な制動力を発揮するブレンボ製ラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備。ABS※3ユニットには軽量、コンパクトなボッシュ製を採用。
・スタータースイッチを押し続けることなくワンプッシュするだけで、スターターモーターを回転させてエンジンを始動する「スズキイージースタートシステム」を採用。また、ニュートラル時はクラッチレバーを握らなくても始動可能となっている。
・発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて、エンジン回転数の落ち込みを抑制する「ローRPMアシスト機能」を搭載。
・豊富な情報をライダーに提供する、軽量コンパクトなフル液晶ディスプレイ多機能インストルメントパネルを採用。液晶ディスプレイにはアンバーのバックライトを採用。文字は周囲が暗い場所ではアンバー、明るい場所では白く見えることで昼夜を問わず良好な視認性を実現。
※3 ライダーからの入力圧以上の増圧補助は行わない。
路面状況(濡れた路面や悪路等)によっては、ZBSを装着していない車両よりも制動距離が長くなる場合がある。
また、コーナリング中のブレーキングによる車輪の横滑りはコントロールすることができない。
商品名
KATANA(GSX-S1000SRQM2)
 
メーカー希望小売価格(消費税10%込)

\1,606,000
(消費税抜き\1,460,000)
発売日
2022年2月2日
 
車体色2色:
ミスティックシルバーメタリック(BCX)
マットステラブルーメタリック (YUA)

主要諸元

車名型式 8BL-EK1AA
KATANA
発売日 2022年2月25日
全長×全幅×全高(m) 2.130×0.820×1.100
軸距(m) 1.460
最低地上高(m) 0.140
シート高(m) 0.825
装備重量(kg) 215
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 21.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
16.6(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m) 3.4
エンジン型式 DTB1
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 73.4×59.0
圧縮比 12.2
最高出力(kW[PS]/rpm)※4 110[150]/11,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)※4 105[10.7]/9,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 圧送式
潤滑油容量(L) 3.4
燃料タンク容量(L) 12
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.562
2速 2.052
3速 1.714
4速 1.500
5速 1.360
6速 1.269
減速比1次/2次 1.553/2.588
キャスター(度) 25°
トレール(mm) 100
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/50ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク ABS
油圧式シングルディスク ABS
懸架方式 φ43mmKYB製倒立フロントフォーク式
リンクタイプモノショックユニット、スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応
※1:装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります
※2:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の燃費は、使用環境(気象、渋滞等)や 運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※3:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※4:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※5:エンジン出力表示は、「ps/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kgf・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。( )内は、旧単位での参考値です。





2022/01/28掲載