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レース・イベント

3年振りの開催となったモーターサイクルショーの第一弾、東京モーターサイクルショーが始まった。コロナ禍にあっての開催だが、充分な感染症対策が採られており、新しい運営方法がトライされていた。まずは、速報として各ブースを見て歩こう!
■取材・文:河野正士 ■撮影:松川 忍

 大阪に続き、東京モーターサイクルショー(MCS)も開幕。27日(日)まで東京ビッグサイトでニューモデル&新アイテムの展示とともに、さまざまなイベントが開催されます。チケット販売方法も、大阪同様、オンラインチケットサイトのみとなりました。会場は西1・2ホールとその中央のアトリウムに加え、その上階にある西3・4ホール、および屋外展示場と、3年前の開催時と同じです。ここでは各メーカーの展示車両を紹介します。

■HONDA──満を持しての新車攻勢。

 やはり、ホンダは今年のMCSの主役ですね。世界初公開となる「Hawk11」「ダックス125」の2台が大人気なのはもちろん、カスタム車両を含めた展示車両も多く、バイクの楽しさをしっかりアピールしていました。プレスカンファレンスではホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博代表取締役社長も登壇。ユーザー獲得や安全運転啓蒙活動など、新しい試みを発表しました。

東京モーターサイクルショー

東京モーターサイクルショー
東京モーターサイクルショー

Hawk11(ホーク・イレブン)

Hawk11
Hawk11

Hawk11
Hawk11
大阪MCSで世界初公開となった「Hawk11」。まだまだ車両の細部までは公開されていませんが、市販予定車と言うことで、近い将来にディーラーに並ぶ車両になります。エンジンは排気量1082cc水冷OHC並列2気筒。セミダブルクレードルフレームに一体成形FRPカウルを装着。前後17インチホイールを装着し、セパレートハンドルが装備されている、というのが正式発表の内容です。そのスペックから見ると、エンジンはアフリカツイン&NT1100系であり、フレームも同様だと想像します。となると、それらが搭載してたライディングモードやトラクションコントロールと言った電子制御技術も継承していると思われます。そして、クラッチ操作とペダル操作を必要とする、ごく一般的な6速マニュアルミッション&クラッチを採用しています。DCTを採用しないことで、いわゆるネオクラシック系の、シンプルな車体構成を採用したと考えますが、いまのホンダがDCT推しのところを鑑みると、市販時にDCTモデルをラインナップなんてことも考えられなくはありません。

CB4 Interceptor Concept
CB4 Interceptor Concept
そしてその特徴的なカウルは、2017年のEICMAで展示された、ホンダ・モーター・ヨーロッパが製作したコンセプトモデル「CB4 Interceptor Concept」に非常に似ていました。しかしそのマシンは、ロケットカウル先端からテールカウルエンドまでを直線で結ぶ、クラシックに軸足を置いたボディラインを持っていましたが、この「Hawk11」はタンク後端が下がり、そこからテールエンドへと持ち上がる、緩いV字ラインを採用しています。また正面からの曲面は滑らかなのに、側面のカウル後端からはエッジが立ち、それに左右に大きく張り出したタンクのエッジがリンクしています。なんかこう、見る角度によって、異なるキャラクターラインが入り交じっているような、ホンダにしては珍しいデザインを採用していると感じました。

Hawk11 カスタムパーツ装着車

Hawk11 カスタムパーツ装着車
「Hawk 11」には、早くもカスタムパーツを装着した車両も展示されました。大きなモノではデイトナ製のエンジンガード、そしてモリワキ製のスリップオンサイレンサーです。またライダーおよびタンデム用ステップに加えトップブリッジ周りにアクセサリーを装着するためのデイトナ製マルチバーホルダー、タンクパッド、ダートフリーク ZETA PLOT製のレバー類も装着されていました。

ダックス125

ダックス125
ダックス125
大阪MCSで、市販予定車として世界初公開となった「ダックス125」。そして東京MCS直前に7月21日から国内発売がスタートすると発表された。エンジンはモンキー125と同系統の、排気量123cc空冷OHC単気筒。しかしクラッチレバーを持たない自動遠心クラッチの4速リターンミッション(一番下がニュートラル)を採用しています。フレームは、旧ダックス同様、新しいプレス鋼鈑を用いたバックボーンフレームを新たに開発。倒立フォークに前後12インチホイールを装着。ABSも採用しています。

ダックス125 カスタム

ダックス125 カスタム
ダックス125 カスタム

NT1100
NT1100
ダックスには、ビレットパーツ、キャリア、バッグなどを装着したカスタムバーツ装着車も複数台展示されていました。

NT1100

NT1100
NT1100

NT1100
NT1100
昨年10月に欧州で発表。そして12月には国内導入を発表し、3月から国内発売がスタートした「NT1100」。アフリカツインのプラットフォームを使用し、前後17インチホイールを採用することでオンロードに特化した長距離ツアラーとしての命を受けています。実車はボリューム感たっぷりながら、跨がるとじつにフィット感が良い。見た目以上にコンパクトに感じられます。アフリカツインというアドベンチャーモデルの兄弟車というイメージからはほど遠いフレンドリーさです。

CBR1000RR-R Fireblade SP 30th Anniversary

CBR1000RR-R Fireblade SP 30th Anniversary
CBR1000RR-R Fireblade SP 30th Anniversary
昨年のEICMAで発表された、初代ファイヤーブレードであるCBR900RRの発売から30周年を記念した特別モデル。会場には、その初代とともに、初代モデルのグラフィックを採用したCBR1000RR-R Fireblade SPが展示されています。

スーパーカブ110

スーパーカブ110
Hawk11やダックス125の影に隠れていますが「スーパーカブ110」も、市販予定車として発表されました。レッグカバーによって見えにくいですが、トルクや燃費を向上させた新型エンジンを採用。前後キャストホイールに加え前輪ディスクブレーキ化、およびABSを採用しています。モダンな装備を採用しているのに、ちゃんと“カブ”でした。

クロスカブ110

クロスカブ110
スーパーカブ110同様、前後キャストホイールを新たに装着。フロントにABS付きディスクブレーキを採用しています。この車両はメインフレームカバー上のキャリアやリアボックスなど、カスタムパーツが装着されています。

■YAMAHA──車両+純正パーツのブース展開

 固定バッテリー式実証実験用電動バイク「E01」のほか、EICMAで発表し国内発売が待たれる「TMAX560 TECHMAX」や「MT-10」「XSR900」を展示したヤマハ。となりにはヤマハ純正パーツの開発や販売を行うワイズギアのブースが並びました。プレスカンファレンスではヤマハ発動機販売の代表取締役社長である石井謙司氏が登壇。レンタルバイクやライディングレッスンなど、強化事業を説明しました。

YAMAHA

YAMAHA
YAMAHA

E01

E01
E01

E01
E01

E01
E01
3月初旬、ヤマハ・モーター・ヨーロッパで発表されたヤマハの電動バイクシリーズ。その後3月中旬に、脱着式バッテリー搭載の「NEO’s/ネオス」を3月から欧州で発売を開始し、アセアン地域でも順次販売をスタートさせると発表。そしてその数日後には固定バッテリー式の「E01」を日本、欧州、アセアン地域で実証実験車両としてリースをスタートさせると発表しました。で、大阪および東京MCSに「E01」が展示されたのです。見た目は125スクーターと同サイズ。2019年の東京モーターショーで発表されたコンセプト車両とほとんど同じシルエットですが、ヘッドライトがフロントカウル下にデザインされたことで“R1″のような顔付きになっています。そして通常のヘッドライト位置が、充電用ソケットの差し込み口。現在は車両と同時に発表された、ヤマハ独自のソケットを採用した家庭用電源を使ったポータブル充電器(シート下スペースに収納できるように設計)か、ヤマハが開発した家庭用充電器、同じくヤマハが開発した交流200Vの急速充電器のみが使用できるそう。

TY-E

TY-E

TY-E
TY-E

TY-E
TY-E
東京モーターサイクルショー前日に発表された電動トライアルバイク「TY-E 2.0」。2018年に発表した初代「TY-E」をベースに、新設計したコンポジットモノコックフレームや性能を向上させた電動モーターパワーユニット、前モデルから約2.5倍の容量を持つ新型バッテリーも搭載しています。

TMAX560 TECHMAX

TMAX560 TECHMAX

TMAX560 TECHMAX
TMAX560 TECHMAX

TMAX560 TECHMAX
TMAX560 TECHMAX
今回は市販予定車として展示されたTMAXの新型車。顔付きがガラッと変わりました。二眼ヘッドライトというTMAXの特徴か継承されていますが、エアインテークを大きく取り、かなりエッジが効いた印象です。7インチのTFTカラーディスプレイに加えて、左スイッチボックスにジョイスティックも装備しています。

XSR900

XSR900
XSR900
EICMAでも展示された新型「XSR900」も市販予定車として展示されました。初代XSRはネオクラシックのなかでもクラシック寄りなボディデザインでしたが、新型は“ネオ”寄りな印象でした。簡単に言えば、デザインモチーフが70年代から80年代へと移行した感じです。個人的にはシート周りやシートカウルの形状に新しさを感じました。

XSR700

XSR700
XSR700
RZ350のグラフィックをモチーフにした新型「XSR700」。ヘッドライトやテールライトがLED化され、それによってシュッとモダンになりました。

MT-10

MT-10
MT-10

MT-10
MT-10
「MT-10」も新しくなりました。ちょっと昆虫っぽいフロントマスクのデザインは継承されていますが、よりシャープな印象になりました。またボディデザインも変更を受けていますが、車体全体の印象は大きく変わることはありません。シェイプアップして、より筋肉質になった、ということですね。電子制御デバイスをアップデートし、またエンジンのパワーアップなども行われています。

YZF-R7 YAMALUBE外装キット

YZF-R7 YAMALUBE外装キット
YZF-R7 YAMALUBE外装キット
ヤマハスポーツバイク専門店YSPで限定販売される外装キットを装着した「YZF-R7」。このグラフィックは2020年に鈴鹿8時間耐久ロードレースでYART Yamaha Official EWC Teamが走行予定だったマシンをモチーフにデザインされています。サンバースト技術を活かした、ブラックからブルーへと移り変わる、グラデーション塗装は美しいですね。

Y’s Gear XSR900 CraftBuild外装キット装着車

Y's Gear XSR900 CraftBuild外装キット装着車
Y's Gear XSR900 CraftBuild外装キット装着車

Y's Gear XSR900 CraftBuild外装キット装着車
Y's Gear XSR900 CraftBuild外装キット装着車
ヤマハの純正アクセサリーなどの開発や販売を行うY’sGear(ワイズギア)には、特別な塗装をセットした「XSR900」が展示されていました。その外装キット「Cfraft Build外装セット(市販予定)」は、かつてSR400用に開発されたCraftBuild外装キットのアレンジ版。サンバースト塗装されたタンクカバーとブラックアウトしたサイドカバー、そしてブラウンを基調にしたシート表皮がセットになっています。またこのXSR900には、KYB製前後サスペンションやサイレンサーなどのパーツもセットされています。

Y’s Gear MT-09 Cyber Rally外装キット装着車

Y's Gear MT-09 Cyber Rally外装キット装着車
Y's Gear MT-09 Cyber Rally外装キット装着車

Y's Gear MT-09 Cyber Rally外装キット装着車
Y's Gear MT-09 Cyber Rally外装キット装着車
かなりユニークなデザインの外装を装着したMT-09。デザインコンセプト車両かと思ったら、市販予定の外装キットを装着した車両でした。「Cyber Rally(サイバーラリー)」と名付けられたその外装は、初代MT-09が持っていた、ちょっとワルな雰囲気をモチーフにデザインされたもの。フロントカウルからハンドルまで触角のように伸びるハンドルガードデザインは、とても個性的。この車体にも、サンバースト塗装が施され、妖艶さを強調していました。

YPJ/WABASH RT & CROSSCORE RC

YPJ/WABASH RT & CROSSCORE RC

YPJ/WABASH RT & CROSSCORE RC
YPJ/WABASH RT & CROSSCORE RC
ヤマハのスポーツ電動アシスト自転車シリーズYPJからは人気のグラベルバイクである「WABISH RT(ワビッシュ・アールティ)」と「CROSSCORE RC(クロスコア・アールシー)」が展示されていました。フレームやドライブユニットなどメインのプラットフォームは共通ながら、フロントフォークやハンドル周りなどコンポーネントを変更することでキャラクターを別けています。バッテリーを抱え込むように装着するメインフレームダウンチューブは、バイクのセミダブルクレードルフレームのような構造になっています。脱着式バッテリーもドラブユニットも小さくなりました。

■SUZUKI──ブース全体が、壮大な旅をイメージ

 旅をテーマにしたブースを展開するスズキ。大阪よりブース面積が広くなり、その旅のイメージはより壮大に。またずっとスズキとともに世界中のレースに参戦し、数々の勝利を手にした加賀山就臣選手が、スズキブースでプロライダーとしての引退を発表しました。

SUZUKI
SUZUKI

SUZUKI
SUZUKI

GSX-S1000GT

GSX-S1000GT

GSX-S1000GT
GSX-S1000GT

GSX-S1000GT
GSX-S1000GT

GSX-S1000GT
GSX-S1000GT

GSX-S1000GT
今年2月から国内での販売がスタートした「GSX-S1000GT」。アドベンチャーモデルがツーリングバイク市場を席巻するなか、ロードスポーツとツーリングモデルの両立を図るグランドツアラーの復権を目論んで開発された車両です。ネイキッドモデルGSX-S1000をベースにしながら、前後サスペンションの設定を変更。タンデムやサイドケースの装着を前提とした強靱なリアフレームを新設計しています。なによりこのデザインは非常にモダンで、でも決して突飛なわけではない。非常にオトナな車両です。

GSX-S1000

GSX-S1000

GSX-S1000
GSX-S1000

GSX-S1000
GSX-S1000
昨年に発表され、世界中で人気となっているネイキッドスポーツモデル「GSX-S1000」。GSX-S1000GTへと続く、スズキのデザインが大きく変わるきっかけとなったモデルと言えるでしょう。一見、攻撃的に見えるデザインですが、跨がると非常にライダーフレンドリーで、ポジションも自然で多くのライダーに受け入れられるはず。

KATANA

KATANA
2022年モデルとして新色を追加した「KATANA」ですが、じつは中身も少し変わっています。電子制御スロットルシステムの採用や吸排気系の変更よって欧州でのユーロ5規制、および平成32年(令和2年)国内排出ガス規制をクリア。同時に最高出力も向上させています。また電子制御スロットルシステムの採用によって、電子制御システム/スズキ・インテリジェント・ライド・システム(S.I.R.S.)を新たに搭載。出力特性を3つのモードから選択できるスズキドライブモードセレクター(SDMS)なども採用されています。

GSX-S125ABS

GSX-S125ABS
GSX-S125ABS

GSX-S125ABS
GSX-S125ABS
GSX‐Sシリーズのエントリーモデルとして、またフルサイズ125ccモデルとして人気の「GSX-S125 ABS」。平成32年(令和2年)国内排出ガス規制をクリアし、またアンダーカウルの形状が変更されています。

GSX-R125ABS

GSX-R125ABS

GSX-R125ABS
GSX-R125ABS
ネイキッドスタイルのGSX-S125の兄弟モデルである、フルカウルを装着する「GSX-R125ABS」。同じく、平成32年(令和2年)国内排出ガス規制をクリアし、またアンダーカウルの形状が変更されています。

■Kawasaki──漢・カワサキはシックなブース

 グリーン&ブラックのシックなブースを展開したカワサキ。そのなかに、今年から全国に展開するカワサキの販売店網/カワサキプラザでの販売が決まった真っ白のビモータブースを展開しました。

Kawasaki

Kawasaki
Kawasaki

ニンジャH2 SX SE

ニンジャH2 SX SE
ニンジャH2 SX SE

ニンジャH2 SX SE
ニンジャH2 SX SE
4月22日から国内販売スタートが発表された「ニンジャH2 SX SE」。KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)、いわゆる電子制御サスペンションを搭載。また国産車として初めてBOSCH製ARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)によってACCおよびBSDを搭載しています。フロントカウルを正面から見て、ヘッドライト右側に見えるグリーンのメッシュがついたエアダクトは、ラム圧用のエアダクトなのです。

Z900 50th Anniversary

Z900 50th Anniversary
Z900 50th Anniversary

Z900 50th Anniversary
Z900 50th Anniversary
「900SUPERFOUR/通称Z1」のデビュー50周年記念モデルシリーズのなかから、まずは「Z900 50th Anniversary」を紹介。1981年に発表された「Z1100GP」が採用したファイアクラッカーレッドを基調にしたストライプのグラフィックを、最新の塗装技術で再現。ゴールドのKAWASAKI&Zのロゴ、フォークアウターチューブとのコントラストも美しいです。

Z900RS 50th Anniversary

Z900RS 50th Anniversary
Z900RS 50th Anniversary

Z900RS 50th Anniversary
Z900RS 50th Anniversary
「カワサキ900 スーパー4/通称Z1」を象徴する“ファイヤーボール”カラーを採用した「Z900RS 50th Anniversary」。スポークイメージのキャストホイールにはゴールドカラーを採用。サイドカバーや左右エンジンカバーには専用のエンブレムをデザインしています。

Z650RS 50th Anniversary

Z650RS 50th Anniversary

Z650RS 50th Anniversary
Z650RS 50th Anniversary
今年の4月末から国内発売スタートする「Z650」をベースに、ファイヤーボールカラーをデザインした「Z650RS 50th Anniversary」。スリム&コンパクトな車体や外装にファイヤーボールカラーがよく似合っています。

ビモータKB4

ビモータKB4
ビモータKB4

ビモータKB4
ビモータKB4
昨年12月、カワサキモーターサイクルジャパンでの取扱が発表され、今年1月には初期入荷分の購入権申込受付を行った「ビモータKB4」。エンジンはニンジャ1000SXに搭載されている排気量1043ccの並列4気筒。そのエンジンにアルミ削り出しスイングアームが直接セットされています。フレームはビモーターが開発したトレリスフレームで、エンジンをフレームメンバーとして使用。非常にコンパクトに仕上がっています。

[第49回 東京モーターサイクルショー ── 海外ブランド編へ]

[第49回 東京モーターサイクルショー ── Parts & Accessory編へ]

[大阪モーターサイクルショーへ]

2022/03/26掲載