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レース・イベント

KATANAライダー、KATANAファン、 魅惑のKATANA尽くし
■KATANA Meeting 2023 2023年9月10日 静岡県はままつフルーツパーク特設会場 ■主催・取材協力:株式会社スズキ二輪https://www1.suzuki.co.jp/motor/ ■レポート・撮影:高橋絵里 ■写真提供:高橋絵里・株式会社スズキ二輪




朝早くからはままつフルーツパーク特設会場に続々到着するバイクの咆哮が、30分経っても1時間が経っても延々と続いた。新旧のKATANAたち、他のスズキのバイクたち、そして他メーカーのバイクたち。駐輪場が急速に埋まる様子は、KATANAミーティング2023開幕へのプロローグだ。来場バイク1118台、来場者数1244名の一大イベントをレポート。

 
 午前9時を前に、早くも会場ゲート前には長い列ができた。早着ライダー達のお目当ては、限定商品や話題のランダムアクリルキーホルダーなど、KATANAグッズを確実に手に入れること。その待ち時間には、前後に並んだ縁で知り合った人同士でKATANA談義をしたり、webアンケートに答えたりして充実。会場の中心広場には、全長7メートルほどもある真紅のKATANA文字モニュメントが置かれ、新たなフォトスポットになっている。
 そしてオープニングの時は来た。スズキ株式会社 鈴木俊宏社長が昨年に続いて今年もKATANAに乗って登場しますというアナウンスが流れると、一斉に会場入口に注目が集まる。ほどなくして颯爽とKATANAを駆る鈴木社長の姿が、駐輪場エリアの通路を駆け抜け、メインステージ脇のマシン展示スペースへと到着。鮮やかなライディング姿に会場からは拍手が沸き起こった。鈴木社長の「皆さん、お帰りなさい!」からの開会宣言と共に、KATANAミーティング2023の幕は上がった。
 

入場バイクの列は午前8時頃からピークに、広大な駐輪エリアはまたたく間に埋め尽くされた。

 

司会進行は多聞恵美さんと難波祐香さん。MCだけでなくモデル、ライダー、声優などマルチな活躍のお2人の進行は楽しく解りやすく、イベントを盛り上げた。

 

今年も颯爽とKATANAに乗って登場されたスズキ株式会社 鈴木俊宏社長。来場者の皆さんと気さくに交流し、最後まで一緒にKATANAミーティングを楽しんでいた。

 

物販ブース前の待ち列もお馴染みの光景に。オリジナルTシャツやタオル、袋から出して初めて各KATANAモデルがわかるランダムアクリルキーホルダーなど、いずれも完売の人気。買い物を終えればKATANAモニュメントで記念撮影も楽しい。タイヤ、ウェアなどKATANAライフ充実のための企業ブースが並ぶ出展エリアは、新商品やオリジナル商品の展示・販売でアピール。

 
 会場を取り巻くように並んだ出展ブーステントが一社ずつ紹介されて、KATANAに関連するパーツやギアなどのテントを訪ねる皆さんでブースエリアは賑わった。飲食出店もソーセージや唐揚げ、かき氷などの販売でお昼時の人気だ。
 残暑と熱中症対策のためステージ前には特大テントが張られ、客席に快適な日陰を作った。ステージ上では多彩なプログラムが次々に展開された。トークショー第1部『KATANA乗りとして地球温暖化対策~カーボンニュートラルを考える』をテーマに、スズキ㈱二輪技術部 佐原伸一氏が聞き手となり、新素材成型パーツやリチウムイオンバッテリーの各専門家が登場して大変興味深い話をお聞かせいただいた。トークショー第2部は、根強い人気で今や連載企画とも言える『KATANA開発者トークショー』、今だから言える開発秘話はユーザーの興味をくすぐる大変貴重な話ばかりで、今後も続編は続く模様だ。

 そして未知なる新企画が『47都道府県ダーツで当たる抽選会』。日本地図に向け、にゃんばちゃんことバイク声優の難波祐香さんがダーツを投げて当たった県からの来場者にプレゼントが贈られた。さらに今回の出展ブース9社からの豪華景品をめぐってのじゃんけん大会も最後まで熱気に包まれ、途中2回に渡る集合写真撮影も含め、会場はエンディングまで賑わった。最後に田中二輪事業本部長より来場感謝、そして「KATANAブランドを育てていただいた皆様の、強いKATANA愛が今日はよくわかり、大変嬉しく思います。来年もまたKATANAミーティング2024でお会いしましょう!」という閉会挨拶で終了、ライダー達は、鈴木社長始めスズキスタッフの温かいお見送りを受けながら会場を後にした。
(レポート・撮影:高橋絵里)
 

カーボンコンポジット成型企業・トラスの新田社長(写真右)、新天然素材から開発・製作したKATANA外装見本を携えて登場。その原材料はリネンの原料でもある『亜麻』という天然繊維で、CO2削減に大きく貢献する未来の新素材であるという。

 

国産リチウムイオン電池メーカー、エリーパワーの河上社長(写真右)は、バイク用リチウムイオンバッテリーの開発を手掛ける。低温始動性、安全性、環境へのメリット、電圧の安定、長寿命など、リチウムイオンバッテリーの課題と取り組みについて解説。

 

会場が静まり返って聞き入る開発者トークショー。今回のお題は『GSX-Sシリーズの中でKATANAが一番アグレッシブなのか?またなぜそう言われるのか?』といった内容で、KATANA独特のデザインから生じるライディングポジションについてエンジニアの皆さんのクロストークが白熱。タンクのスタイリングと容量を両立する苦労話、スイングアームマウントのテールランプの話題など、今回もまた30分では到底足りない珠玉トーク。

 

『47都道府県ダーツで当たる抽選会』では広島県、福井県、兵庫県などが大当たり。当選ライダー10名はKATANA特製前掛けをゲット、全員で喜びの記念撮影だ。

 

「最初はS!」からのじゃんけん大会は出店9社の豪華景品を巡って例年の盛り上がり。じゃんけんが妙に強い難波さんに勝ち抜いたらラッキー、かつて数量限定で抽選販売された幻の『KATANAウォッチ・1名様』には、あちこちからどよめきが。

 

2回目の集合写真撮影は新作KATANAモニュメントを囲んで。

 

旅の終わりの思い出に
会場一番乗りを果たした『成瀬』さん。神奈川県を出発して1週間、広島~松江ツーリングの後、旅の最後にミーティング参加ルートをチョイス。カタナ歴は「400に5年乗ったあとこの90年型スズキ70周年アニバーサリーの1100で通算17年。何よりKATANAのデザインが大好きです!」
ダーツで広島に当たりました
広島県から初参加の『山口孝之』さん。「初代カタナに20年乗り、一旦降りていましたがインターモトで新型KATANAが発表された日が私の誕生日で、運命を感じてリターンしました。今日はトークショーが面白かった。ダーツ抽選会で広島県に当たり前掛けもいただきました!」

 

タンデムもしやすいです
東京都から『ずみ』さん・『よっちゃん』ペア。「KATANAが一同にこんなに沢山集まって驚きと感動で最高です!KATANAは実はタンデムもしやすく、いつも彼女と一緒に走ります!」とずみさん。「風を感じながら風景が流れて来るタンデムがとても面白いです!」とよっちゃん。

 

これからスズキ歴史館に寄ります
東京都から『松崎』さん、随所に走りを追求したカスタムⅢ型でミーティング初参加。「Ⅲ型のポイントはやはり希少なリトラクタブルヘッドライト、最高のバイクです。今日は色々なカスタムを見れて、やはり現場の盛り上がりは凄いですね。これからスズキ歴史館に行きます。」
バイク歴24年、このKATANAで25台目
愛媛県から初参加は『サムライソードX』さん。「振り返れば初めて買ったのが400のカタナ、初めての大型車がカタナ1100でした。今日は形やアングルなど作り手側の大変な思い入れが聞けたトークショーが面白かった!」記念スナップは『ターンエーガンダム』ポーズで。

 

鈴木社長以下スズキ役員とスズキスタッフが「ありがとうございました!」「どうぞお気をつけて!」と手を振りながら1台ずつをお見送り。スズキミーティングではすっかり恒例となったシーンとはいえ、帰途につくライダー達も恐縮と感動の表情だ。

 



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2023/09/22掲載