Facebookページ
Twitter
Youtube

新車詳細

新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

YAMAHA “BLUE CORE”155cm3エンジン搭載の新型軽二輪スクーター“X FORCE ABS”が登場

“BLUE CORE”155cm3エンジン搭載の新型軽二輪スクーター“X FORCE ABC”が登場

YAMAHA X FORCE ABS 車両解説

“BLUE CORE”155cm3エンジン搭載の新型軽二輪スクーター“X FORCE ABS”が登場






 2015年の1月にインドネシア市場向けとしてデビューしたグローバルスクーター、NMAX125が国内でも発売開始されたのは2016年3月。“MAXシリーズ”スクーターの一員として開発されたNMAX125は、ヤマハが走りの楽しさと燃費、環境性能の両立を高次元で具現化する“BLUE CORE”思想に基づいた次世代小型エンジンを搭載するモデルだった。

 1)高効率燃焼、2)高い冷却性、3)ロス低減、の3点を徹底的に追求するというのが“BLUE CORE”エンジンの開発思想で、2014年8月にベトナムで発売した女性向けスクーター「Nozza Grande」へ搭載し、実に2008年の同クラスモデル比で50%の燃費向上を達成したという。今後もこの“BLUE CORE”エンジンを、「走り」と「燃費・環境」という要素ごとにモデルのキャラクターに応じてチューニングし、順次、新興国および先進国に導入する様々なモデルに搭載していく予定で、ヤマハでは、2020年までに年間500万台の生産を目指すとしている。

 NMAX125の最大の特徴といえるのがこの“BLUE CORE”エンジンの搭載で、VVA(可変バルブ)機構、冷却性とスペース効率に優れたラジエター、ロス馬力低減を図るオフセットシリンダーなどを主な特徴としている。

 車体周りでは優れたねじり剛性を実現した新設計フレームを採用。エンジン懸架もリンク式エンジンマウント方式を採用し、ライダーの操作に対するダイレクト感と、低振動化を両立させている。ホイールは前後13インチ。前後にディスクブレーキを備え、ABSも標準装備とされた。“MAXシリーズ”テイストでデザインされたボディ、ヘッドライト、ストップ&テールランプにはLED、メーターは液晶マルチファンクションディスプレイを採用している。

 2017年4月、このNMAXに、兄貴分の“軽二輪版”NMAX155が登場した。高速道路の利用が可能になることで行動の範囲が一気に広がり、走りそのものの楽しさもプラス。基本的に車体はNMAX125と共通なので、街中での取り回しの良さもそのまま。必要な免許の種類の違いと、維持費が若干増えてしまうが、それを考えても余りあるメリットを持つモデルだ。

 そのNMAX155 ABSと同じ“BLUE CORE”エンジンを搭載するのが今回のニューモデル、X FORCE ABSなのだ。こちらのコンセプトは“Master of Street Scooter”。通勤、通学に快適、便利かつ乗って楽しいモデルと紹介されている。
 

X FORCE ABS。「マットダークグレーイッシュリーフグリーンメタリック2」(マットグリーン)。
X FORCE ABS。「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」(マットブルー)。

 

X FORCE ABS。「ブルーイッシュホワイトパール1」(ホワイト)。
X FORCE ABS。「ブラックメタリックX」(ブラック)。

 

★ヤマハ ニュースリリースより (2022年6月8日)

軽二輪スクーター「X FORCE ABS」新発売
~コネクテッド機能を搭載するスポーティで斬新なスタイルのスクーター~

 ヤマハ発動機株式会社は、水冷・155cm3の“BLUE CORE (ブルーコア)※”エンジンをスポーティで斬新なスタイリングのボディに搭載した軽二輪スクーターの新製品「X FORCE ABS」を6月28日に発売します。
「X FORCE ABS」は、“Master of Street Scooter”をコンセプトに、通勤・通学に快適・便利かつ乗って楽しいモデルとして開発しました。
主な特徴は、1)トラクションコントロールシステムを採用した、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立する“BLUE CORE”エンジン、2)静粛なエンジン始動をもたらす「Smart Motor Generator」および全域でのハイパワーに貢献する「VVA(可変バルブ)」、3)軽量・高剛性の新フレームとスポーティな走行を支える足回り、4)ストリートモタードを表現した斬新なスタイリング、5)着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリへの対応などです。
 なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。

※ BLUE CORE:ヤマハ発動機株式会社は、“走りの楽しさ”と“燃費・環境性能”の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想として、2014年より“BLUE CORE” を掲げています。この思想は高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして性能実現を図るもので、「X FORCE ABS」のエンジンもこの“BLUE CORE”思想に基づき開発しました。商標登録第5676267号。

 

<名称>
「X FORCE ABS」
 
<発売日>
2022年6月28日
 
<メーカー希望小売価格>
396,000円(本体価格360,000円/消費税36,000円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
 
<カラー>
・マットダークグレーイッシュリーフグリーンメタリック2(マットグリーン)
・マットダークパープリッシュブルーメタリック1(マットブルー)
・ブルーイッシュホワイトパール1(ホワイト)
・ブラックメタリックX(ブラック)
 
<販売計画>
3,000台(年間、国内)
 
【X FORCE ABSの主な特徴】
1)トラクションコントロールシステムを採用した走りの楽しさと燃費・環境性能を両立する“BLUE CORE (ブルーコア)”エンジン
 高燃焼効率、ロス低減、冷却性の3点を照準に開発し、走りの楽しさと燃費・環境性能を両立させる“BLUE CORE”エンジンを搭載しました。
 燃焼室は、パワーと燃費の両立を図るためコンパクトに設計。高効率燃焼のポイントとなる圧縮比は、11.6:1とし、混合気のタンブル(縦渦)を効果的に生成させ、FIセッティングとの相乗効果で高出力と低燃費を備えています。
 また、未舗装路等で後輪空転の兆候が検知されると、点火時期・燃料噴射量を統合制御し、滑らかな発進性・走行性をサポートするトラクションコントロールシステムを搭載しています。
2)静粛なエンジン始動をもたらす「Smart Motor Generator」および全域でのハイパワーに貢献する「VVA(可変バルブ)」
 エンジンには「Smart Motor Generator」を搭載しました。始動時はスターターモーターとして機能し、走行時はジェネレーターとして働きます。従来のスターターモーターと減速ギアが不要となり、軽量・コンパクト化と静かなエンジン始動を実現しています。
 また、VVA(Variable valve actuation=可変バルブ)も採用。低速向けと中高速向けのカム(吸気側)のリフト量が切り替わる機構で、相互にトルクカーブを補完し全域で優れたトルク特性を発揮します。
3)軽量・高剛性の新フレームとスポーティな走行を支える足回り
 スタイルと走行性、そして快適性をバランスさせた新設計の軽量・高剛性鋼管フレームを採用。最適なセッティングを施した前後サスペンションなどにより、キビキビとした軽快な走行が楽しめます。
 新設計の前後13インチ軽量ホイールは、フロントφ267mm、リアφ230mmの大径ウェーブのブレーキディスクを採用しスポーティな走りを支えます。また、前後独立式のABSを装備しました。
4)ストリートモタードを表現した斬新なスタイリング
 前後オーバーハングを短くし、フロントは力強さ、リアは軽さを表現した斬新なスタイリングとしました。特にリア周りはセパレートリアフェンダーにより軽快感を強調しています。
 また、荷重をかけやすい幅広なモタード風のバーハンドルや質感とグリップ力を高めたフラットシートなどにより、快適性と運動性をバランスさせ、日常的な取り回しやすさとスポーツ性を両立しています。
5)着信通知や燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリへの対応
 本モデルは、専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとのペアリングが可能です。ペアリングにより次のような機能が拡充します。
(1)車両メーターへのスマートフォン通知の表示
 ・電話やメールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを表示
(2)スマートフォン画面のサブメーター利用
 ・エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示
(3)オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
(4)燃費管理
(5)車両の最終駐車位置確認

 

主要諸元

車名型式 8BK-SG79J
X FORCE ABS
発売日 2022年6月28日
全長×全幅×全高(m) 1.895×0.760×1.120
軸距(m) 1.340
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.815
車両重量(kg) 130
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 48.1(国交省届出 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
40.9(WMTCモード値 クラス2 サブクラス2-1 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 G3S5E
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
総排気量(cm3) 155
内径×行程(mm) 58.0×58.7
圧縮比 11.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 11[15]/8,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 14[1.4]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 TCI(トランジスタ式)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 1.0
燃料タンク容量(L) 6.1
クラッチ形式 乾式・遠心・シュー式
変速機形式 Vベルト式無段変速
変速比 2.281~0.717
キャスター(度) 26°30′
トレール(mm) 99
タイヤサイズ 120/70-13 M/C 53P
130/70-13 M/C 57P
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング
フレーム形式 アンダーボーン

※1 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。





2022/06/09掲載