MFJ MOTO AWARDS 2023 全日本選手権ランキング認定表彰式が4年ぶりに、東京ポートシティ竹芝・ポートホールで開催された。日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)鈴木哲夫会長はコロナ禍を経て、世界大会も各カテゴリーで復活する状況の中で、選手たちの健闘を称えた上で「ロードレースのJSB1000クラスではカーボンニュートラル燃料の導入をチーム、ライダー、サーキットのおかげで世界に先駆けて実施。トライアルではヤマハの電動バイクを駆る黒山健一選手がランキング3位に入り、モトクロスではホンダも電動バイクを登場させました。2025年にはFIMworldcupが男女ミックスで電動バイクを使った大会が大阪で開催されます。こうした環境へ配慮したチャレンジは、今後も続いて行きます」と挨拶して認定表彰式が始まった。
会場はシーズンを締めくくる華やかな会となり、出席者は正装で訪れ会場を埋めた。それぞれのクラスのランキング3位までが登壇してメダルと記念の盾を受け取った。
スーパーモトS1チャンピオンの日浦大治郎。エンデューロインターナショナルAは馬場涼大。スノーモービルSX-Proチャンピオン佐々木雅規。トライアル国際A級スーパーは小川友幸。小川は通算13回目のチャンピオンと最多記録を更新した。モトクロスIAIはジェイ・ウイルソンが22連勝でタイトルを獲得。ロードレースは12回目のチャンピオンを中須賀克行が獲得した。檀上では、それぞれのクラスの代表がインタビューに答えた。
中須賀は「また表彰式のステージにチャンピオンとして上がれたことは光栄ですし、来シーズンもここに戻って来られるようにしたいと思っています。ここに集まったみんなの力で、モータースポーツを盛り上げて行きたい」と語った。
モトクロス特別賞は、チャイルドクロス地方選手権チャンピオンに送られ、北海道、関東、中部、近畿、中国、四国、九州地区でチャンピオンを獲得した子供たちに贈られた。プレゼンターはジェイ・ウイルソンが務めた。
世界選手権参戦功労賞にトライアルでFIM TRIAL DES NATIONS international Trophy Class 1位を獲得した小川友幸、氏川政哉、小川毅士、藤波貴久監督、氏川湧雅、磯谷郁、小谷徹マネージャー、柿田史彰団長に送られた。ロードレースからは、FIM MotoGPロードレース世界選手権Moto3クラスでチャンピオン争いを繰り広げシリーズランキング2位となった佐々木歩夢が受賞した。
海外参戦功労賞には、FIM ASIA ROADRACING CHAMPIONSHIP SS600Classでチャンピオンを獲得した南本宗一郎。アジア・タレント・カップでランキング2位となった小田喜阿門とランキング3位の荻原羚大。AMA Pro Motocross250Class第3位となった下田丈が受賞した。佐々木と下田からはビデオメッセージが届いた。
エンデューロ特別賞は故永田邦彦氏に贈られ、東京中日スポーツ賞はモトクロスのジェイ・ウイルソンとなった。
2023年シーズンを彩ったトップライダーたちは、自身を支えてくれるスタッフ、関係者への感謝を胸に、来季もより魅力あるレースをすることを誓っていた。
(レポート:佐藤洋美)