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新車プロファイル2020
2020年に発売された新車の情報ページです

KAWASAKI 250クラスNinjaが4気筒エンジン搭載でNinja ZX-25Rに

250クラスNinjaが4気筒エンジン搭載でNinja ZX-25Rに

KAWASAKI Ninja ZX-25R 車両解説

 Ninja 250の歴史を簡単に振り返っておくと、初代、Ninja 250Rが登場したのは2008年4月。発売開始されるやいなや多大な注目を集め、250クラスにフルカウルスポーツ旋風を巻き起こしている。その後も人気に支えられて毎年のようにカラー設定を更新、リフレッシュ化が行われてきた。そんな中で、2010年には特別なカラー&グラフィックを採用したスペシャル・エディションがリリースされている。2011年6月にもスペシャル・エディションがラインナップされた。ライムグリーンのボディカラーをベースにブラック基調のグラフィックを採用したモデルで、前後にはピンストライプを配したホイールを装備して400台の限定という内容だった。2か月後の2011年8月には、Ninja 250R本体の2012年モデルが登場。といってもカラー&グラフィック変更のみで価格、主要諸元に変更無し。2012年4月には、その2012年モデルにカラーの追加が行われた。メタリックスパークブラックの車体カラーをベースにグラフィックを配したもので、300台の限定発売だった。

 そして2013年の2月、2代目へとバトンタッチしている。「Ninja 250」と車名から「R」の文字が外された。またベーシックモデルのNinja 250だけでなく、同時発売でNinja 250 Special EditionとNinja 250 ABS Special Editionも登場している。

 “Ninja一族”のイメージをさらに強調したスタイリング、そしてクラスを超えたパフォーマンスとクオリティを実現したフルフェアリングデザイン。 搭載された水冷パラレルツインエンジンは、デュアルスロットルバルブを装備することで全回転域にわたってリニアなレスポンスを手に入れ、低中速回転域ではスムーズかつトルクフル、高速回転域ではパワフルに吹け上がるエンジン特性を実現した。

 また、バランサーやラバーマウントを採用することで不要な振動を抑えるとともに、熱気を下方へと逃がす新設計のラジエターファンカバーを搭載し、ライダーの快適性も確保。 優れた剛性バランスと耐久性を持つダイヤモンドフレームには高張力鋼を採用。 前後サスペンションの設定はスポーツライディング時のしっかりとした車体の安定感と俊敏なハンドリング性能、そして快適な乗り味を両立させていた。

 ツインNinja 250の系譜からは離れるが、2014年2月、250シングルエンジンを搭載する“Ninja RR mono”が海外で発売される。主に東南アジア向けのフラグシップ的モデルとされていたが、2015年4月には日本向けにも“Ninja 250 SL”として正規輸入販売された。スーパーライト(Super Light)の車名が車体の軽量さ表していたが、女性や初心者向けに反響を得たが、ツインNinja 250のようなベストセラーとはならなかった。ちなみに車両重量は、Ninja 250より20kg以上も軽い149kg。

 この年の9月には、2代目Ninja 250の2016年モデルとして、メーターパネルのデザインが変更され視認性を向上させたほか、カラー&グラフィックを変更したマイナーチェンジ版が発売されている。ちなみに今やおなじみとなった「KRTエディション」の第一弾は、2015年11月の発売で、KRTがスーパーバイク選手権に参戦した記念のカラーを纏って登場している。

 そして2018年のフルモデルチェンジで、Ninja 250は3代目に発展する。完全新設計の水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ、248cm3エンジンを、Ninja H2からインスパイアされたという新設計のトレリスフレームに搭載。φ41㎜のフロントフォークに、これまたH2イメージのスイングアームマウンティングプレートシステムを採用したリアサス周りなどを組み合わせている。

 また、3代目Ninja 250のトピックのひとつとして、同時に新型に生まれ変わった兄貴分のNinja 400の存在がある。250と共通の車体に、これまた250と共通ベースのエンジンを398ccへと排気量アップして搭載するという新戦略をとったことだ。新型Ninja 400は、それまでの安定志向のツーリングマシンから身軽なスプリンターへと変身したといえる。それはともかく、この3代目Ninja 250も、最高出力27kW(37PS)/12,500rpm、最大トルク23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpmの実力をもって、自らが開拓したフルカウル250スポーツ戦線での地位奪還を図ることになる。

 さて今回発売が決定したNinja ZX-25、フルカウルスポーツ250Ninjaとしては4代目となるのだが、衝撃の4気筒エンジン搭載で、ツイン250とはまったく別の新しい250Ninjaの第一世代マシンといっていいだろう。車名にも誇り高き「ZX」が与えられている。ちなみに、カワサキの250クラス4気筒エンジンとしては、1989年発売の“ZXR250”や1991年の“バリオス”などがあるので実に30余年ぶりの復活だ。

 開発コンセプトは『スクリーミング・インラインフォー・パワー』。
 Ninja ZXシリーズを名乗るにふさわしいサーキット走行性能の高さに加え、街乗りでの快適性を併せ持った、現在このクラスでは唯一の並列4気筒エンジン搭載マシンだ。33kW(45PS)を誇る完全新設計の並列4気筒エンジンは、高回転域のパワーとトルクフルな低中回転域とを兼ねたチューニングが施され、17,000rpm以上の高回転域を実現するスクリーミング・サウンドが、高性能な4気筒エンジンを搭載したマシンであることを強烈にアピールするという。

 そしてその並列4気筒エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出す、新設計の高張力鋼製トレリスフレームに搭載。スーパーバイク世界選手権参戦マシンのシャーシデザインを250ccクラスにフィードバックしたものと説明されている。また、クラス初装備であるSFF-BPフロントサスペンション、ホリゾンタルバックリンクリアサスペンションなどに加え、高性能な装備を多数搭載し、サーキットでのスーパースポーツハンドリングはもちろん街乗りでの扱いやすさも獲得している。
 

Ninja ZX-25 SE。カラーは3色。「ライムグリーン×エボニー」(GN1)。

 

Ninja ZX-25 SE。「メタリックスパークブラック×パールフラットスターダストホワイト」(BK2)。
Ninja ZX-25。「メタリックスパークブラック」(BK1)。

 





★カワサキ ニュースリリースより (2020年7月17日)

Ninja ZX-25Rシリーズ 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Ninja ZX-25R/ZX-25R SE
マーケットコード ZX250EMFFN/ZX250GMFNN
型式 2BK-ZX250E
型式指定・認定番号 II-370
発売予定日 2020年9月10日
Ninja ZX-25 メーカー希望小売価格 825,000円
(本体価格750,000円、消費税75,000円)
Ninja ZX-25 SE メーカー希望小売価格 913,000円
(本体価格830,000円、消費税83,000円)
カラー(カラーコード) ライムグリーン×エボニー(GN1)、メタリックスパークブラック×パールフラットスターダストホワイト(BK2)、メタリックスパークブラック(BK1)
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
※当モデルはABS装着車です。
※メーカー希望小売価格は消費税10%を含む参考価格です。
【Ninja ZX-25R】

250ccクラスに、待望の並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルNinja ZX-25R登場。最大出力33kw(45PS)を発揮するエンジン、官能的なエキゾーストサウンド、そのパフォーマンスを最大限に引き出すフレーム、アグレッシブなNinjaスタイリング、KTRC(カワサキトラクションコントロール)など数多く採用された先進のライダーサポートシステムを搭載し、Ninja ZXシリーズを名乗るにふさわしいモデルに仕上がっています。サーキット走行性能の高さに加え、街乗りでの快適性を併せ持ったこのモデルは、エンジン回転数の上昇とともにライダーをその魅力の虜にします。

■主な特長
・最高出力33kw(45PS)、17,000rpm以上の高回転域を誇る完全新設計の水冷4ストローク並列4気筒エンジン
・吸排気に入念なサウンドチューニングが施された、スクリーミング・サウンド
・並列4気筒エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出す、新設計の高張力鋼製トレリスフレーム
・クラス初装備のSFF-BPフロントサスペンション、ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション
・クラス最高峰の存在感を放つNinja ZXシリーズ共通のアグレッシブなスタイリング
・鮮明な視界を確保するツインLEDヘッドライト
・ハイクラスなイメージで多くの情報を表示するインストゥルメントパネル
・スポーツライディングでのパフォーマンス強化と安心感を高めるKTRC(カワサキトラクションコントロール)
・好みや条件に合わせた出力特性が設定可能なパワーモード
・スムーズな加速とクイックでイージーな減速を実現するアップ/ダウン両対応のKQS(カワサキクイックシフター)※SEモデル標準装備(スタンダードモデル:アクセサリー設定)
・吸気効率とエンジン性能を高めるセンターラムエアシステム
・軽い操作感とバックトルクリミッター機構を備えたアシスト&スリッパークラッチ
・大径ディスクにラジアルマウントモノブロックキャリパーを組み合わせたフロントブレーキ
・150/60R17のハイグリップラジアルタイヤGPR300を採用したリヤタイヤ
 
SEモデル標準装備(スタンダードモデル:アクセサリー設定)
・KQS(カワサキクイックシフター)
・USB電源ソケット
・ウインドシールド(スモーク)
・フレームスライダー
・ホイールリムテープ
 
その他アクセサリー
・スポーツシート
・シングルシートカバー
・ラジエタースクリーン
・タンクパッド
・タンクバッグ
・スマートバッグ
・ETC2.0車載器キット
 

 

主要諸元

車名型式 2BK-ZX250E
Ninja ZX-25R〈ZX-25R SE〉
発売日 2022年9月10日
全長×全幅×全高(m) 1.980×0.750×1.110
軸距(m) 1.380
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.785
車両重量(kg) 183〈184〉
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 24.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
18.9(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3
最小回転小半径(m) 2.6
エンジン型式
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 50.0×31.8
圧縮比 11.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 33[45]/15,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 21[2.1]/13,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリー&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 2.9
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.928
2速 2.055
3速 1.619
4速 1.333
5速 1.153
6速 1.037
減速比1次/2次 2.900/3.571

キャスター(度) 24.2°
トレール(mm) 99
タイヤサイズ 110/70-17M/C 54H
150/60-17M/C 66H
ブレーキ形式 φ310mm油圧式シングルディスク
φ220mm油圧式シングルディスク
懸架方式 φ37mmテレスコピック式
スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク)
フレーム形式 トレリス

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。





2020/07/17掲載