ホンダ・レーシングの市販トライアルマシンとして長らく活躍してきたRTL260Fだったが、2016年2月に新型にバトンタッチした。2015年の9月にモンテッサ・ホンダから発売された「Cota300RR」に搭載された288㏄エンジンを搭載する「RTL300R」だ。
車体はオールアルミツインチューブタイプのフレームを採用しているRTL260Fがベースで、2010年モデルでワークスマシンと同一の軽量リムを採用して約300gの軽量化を実現したホイールの採用など、ワークスマシンの先行技術を惜しみなく投入された車体は引き継がれたことになる。
今回のモデルチェンジは、ビッグマイナーチェンジといってもいいほどの変更が加えられている。具体的な内容は以下のリリースの通り。
★ホンダ・レーシング プレスリリースより (2022年9月30日)
2023年モデル「RTL301RR」「RTL260R」を発売
(株)ホンダ・レーシングは、2023年モデルの「RTL301RR」「RTL260R」を、2022年12月より全国のHRC サービスショップにて発売します。
RTL301RRは、2022年モデルでも採用した信頼と実績のあるSHOWA リアサスペンションにラバーストッパーを変更してセッティング変更を施しました。更に左右のステップブラケットは板厚のアップを施しパフォーマンスアップをしており、リアスプロケットはレギュレーションに対応した一体成型タイプに変更しました。
スタイリングは、ブラックアルマイト塗装を施したタンクの上に新しいHRCロゴをまとい、フレームボディ、スイングアーム、クラッチカバー、クランクケースカバー、アルミサイドスタンド、ブ
レーキペダル、チェンジペダル、ステップ、ステップホルダーもブラックで統一して、レッドを基調としたトリコロールステッカーと合わせてフラッグシップモデルとしてよりスポーティーな印象を
実現しました。新しいHRC ロゴは、前後フェンダー、前後の軽量ハブ、及びキルスイッチストラッ
プにも施されています。又、フレーム、エアクリーナーBOX、サイレンサーカバーのステッカーは傷に強い新素材を採用して外観のアクセントにもなっています。
RTL260Rは、2010年に発表された「RTL260F」をベースとして、フラッグシップモデルRTL301RR の最新装備を最大限に盛り込んで、幅広いライダーに乗って頂く為のコンペティションモデルとして大幅に進化させました。
定評のある4ストローク4バルブ258.9cc単気筒エンジン、軽量で高剛性なオールアルミツインチューブフレーム、常にベストセッティングで走行出来るPGM-FIシステム、作動性に優れたSHOWA前後サスペンション等の装備はRTL260F を継承しながら、更に最新の競技レギュレーションに合わせてストラップタイプのエンジンキルスイッチ、一体成型リアスプロケット、リアブレーキディスク等を変更しました。またRTL301RR に採用されている数々の軽量パーツ(小型ブレーキマスターシリンダー、小型クラッチマスターシリンダー、前後中空ホイールハブ、小型
フューエルタンク、軽量フューエルポンプ、アルミサイドスタンド等)やワイドステップの採用で、大きくパフォーマンスをアップしてネーミングもRTL260Rと変更しました。
スタイリングはRTL301RRと同様に全体をブラック化されたパーツで統一し、カラーリングは軽快なイメージを感じる伝統のホワイト・トリコロールと新しい時代を予感させるナイトローズの二色を用意しました。
※両モデル共にセッティングツール対応は前モデル同様に継承しております。
※RTL260R/RTL301RRはレース専用車のため、一般公道での走行はできません。
- ■メーカー希望小売価格
- RTL260R 1,100,000 円 (消費税10%込み) 1,000,000 円(消費税抜き)
- RTL301RR 1,265,000 円 (消費税10%込み) 1,150,000 円(消費税抜き)
- ※上記価格には運賃は含まず、別途HRC サービスショップまでの運賃(¥20,000 消費税抜き)が必要です。
- ■発売予定日
- RTL260R ホワイト・トリコロール 2022年12月
- RTL260R ナイトローズ 2023 年3月
- RTL301RR レッド・トリコロール 2022年12月
- ※輸入製品の為、発売予定月は輸送事情により前後いたしますのでご了承下さい。
- ■販売店
- 全国のHRCサービスショップ(サービスショップ一覧は別紙)
主要諸元
車名型式 | – | |
---|---|---|
RTL301RR | ||
発売日 | 2022年12月下旬 | |
全長×全幅×全高(mm) | 2,010×840×1,135 | |
軸距(mm) | 1,320 | |
最低地上高(m) | 0.310 | |
シート高(m) | 0.677 | |
車両重量(kg) | 73.0(乾燥) | |
乾燥重量(kg) | 73.0 | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費(km/L) | – | |
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | – | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 298 | |
内径×行程(mm) | 81.5×57.2 | |
圧縮比 | 10.4 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 16.1[21.9]/6,900 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 26.8[2.73]/4,000 | |
燃料供給装置形式 | φ28㎜電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | - | |
点火方式 | フルトランジスタ | |
潤滑油方式 | 圧送式ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 1.9 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.800 |
2速 | 2.358 | |
3速 | 2.000 | |
4速 | 1.273 | |
5速 | 0.815 | |
減速比1次/2次 | 3.167×4.100 | |
キャスター(度) | 24°50′ | |
トレール(mm) | – | |
タイヤサイズ | 前 | 2.75-21 M/C 45M |
後 | 4.00R18 M/C 64M | |
ブレーキ形式 | 前 | φ183.5㎜油圧式シングルディスク |
後 | φ150㎜油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ |
主要諸元
車名型式 | – | |
---|---|---|
RTL260R | ||
発売日 | 2022年12月/2203年3月 | |
全長×全幅×全高(mm) | 2,020×840×1,135 | |
軸距(mm) | 1,320 | |
最低地上高(m) | 0.335 | |
シート高(m) | 0.650 | |
車両重量(kg) | – | |
乾燥重量(kg) | 72.0 | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費(km/L) | – | |
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | – | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 258.9 | |
内径×行程(mm) | 70.8×54.2 | |
圧縮比 | 10.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 14.8[20.1]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 23.1[2.36]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | φ28㎜電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | - | |
点火方式 | フルトランジスタ | |
潤滑油方式 | 圧送式ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 1.9 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.800 |
2速 | 2.384 | |
3速 | 2.000 | |
4速 | 1.272 | |
5速 | 0.814 | |
減速比1次/2次 | 3.167×4.100 | |
キャスター(度) | 23°00′ | |
トレール(mm) | – | |
タイヤサイズ | 前 | 2.75-21 M/C 45M |
後 | 4.00R18 M/C 64M | |
ブレーキ形式 | 前 | φ183.5㎜油圧式シングルディスク |
後 | φ150㎜油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ |