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バイク王が「第10回CSコンテスト」開催、テクニカ部門はつくばテクニカチーム製作のR1-Zが優勝

 バイク王では、顧客満足度(Customer Satisfaction=CS)の向上などのため、「CSコンテスト」を開催している。その第10回が2023年11月16日、営業部門、アディショナル部門、テクニカ部門、「Keeperコーティング部門」(本年度より開催)の4部門で開催された。

 レストアやカスタムなどで腕を競うテクニカ部門は、つくばテクニカ、横浜テクニカ、神戸テクニカ、寝屋川テクニカの5拠点が参加。それぞれのチームが独自にコンセプを決定して、業務の合間にアイディアを出して作業を進めレストアやカスタム車両を製作した車両はバイク王全社員とバイク雑誌編集長による投票が行われ、つくばテクニカのR1-Zが優勝を獲得した。

 これらの車両はバイク王茅ヶ崎絶版車館(神奈川県茅ヶ崎市下町屋1-10-26)で実際に展示販売されるが、成約した場合はその限りではないので気になる方はお早めに。精魂込めてレストア、カスタムされた美しい車両は一見の価値あり!


つくばテクニカチーム
ヤマハR1-Z
「ベテランライダーから初めてバイクに乗る方にも、バイクを操る楽しさを安心して長く味わうことをコンセプトとしています」

エンジンは分解し消耗品は交換。シリンダーは永久保証のICBM加工、ミクニレーシングキャブ、大型ラジエター等を装着。フレームは点検後、アンダーフレームを交換し全塗装。足周りはブレーキローター、ボルトを新品に交換、フロントフォークインナーパイプを再メッキ。リアショック、マフラーは社外品に交換。外装はストロボカラーに。(168万円 以下すべて消費税込みの現金販売車両価格)


横浜テクニカチーム
ホンダNSR50
「あえて派手なカスタムなどは行わず、純正ベースで長く安心して乗れることをコンセプトに製作しています」

エンジンは、ベアリング、オイルシール等消耗品全交換。部品は純正品に拘った。フレームは高圧洗浄機で洗浄後、下処理を行い純正の雰囲気を崩さないように再塗装。足周りも同様に洗浄脱脂後ホイール、キャリパーを再塗装。外装は中華製ではなく中古の純正品をあえてホワイト単色でオールペイント。販売時にカラーオーダーができるようにした。(74万8千円 成約済)


神戸テクニカチーム
ホンダ Z50Jモンキー
「初心者、男女問わず普段使いからツーリングまで、日常生活ににおいてずっと楽しんでいただくことをコンセプトに製作しています」

マフラーから白煙が出ていたので原因を探りながらオーバーホール。強化カムチェーンやスタッドボルト、強化ベアリングなどを組み込むと共に焼き付け塗で装耐久性向上。フレームは艶や耐久性を考慮して白塗装をパウダーコート。外装はメッキ部分をできるだけ再利用して徹底的に磨き込み。再利用不可だったシートリベット部は打ち替え。(74万8千円)


ホンダ レブル250
寝屋川テクニカチーム
「『カスタムをしたい、周りと違うオンリーワンにしたい』そのような思いを持った方に楽しんでいただくことをコンセプトとしました」

エンジン自体には手を入れず、消耗品交換とリスアップ。スーサイドクラッチをワンオフ製作してジョッキーシフト仕様に。チョッパースタイルのために流用できる車両を調査して、CL250のステム、ホイールを装着。フォークは10cmほど延長、前後フェンダーを取り外してマフラー、ハンドル、ヘッドライト、ウインカー等も交換(86万8千円)。


ホンダ Z50Aモンキー
福岡テクニカチーム
「世代を超えて長く乗れるように、当時よりも信頼性と耐久性を兼ね備えながら古く臭さを感じさせないというのがコンセプト」

放置車のためかなり状態が悪く、エンジンは分解した後、ベアリング、オイルシール、ピストン、バルブ等可能な限り新品に交換。欠品のパーツは他車から流用した。フレームも錆落とし後再塗装。足周りはホイール、フロントフォークなど再塗装。ブレーキ周りの消耗品はすべて新品に交換。再利用できるものは磨いて対応。外装も再塗装(62万8千円)。







2023/12/21掲載