ホンダ Rebel 500 車両解説
デザインコンセプトは「SIMPLE」「RAW(未加工の素材)」。特徴的な形状のフューエルタンクやくびれのあるナロースタイルのフレームボディー、ワイド&ファットサイズの前後タイヤ、ブラックに仕上げたエンジンや各部パーツの採用により、タフでクールなイメージを表現するとともに、自由な発想でカスタマイズを想起させるスタイリング、というのが2017年4月に登場したレブルシリーズ、250/500の特徴だった。
車体は、年齢や体格にとらわれず幅広い層のユーザーが楽しめるよう、軽量かつ690mmの低シート高とするとともに、車体中央の自然な位置にステップを採用することで、アップライトなライディングポジションを実現している。
エンジンは、ボア×ストロークや排気量で見る限り、250版がCBR250Rのシングル、500版が海外仕様のCBR500Rのツインがベースで、ともに低回転域ではトルクフルで扱いやすく、高回転域では気持ちよく伸び感のある出力特性としている。また、エンジン内部のギアの仕様やマフラーの内部構造を最適化することで、エンジンのメカニカル音や心地良い排気サウンドとパルス感も実現しているという。
「もっと気軽に、手軽にバイクを楽しみたい」そんな思いがデザインコンセプトの“シンプル&ロー”に凝縮されている。
このシンプルクルーザー、レブルシリーズ、唯一、2019年1月に、新色を設定するなどのカラーチェンジが行われたのみで現在に至る。その間、250はなんと販売ベストテンに上り詰めるほどの人気モデルとなってもいるのだから国内のバイクライダーのバイクを見る目は“本物”になったといえそうだ。
2020年4月に、そのレブルシリーズのうち、一足先に3月19日発売で“S Edition”が追加された250版を追いかけて500版がモデルチェンジを行っている。最大のポイントは全灯火類をLED化したのと、メーター内にギアポジションインジケーターを追加、ウインカーインジケーターも左右独立点滅式に変更、そしてさらにアシストスリッパークラッチの採用や前後足回りを仕様変更するなど、力の入ったマイナーチェンジとなった。
今回はこのRebel 500がカラーバリエーションを一新した。「マットジーンズブルーメタリック」と「パールディープマッドグレー」の2色のラインナップとなった。
★ホンダ ニュースリリースより (2022年11月25日)
クルーザーモデル「Rebel 500」のカラーバリエーションを一新し発売
Hondaは、軽量で取り回しやすいサイズの車体に、扱いやすい出力特性の水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒471cm3エンジンを搭載したクルーザーモデル「Rebel(レブル)500」のカラーバリエーションを変更し、Honda Dreamより2023年1月26日(木)に発売します。
●カラーバリエーションを一新
●平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合
今回、Rebel 500のカラーバリエーションを一新。シンプルで落ち着いた印象の「マットジーンズブルーメタリック」と、モダンな印象の「パールディープマッドグレー」の計2色を設定しています。また、最新の排出ガス規制である、平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合させています。
Rebel 500は、シンプルでクールなイメージのスタイリングや、扱いやすい車体サイズ、安心感のあるシート高などが魅力のクルーザーモデルとして、幅広い層のお客様に支持されています。
=Rebel 500のカラーバリエーション=
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
・マットジーンズブルーメタリック
・パールディープマッドグレー
主要諸元
車名型式
8BL-PC60
Rebel 500
発売日
2023年1月26日
全長×全幅×全高(mm)
2,205×820×1,090
軸距(mm)
1,490
最低地上高(m)★
0.125
シート高(m)★
0.690
車両重量(kg)
191
乾燥重量(kg)
–
乗車定員(人)
2
燃費消費率(km/L)※1
45.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
27.0(WMTCモード値 クラス3-〉 1名乗車時)★※3
登坂能力(tanθ)
–
最小回転小半径(m)
2.8
エンジン型式
PC60E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3)
471
内径×行程(mm)
67.0×66.8
圧縮比★
10.7
最高出力(kW[PS]/rpm)
34[46]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)
43[4.4]/6,000
燃料供給装置形式
電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]
始動方式★
セルフ式
点火方式★
フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式★
圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L)
–
燃料タンク容量(L)
11
クラッチ形式★
湿式多板コイルスプリング式
変速機形式
常時噛合式6段リターン
変速比
1速
3.285
2速
2.105
3速
1.600
4速
1.300
5速
1,150
6速
1.043
減速比1次/2次★
2.029×2.666
キャスター(度)★
28°00′
トレール(mm)★
110
タイヤサイズ
前
130/90-16M/C 67H
後
150/80-16M/C 71H
ブレーキ形式
前
油圧式シングルディスク
後
油圧式シングルディスク
懸架方式
前
テレスコピック式
後
スイングアーム式
フレーム形式
ダイヤモンド
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます