●YAMAHA AXIS Z 車両解説
ハイセンスなスタイルや軽快な走りで人気モデルの多いヤマハのスクーターの中にあって、アクシスは実用一点張りのイメージが強い独特のブランドスタイルを通してきている。その背景にあるのは、アクシスブランドが1990年発売のアクシス50/アクシス90(82cc)を除き、海外生産モデルを輸入、国内向けにアレンジしてきた長い歴史が背景にあり、どこか純国内産のスクーターとは一線を画す独自のポジションを作り上げてきたから、ともいえるだろう。
アクシスプロフィット、アクシストランク、1998年に発売されたグランドアクシス(101cc)、そして2009年8月にラインアップに加わった(124cc)“スタンダードスクーター”アクシストリート。そしてさらに2017年4月にアクシスZ(124cc)へとバトンタッチするアクシス一族。
海外生産が当たり前の現在からすれば、海外生産車両だからといって何ら変わりはなくなったが、10年前、20年前にはまさにアジアングローバルデザインを先取りしていたのがアクシスシリーズだったといえるだろう。
2017年4月発売のアクシスZは、アクシストリートの後継モデルという位置づけで、より使いやすく、より軽量化を図ったモデルで、エンジンはアクシストリート同様「BLUE CORE」エンジンながら、より進化させて搭載してきている。
2019年2月には、そのアクシスZが2019年モデルとして新色が設定されて登場した。「ホワイトメタリック1」(ホワイト)以外の4色すべてが新色で「マットダルパープリッシュブルーメタリック2」(マットブルー)、「マットダークブルーイッシュグレーメタリック3」(マットダークグレー)、「ダークグレーイッシュマゼンタメタリック1」(パープル)、「ブラックメタリックX」(ブラック)の計5色のカラーラインナップとなっていた。
2021年2月には、その5色のカラーラインナップのうち「マットダルパープリッシュブルーメタリック2」(マットブルー)が「マットダークグレーイッシュリーフグリーンメタリック2」(マットグリーン)の新色に置き換わって2012年モデルとなって発売された。
2022年3月発売の2023年モデルはカラーリングの変更だけではなく、平成32年排出ガス規制への適合のほか、静粛な始動を可能とするSMG(Smart Motor Generator)の採用、リアブレーキ操作でフロントブレーキにもバランスよく効力を発生させるUBS(Unified Brake System)の採用、ヘッドランプの光量アップなどが行われた。
今回発売の2025年モデルは一部カラーを変更。新色はグリーン系のダークトーンのマットダークグリーンとファッショナブルなパープルの2色。従来色のうちブラックメタリック X、ブルーイッシュホワイトカクテル 1、グレーメタリック Mは継続。
★YAMAHA ニュースリリースより (2024年9月5日)
原付二種スクーター「AXIS Z」の新色を発売 ~質感を表現する“マットダークグリーン”とオリジナリティ感ある“パープル”~
ヤマハ発動機販売株式会社は、“走り”と“環境性能”を融合した“BLUE CORE”※1エンジンをコンパクト なボディに搭載した原付二種スクーター「AXIS Z(アクシス ゼット)」のカラーバリエーションを変更し、10月 24日に発売します。
新色は、“マットダークグリーン”と“パープル”の2色です。“ブラック”と“ホワイト”そして“グレー”は継 続カラーとして販売します。
“マットダークグリーン”は、ダークトーンで深い緑みがかったグレーにより洗練された高い質感を表 現しました。“パープル”は、スマートでファッショナブルな「AXIS Z」のオリジナリティを演出した上品な カラーです。
「AXIS Z」は、ヤマハ125ccスクータートップの低燃費51.9km/L(WMTCモード値※2)や扱いやすい軽 量ボディ、大容量約37.5Lのシート下トランク(ジェット型ヘルメット2個収納可能※3)など、実用性と快適 な乗り心地を兼ね備え、通勤など日常の移動手段として幅広いお客様から支持されています。
※1 BLUE CORE:ヤマハ発動機株式会社は、”走りの楽しさ”と”燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、
2014 年より”BLUE CORE” を掲げています。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の 3 点にフォーカスして性能実現を図るも
ので、「AXIS Z」のエンジンもこの”BLUE CORE”思想に基づき開発しました。商標登録第 5676267 号。
※2 WMTC モード:発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。数値は
2024 年 9 月現在(定地燃費値 58.0km/L)。
※3 ヘルメットの形状・大きさにより収納できない場合があります。
- <発売日>
- 2024年10月24日
- <メーカー希望小売価格>
- 283,800円(本体価格258,000円/消費税25,800円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。 ※本モデルのカタログはございません。製品情報は下記 Web サイトよりご確認ください。
■製造事業者:Yamaha Motor Taiwan Co., Ltd. (YMT) ■製造地域:台湾 ■輸入事業者:ヤマハ発動機株式会社 - <販売計画>
- 4,000台(年間、国内)
- <カラー>
- ・マットダークブルーイッシュグレーメタリック 4 (マットダークグリーン/新色)
- ・ダークグレーイッシュパープルメタリック 1 (パープル/新色)
- ・ブラックメタリック X(ブラック)
- ・ブルーイッシュホワイトカクテル 1(ホワイト)
- ・グレーメタリック M(グレー)
主要諸元
車名型式 | 8BJ-SEJ6J | |
---|---|---|
AXIS Z | ||
発売日 | 2024年10月24日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.790×0.685×1.145 | |
軸間距離(m) | 1.275 | |
最低地上高(m) | 0.125 | |
シート高(m) | 0.770 | |
車両重量(kg) | 100 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 58.0(国交省届出値 定地燃費※2 60km/h 2名乗車時) | |
51.9(WMTCモード値※3 クラス1 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | E33VE | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 124 | |
内径×行程(mm) | 52.4×57.9 | |
圧縮比 | 10.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 6.1[8.3]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 9.8[1.00]/5,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 0.84 | |
燃料タンク容量(L) | 5.5 | |
クラッチ形式 | 乾式・遠心・シュー | |
変速機形式 | Vベルト式無段変速 | |
変速比 | 2.219~0.749 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 80 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90‐10 56J |
後 | 100/90‐10 56J | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
*3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
・本仕様は予告なく変更することがあります。
・仕様変更などにより、写真や内容が一部実車と異なる場合があります。
・車体色は撮影条件、モニターなどにより実際の色と異なる場合があります。
・写真は撮影用のイメージです。仕様が実際のものとは異なる場合があります。
・当製品は、ヤマハ海外工場 Yamaha Motor Taiwan Co., Ltd.(ヤマハモーター台湾)にて、日本向け仕様・として生産されたものです。
・製造地:台湾