朝8時30分に開館し、9時から閉館の18時30分までほぼ20分刻みで24ものプレスカンファレンスが行われました(グループ企業はまとめて40分とかもありますが)。各メーカーは馬鹿デッカイ7つのパビリオンに点在しているし、各プレスカンファレンスの開催時間はメディアの移動時間がほぼ考慮されておらず、さらに多くのメーカーが30〜40分ほどカンファレンスを行うため、それをすべて回るのは不可能。
だからいくつかのメーカーのカンファレンス参加をあきらめるしかないのです。さらに大勢のメディアが会場前方に押しかけるので、場所取りも重要。しかし複数のモデルを紹介するため、山を張って場所取りしたのに、お目当ての車両は反対側だった、なんてこともあります。
なにより各カンファレンス会場への到着時間が遅くなると、人混みの後方にしか辿り着けず、撮影を諦めざるを得ないなんてことも多いのです。そうならないために、先に開催されているカンファレンスを早々に切り上げる、なんてことも。でも早めに切り上げて移動していても、業界関係者や友人に久しぶりに出会うと、軽く挨拶したつもりでいても時間をロスしてしまう。う〜ん、これ昨年も書いたような気がします。そうです、言い訳です。スミマセン……ということで、参加したメーカーのカンファレンスを時系列で紹介。車両の詳細や、その感想などは、帰国後のレポートにまとめますのでお許しください。
ということで、プレスカンファレンス、スタートです。
■トライアンフ
Daytona MOTO 765 リミテッドエディション。Daytona675を駆り、今年のマン島スーパースポーツTTで勝利したピーター・ヒックマンがライディングして登場。
Bobber TFC。トライアンフのファクトリーカスタム・モデルにBobberが加わりました。
写真左はBonneville T120 Bud Ekinsスペシャルエディション。スティーブ・マックイーンが乗るバイクを数多く手がけ、自身もオフロードライダーとしての多くの実績を持つバド・エイキンスへのオマージュモデル。排気量1200ccの2気筒Bonnnevilleエンジンを搭載。写真右は、Bonneville T100 Bud Ekinsスペシャルエディション。排気量900ccの2気筒Bonnnevilleエンジンを搭載。
■カワサキ
Ninja1000SXは、マフラーの変更、スクリーン、フロントフェンダー、シートなどのデザインをリファインしての登場。
EV Project。いきなり出てきました。カワサキのSNSなどにはカウル付きの走行映像が上がっているようですが、ここではストリップ状態。
■BMW
1000ccのXRモデルが新しくなりました。F900XRと外装が似ているようですが、ディテールは大きく違っていました。
Concept R18。会場でエンジンをかけ、ビッグボクサーの排気音を生で披露。
Concept R18/2。今回、新たなConceptモデルが発表されるかという噂もあったのですが、実際は映像のみ。ただ、実際に走っているようです。
■スズキ
V-Strom 1050XT V-Strom 1050
かつてのスズキのパリ・ダカールマシンを彷彿とさせるスタイルでV-Stromが生まれ変わりました。カラーバリエーション紹介にはスズキのMotoGPライダー、アレックス・リンスとジョアン・ミルが登壇。短いながらもトークショーも展開しました。また往年のラリーマシンも展示。
V-Strom 1050は、「The Master of Adventure」すなわち冒険の達人をキーワードに開発されたスポーツアドベンチャーツアラー。2020年1月から導入される「ユーロ5」に対応した1037ccVツインエンジンは最高出力79kw/8500rpm、最大トルク100Nm/6000rpmを発揮。電子制御システムS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)を搭載し、様々な走行シーンに対応するという。デザイン的には、スズキ初のアドベンチャーバイク「DR750S」へのオマージュが感じられる。欧州、北米を中心に2020年初頭には発売予定。
■KTM
1290 SUPER DUKE R。DUKEシリーズにV2エンジンモデルが加わりました。
DUKE890R。890ccの並列2気筒エンジンを搭載したDUKE。こう来るとは思わなかった。
390 Adventure。DUKEが排気量を拡大したのに対して、Adventureは排気量を引き下げてきました。
■INDIAN
FTR RALLY。インディアンのイメージを大きく変化させたFTR1200は、装備やライディングポジションをアレンジしてファミリーモデルを拡大してきました。今回も、そのファミリー拡充モデル。
■Harley-Davidson
BRONX。以前発表された、新型エンジンを搭載したストリートファイターモデルの市販版。そのときに搭載されていたのと同じ、挟角60度の水冷エンジンを搭載。排気量は975cc。
PAN AMERICAN。BRONXと同じく、新型エンジンを搭載したアドベンチャーモデル。こちらの排気量は1250cc。
e-Bike。いわゆる電動アシスト自転車ですね。はい、ハーレーブランドです。ハーレーのアーバンビークルとして、以前からe-Bikeへの取り組みを発表していたので、いよいよか、という感じです。
STYLING PROTOTYPE。おそらく試作期のストリップ車体と外装付き車体を展示(といってもほぼ最終段階だと思います)。
■KYMCO
RevoNEX。フルエレクトリックのコンセプトモデル。昨年同様に、フルエレクトリックのスーパースポーツコンセプトを発表。これはそのネイキッド版。
■PEUGEOT
Metropolis RS Concept。これまでも3輪モデルを発売してきたプジョーですが、今回のコンセプトモデルを見ると、デザインやライダーフレンドリーなディテールが、四輪のプジョーと共通のフィロソフィーで貫かれた、という感じがします。カウルは508チックだし、メーター周りをコクピットと呼び、その視界確保と情報提供にプジョー独自のノウハウが生かされている感じです。
■FANTIC
XE125。新型の2ストローク・エンデューロマシン。
以上、参加したプレスカンファレンスをおさらいしてみました。さて、いまからEICMA会場に向かいます!
[Vol.1へ]