KAWASAKI ELIMINATOR/SE/PLAZA Edition 車両解説
四半世紀の年月を経てエリミネーターが復活したのは2023年4月。新世代の400エリミネーターは多くのライダーの暖かい視線に迎えられての登場だった。その年の3月の大阪モーターサイクルショーの会場で行われたプレスカンファレンスにおいてのアンベールは“エリミネーター・ファン”の熱気に包まれたものだった。
独自のロー&ロングフォルムでひときわ目を引くクールなスタイル。低いシートに腰を下ろすと、ハンドルは腕を自然に伸ばした位置に、ステップは膝が適度に曲がる位置に、と、あるべきところに存在する自然さが他のバイクとは違う存在感を放ち、これぞ“エリミネータースタイル”を醸し出してくれていた。
398cm3並列2気筒エンジンは、低速域での豊かなトルクによる良好なコントロール性を実現。高速走行時には、力強いパワーとリニアなレスポンスを発揮。
大排気量モデル並の存在感のある車体は、軽量化を追求。扱いやすさ・安心感を高めてライディングのストレスを軽減しています。モダンな雰囲気を添えるコンパクトな丸形オールデジタル液晶インストゥルメントパネルと、カワサキ同クラス初のETC2.0車載器キットを標準装備。日常使いから通勤・通学、ツーリングまで、爽快なライディングの世界にライダーを導いてくれる。
新世代のエリミネーターの特長を改めて振り返ると、
・良好なコントロール性を実現し豊かなトルクを発揮するスポーツモデルベースの398cm3並列2気筒エンジン
・タンクからテールにかけて水平基調の流麗なロー&ロングフォルム
・自然なハンドル・ステップ位置によるリラックスしたライディングポジション
・低く長い堂々としたボディワークを実現しながらも、軽量化を追求し扱いやすさを高めた新設計トレリスフレーム
・250~500ccのカワサキ・オンロードモデルの中で最も低い735mmのシート高
・正統派スタイルにモダンな雰囲気を添える丸型オールデジタル液晶インストゥルメントパネル
・伝統と先進性が融合した丸型LEDヘッドライトと初代ELIMINATORのスタイルを思わせるLEDテールライト
・ロー&ロングスタイルを実現させたフロント18インチ、リヤ16インチのホイール
・カワサキの400ccクラスとして初めて標準装備となったETC2.0車載器キット
・ELIMINATORのモーターサイクルらしいスタイリングをカスタマイズできる多彩なアクセサリー
などなど。
そのELIMINATORの2025年モデルだが、主だった変更点はなく、上級モデルといえるELIMINATOR SEではカラーチェンジが行われている。
ちなみにERIMINATOR SEは、スタンダードモデルの水平基調なラインの外観はそのままに、スタイリッシュなデザインのヘッドライトカウルを装着。カワサキ初のミツバサンコーワ製GPS対応型ドライブレコーダーシステムと長時間ライディングを快適にする防水設計のUSB Type-C電源ソケットを搭載し、ライダーの安心感と利便性を高めたモデルだ。
2024年3月のモデルチェンジでは、同時にカワサキプラザ専用モデルとして、「ELIMINATOR PLAZA EDITION」がラインナップされた。パールサンドカーキ、パールストームグレーという専用カラーに加え、ミツバサンコーワ製GPS対応型前後ドライブレコーダーとUSB Type-C電源ソケットを装備。ELIMINATORならではのゆったりとしたライディングポジションや、扱いやすい398cm3並列2気筒エンジンはそのままに、安心感と利便性をさらに高めたモデルが登場した。
今回はベーシックモデルのELIMINATORのカラーがパールロボティックホワイトのみに変更された。
★カワサキ ニュースリリースより (2025年3月13日)
ELIMINATOR 追加カラー 発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) ELIMINATOR
- マーケットコード EL400ASFNN
- 型式 8BL-EL400A
- 型式指定・認定番号 20629
- メーカー希望小売価格 814,000円
(本体価格740,000円、消費税74,000円) - カラー(カラーコード) パールロボティックホワイト(WT1)継続 ※2024年 WT1 モデルと同色
- 発売予定日 2025年4月19日
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルはカワサキモータース株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand)Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
- ※当モデルはABS搭載車です。
- ※当モデルはETC2.0車載器キット標準装備車です。
- ※メーカー希望小売価格は参考価格です。
- 【ELIMINATOR】
独自のロー&ロングフォルムでひときわ目を引くクールなスタイルを獲得したELIMINATOR。モーターサイクルが持つ普遍的なデザインを継承しながら、タンクからテールにかけて水平基調の造形が際立ちます。低いシートに腰を下ろすと、ハンドルは腕を自然に伸ばした位置に、ステップは膝が適度に曲がる位置に用意されています。398cm³並列2気筒エンジンは、低速域での豊かなトルクによる良好なコントロール性を実現。高速走行時には、力強いパワーとリニアなレスポンスを発揮します。大排気量モデル並の存在感のある車体は、軽量化を追求。扱いやすさ・安心感を高めてライディングのストレスを軽減しています。モダンな雰囲気を添えるコンパクトな丸形オールデジタル液晶インストゥルメントパネルと、カワサキ同クラス初のETC2.0車載器キットを標準装備。日常使いから通勤・通学、ツーリングまで、爽快なライディングの世界にライダーを導きます。
このたびパールロボティックホワイトを追加カラーとして発売いたします。
- ■主な特長
・パールロボティックホワイトの採用
※装備及び諸元に変更はありません。
主要諸元
車名型式 | 8BL-EL400A | |
---|---|---|
ELIMINATOR | ||
発売日 | 2025年4月19日 | |
全長×全幅×全高(mm) | 2,250×785×1,100 | |
軸間距離(mm) | 1,520 | |
最低地上高(mm) | 150 | |
シート高(mm) | 735 | |
車両重量(kg) | 176 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 31.6(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
25.7(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
最小回転半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 398 | |
内径×行程(mm) | 70.0×51.8 | |
圧縮比 | 11.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 35[48]/10,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 37[3.8]/8,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置 | |
始動方式 | エレクトリックスターター | |
点火方式 | バッテリ&コイル(フルトランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 2.3 | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.928 (41/14) |
2速 | 2.055 (37/18) | |
3速 | 1.619 (34/21) | |
4速 | 1.333 (32/24) | |
5速 | 1.153 (30/26) | |
6速 | 1.037 (28/27) | |
減速比1次/2次 | 2.218(71/32)/3.071(43/14) | |
キャスター(度) | 30° | |
トレール(mm) | 121 | |
タイヤサイズ | 前 | 130/70-18M/C 63H |
後 | 150/80-16M/C 71H | |
ブレーキ形式 | 前 | φ290mm油圧式シングルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(インナーチューブφ41mm) |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | トレリス |
※1: 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2: 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3: WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。