全日本ロードレース開幕前のテストがツインリンクもてぎで行われました。今シーズンのデザインのバイクだったりツナギだったり、長い冬が明けて新しいスタートはいいものですね。昨年は開幕前の新型コロナウイルス問題により、多くのレースがキャンセルになり8月からの開幕でしたが、サーキットの対策も工夫され、予定通りのスタートが切れそうです。ともあれ、基本のうがい手洗い、またマスク着用など各自出来る事はしっかり準備してサーキットに観戦に来てほしいと思います。
気温も高く快晴のもてぎで始まったテスト。MFJの改革によりこれまでの希望ゼッケンから、通しゼッケンになりました。ハルクプロの634番、加賀山就臣選手の71番、柳川明選手の87番などは廃止され、それぞれ選手のランキング順でゼッケンナンバーが指定されることになりました。
加賀山就臣選手は昨年のランキング10位が適用されゼッケン10番。柳川明選手は12番、ハルクプロはST1000クラスランキング2位の名越哲平選手がJSBクラスにスイッチし、25番をつけます。ちなみに、各クラスの色分けもされていて、JSBクラスの基本は黄色地に黒文字、ST1000は紺地に白文字。600は白地に黒文字、J-GP3クラスは黒地に白文字です。これに加え各クラスランキング10位までは赤地に白文字が指定されています。
これまで固定のゼッケンで親しまれてきたチームやライダーを応援している方達にとって残念な気持ちになったり、現場で分かりづらかったりすると思います。
実際目にしてみて、JSBクラスは赤地に白文字と黄色地に黒文字のカラフルなゼッケンが混走することで大変に騒々しい。またJSBクラスのトップライダー渡辺一馬選手、前田恵助選手がST1000クラスにスイッチし、紺地に白ゼッケンの37番渡辺選手がテストでは赤ゼッケンを押さえて総合トップタイムでした。ST1000クラスには昨年のST600 チャンピオン岡本裕生選手やJ-GP3チャンピオンの村瀬健流選手も参戦、その実力から上位に食い込むのは間違いなしです。速い選手を分かりやすくするための通しナンバーや赤ゼッケンだったはずなのですが……?
もてぎのリーダーボード(タワー)の表示ではさっぱりですが、走行中の選手のライディングやマシンのカラーリングで案外判別るんじゃないかな~と思います。色々思うところはありますが、今季はこのままになるので片目をつぶって、強制的に覚えて応援してください。
テストは3日間行われ、初日からゼッケン7中須賀克行選手がトップタイム。中須賀選手は1日目の午後にダウンヒルストレートから90度コーナーの進入で激しいクラッシュがあったものの、翌日もトップでテストを終了しました。2番手には名越選手。また津田拓也選手、加賀山就臣選手とスズキ勢もタイムを延ばしてきました。清成選手、昨年はケーヒンブルーのマシンでしたが、アステモの赤を基調としたカラーによりイメージ一新です。JSBクラスチャンピオンの野佐根航太選手や、水野涼選手がそれぞれSBK、BSBへ旅立っていきましたが、ここから新たなストーリーが始まることを願って、今シーズンのベストメンバーでのいいレースが見れることを期待しています!
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