F.C.C. TSR Honda Franceが2024年世界耐久選手権(EWC)参戦に向けての体制を発表した。2017-2018シーズンで初となるEWCタイトルを獲得、2022年にも2度目の王者に輝いた。トップチームとなったF.C.C. TSR Honda Franceは、昨年同様のラインナップとなるジョシュ・フック/マイク・ディメリオ/アラン・テシェの3ライダーと挑むことを発表した。
来季に向けてのテストも実施、#5-CBR1000RR-Rトリコカラーの2023仕様、そして組み上がったばかりのカーボンカウルのままの#5ニューCBRの2台を岡山国際サーキットへと持ち込み、各部の様々なテストを行った。
岡山国際テスト後のコメントは以下の通り。
ジョシュ・フック
「岡山ではとてもポジティブなテストができた。天候にも恵まれたしね。新型CBRを最初に見たときは、本当に良い感じだった。チームも素晴らしい仕事をしてくれたし、最初のアウトラップからすぐにフィーリングが良くなった。だから本格的に走らせるのを楽しみにしている。来シーズンに向けても僕たちはとても強そうだ。チームには感謝している。このマシンを準備するために、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。まだまだ課題はたくさんあるけれど、新しいマシンに乗った第一印象はホッとするものだった。エンジンも電子制御もうまくいっているし、シャシーは昨年から大きく前進していると思う。昨年はシャシーで最も苦労したからね。ル・マンでの開幕をとても楽しみにしているよ」
マイク・ディメリオ
「今回のテストは僕らにとってとてもいいものだった。新しいバイクをテストして、古いバイクと比較したんだ。TSRとホンダには本当に感謝している。バイクはとてもよく回っている。古いマシンと比べても印象的だ。だから2024年シーズンがとても楽しみだ。そうだね、またタイトル争いをすることになるだろうし、その自信もあるよ」
アラン・テシェ
「このバイクに再び乗ることができてとても嬉しい。初めてのコースだったけど、本当に素晴らしいマシンを準備してくれたホンダとTSRにまずは感謝したい。マシンに多くのプレッシャーをかけ、たくさんのことをテストし、多くの改善点を見つけた。このマシンで新しいチャンピオンシップをスタートできることをとても楽しみにしている。ル・マンが待ち遠しいね」
藤井正和(F.C.C. TSR Honda France総監督)
「恒例の岡山ウインターテストを12月13~15日の3日間、3ライダーが揃って行った。15日は濃霧のために早々に切り上げたが、2日間は良いコンディションでヨーロッパからのスタッフも加わり、2024年に向けて基本仕様が決まった。だからこれからは開幕戦ル・マン24時間に集中して準備をしていく。今回のテストで得た仕様を元に、この先1月、そして2月が勝負になるだろう」
F.C.C. TSR Honda Franceは、2度も世界王者になった強豪チーム。昨年はタイトル争いを繰り広げるもランキング4位となり、来季はタイトル奪回を目指す。
(文:佐藤洋美)
【FIM EWC 2024シーズン レーススケジュール】
第1戦 ルマン24時間耐久ロードレース(フランス/ル・マン)/4月18~21日
第2戦 スパ・フランコルシャン8時間耐久ロードレース(ベルギー/スパ・フランコルシャン)/6月6~8日
第3戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース(日本/鈴鹿サーキット)/7月18~21日
第4戦 ボルドール24時間耐久ロードレース(フランス/ポール・リカール)/9月12~15日