●HONDA スーパーカブ50・Final Edition
1958年に初代モデルを発売して以来、低燃費や静粛性、信頼性、耐久性に優れた“生活バイク”として全世界で需要を創造、2017年10月には驚異の世界生産台数1億台を達成したスーパーカブ。その年の11月には、記念すべき生産累計1億台突破に合わせてスーパーカブシリーズ(スーパーカブ50、スーパーカブ110、スーパーカブ50 プロ、スーパーカブ110 プロ)をフルモデルチェンジするなどしてますます意気盛んなところを見せている。
2019年3月には、そのスーパーカブシリーズに受注期間限定で特別なカラーリングを施した“ストリート”が発売されている。車体色は、淡い色合いの「ボニーブルー」と「ハーベストベージュ」の2色を設定。スーパーカブの象徴的なレッグシールドもそれぞれの車体色と同色としたほか、サイドカバー、クランクケースカバー、リアキャリア、前後輪のハブ、スイングアーム、チェーンケースといった車体各部にブラックの配色を取り入れるなど、落ち着いた印象のカラーリングとしていた。
2020年7月登場のスーパーカブは、ちょっと毛色の変わった“スペシャルバージョン”だった。というのもアニメーション映画のヒット作の中で活躍したスーパーカブのカラーリングを忠実に再現した特別仕様を販売するというものだった。受注期間限定でスーパーカブ50が500台、110が1,500台販売された。
そんなスーパーカブの原点ともいえる50ccモデルの最終モデルが今回発表された。2025年から50ccに適用される新たな排出ガス規制に対応することが、現在の原付一種の市場やコストに見合わず、2025年4月から最高出力4kw以下の125cc以下の二輪車が現在の原付免許で運転可能になる事が先日発表された。いよいよ50ccの終幕が近づいてきたのだが、それを象徴するように、スーパーカブ50のファイナルエディションが発売される。2024年11月8日から2024年11月24日までの受注期間限定で、フロントには1966年初のOHCエンジンモデル風のエンブレム、専用デザインのキー、メーターリムとマフラーカバーはメッキ処理され、シートはツートーンの専用仕様。車体色はなつかしさを感じさせるボニーブルー。主要諸元に変更はない。
スーパーカブの50ccモデルの生産は終了するが、110ccや125ccはもちろん生産継続。そしておそらく原付免許で運転できる新基準の110ccバージョンも登場するはず。長い間おつかれさまでした!
★ホンダ ニュースリリースより (2024年11月1日)
「スーパーカブ50・Final Edition」を受注期間限定で発売
Hondaは、ビジネスやパーソナルユースなど、幅広い用途で多くのお客様から支持をいただいているスーパーカブ50に、この度、「スーパーカブ50・Final Edition」を設定し、受注期間限定※1で12月12日(木)に発売します。
スーパーカブ50・Final Editionは、往年のスーパーカブをイメージした、親しみやすさを感じさせる「ボニーブルー」のカラーリングを設定。
フロントエンブレム、サイドエンブレム、イグニションキーに専用のデザインを施すとともに、リアキャリア、チェーンケース、スイングアームにはボディー同色のボニーブルーを採用。
さらに、メーターリムとマフラーカバーをメッキ仕様としたほか、シート前部と後部をグレーとしたツートーンのシートを採用し、特別感を演出しています。
スーパーカブ50は、1958年に初代モデル「スーパーカブC100」を発売して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載し、乗り降りしやすい低床バックボーンフレームやクラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチの採用など、使い勝手の良さが評価され支持をいただいてきました。排気量49cm3のエンジンを搭載する現行のスーパーカブ50は、本モデルをもって生産を終了いたしますが、引き続き原付二種のスーパーカブ110は生産いたします。スーパーカブシリーズは、今後も幅広いお客様に愛用されているロングセラーモデルとして、お客様の生活をより豊かにする提案を続けていきます。
※1 受注期間は、2024年11月8日(金)から2024年11月24日(日)まで
- 販売計画台数(国内・年間)
- 2,000台
- メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
- 297,000円(消費税抜き本体価格270,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
主要諸元
車名型式 | ホンダ・2BH-AA09 | |
---|---|---|
スーパーカブ50 | ||
発売日 | 2024年12月12日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.860×0.695×1.040 | |
軸間距離(m) | 1.210 | |
最低地上高(m)★ | 0.135 | |
シート高(m)★ | 0.735 | |
車両重量(kg) | 96 | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 105.0(国交省届出値 定地燃費値 30km/h〈60km/h〉 1名乗車時)※2 | |
69.4(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3★ | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 1.9 | |
エンジン型式 | AA04E | |
空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 37.8×44.0 | |
圧縮比★ | 10.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 2.7[3.7]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 3.8[0.39]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子式(電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)) | |
始動方式★ | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 4.3 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン※4 | |
変速比 | 1速 | 3.181 |
2速 | 1.705 | |
3速 | 1.190 | |
4速 | 0.916 | |
減速比1次★/2次 | 4.058/3.538 | |
キャスター(度)★ | 26°30′ | |
トレール(mm)★ | 72 | |
タイヤサイズ | 前 | 60/100-17M/C 33P |
後 | 60/100-17M/C 33P | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン式 |
■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※1 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
※4 走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるチェンジ機構です