●KAWASAKI Ninja ZX-6R 車両解説
2018年10月にアメリカと欧州で発表開始された新型Ninja ZX-6R。国内販売が開始されたのは、その年の12月1日から。いわゆる“ユーロ4”に対応した新型Ninja ZX-6Rの国内登場だった。
2013年にモデルチェンジした先代のミドルクラスNinjaが、排出ガス規制の強化で逆輸入車としての販売がストップされてしまった2016年以来の待望の登場だった。どれほどファンが首を長くして待っていたミドルクラスNinjaの再来だったか。それも正式に国内仕様車としての嬉しい登場だった。
最新のNinjaルックに身を包んだNinja ZX-6Rのデザイン上の特徴は、やはりツインLEDヘッドランプを採用したフロントフェイスだろう。最新Ninjaシリーズの顔を持ちながらNinja ZX-6Rの個性も強調するデザインだった。
メカニズム面では、シフトアップ時のみに働くKQS(カワサキクイックシフター)をはじめ、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、パワーモード選択機能、アシスト&スリッパークラッチ、5段階に調節可能なアジャスタブルクラッチレバー、6段階に調節可能なアジャスタブルブレーキレバーの採用などが目を引く。
車体面では、アルミニウム製ぺリメターフレームに、SHOWA製SFF-BP(セパレートファンクションフォーク-ビッグピストン)、高剛性ラジアルマウントモノブロックキャリパー採用の足回りなどを組み合わせている。BATTLAX HYPERSPORT S22タイヤの装備、ヘルメットロックも当然標準装備。多機能インストゥルメントパネル、ETC2.0車載器キットを標準装備(フロントシート下に配置)など使い勝手への配慮も十分だった。
2019年11月、2020年8月のマイナーチェンジは、カラー&グラフィックの変更のみで、メカニズム、諸元、本体価格に変更は無し(消費税が10%にアップした分高くなっている)。
2023年12月にはNinja誕生40周年を記念し、ライムグリーン/ホワイト/ブルーのカラーリングをはじめ、フューエルタンク上部にセットされたチャンピオンステッカーデザインの40周年記念デカール、オリジナルデザインをもとにリニューアルされた「Ninja」ロゴ、カウリングのサイズに合わせて最適化されたサイドの「Kawasaki」ロゴ、フレームとスイングアームに施されたシルバー塗装、ライムグリーンに塗装された前後ホイール、ゴールドカラー仕上げのフロントフォークアウターチューブ、1989年のZXRシリーズのフォントでテールカウルにあしらわれたZX-6Rロゴを採用したNinja ZX-6R 40th Anniversary Editionを発売した。
今回のマイナーチェンジでは、Ninja ZX-6R KRT EDITIONがグラフィックを変更。レギュラーモデルのNinja ZX-6Rは1色だったカラーをパールロボティックホワイト×メタリックグラファイトグレーとエボニー×メタリックフラットスパークブラックの2色ラインアップとした。
★カワサキ ニュースリリースより (2024年8月23日)
2021年モデル Ninja ZX-6R シリーズ 発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja ZX-6R/ZX-6R KRT EDITON
- マーケットコード ZX636JSFAN
- 型式 8BL-ZX636J
- 発売予定日 2024年9月15日
- 型式指定・認定番号 20869
- メーカー希望小売価格 1,584,000円
- (本体価格1,440,000円、消費税144,000円)
- カラー(カラーコード) ZX-6R KRT EDITON ライムグリーン×エボニー(GN2)、Ninja ZX-6R パールロボティックホワイト×メタリックグラファイトグレー (WT1)、エボニー×メタリックフラットスパークブラック (BK1)
- ※メーカー希望小売価格は消費税を含む参考価格です。価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格にはリサイクル費用が含まれます。
- ※当モデルはABS装着車です。
- ※当モデルはETC2.0車載器キット標準装備車です。
- ※消費税率10%に基づく価格を表示しております。
- ※当モデルは「カワサキケア」モデルです。
- 【Ninja ZX-6R KRT EDITION / Ninja ZX-6R】
37cm³のアドバンテージがゆとりのパフォーマンスを生み出すNinja ZX-6R。エンジンと車体をストリートでの走行性能に最適化することで、様々なライディングシーンで爽快なライディングを提供します。プロジェクターとリフレクターを組み合わせた精悍なデザインのヘッドライトユニットは迫力ある表情を創り出し、アッパーカウル中央のラムエアインテーク、ウイングレット形状のヘッドライト下スポイラー、積層構造のアッパーカウリングなど、空気を味方にしたデザインを採用。KQS(カワサキクイックシフター)、KTRC(カワサキトラクションコントロール)、パワーモード選択、KIBS(カワサキインテリジェントアンチロックブレーキシステム)などの高度なライダーサポート技術も搭載しています。既成の枠にとらわれず、扱いやすさとハイパフォーマンスを追求したNinja ZX-6Rは、多くのライダーを魅了します。
- ■主な変更点
- ・カラー&グラフィックの変更
主要諸元
車名型式 | 8BL-ZX636J | |
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Ninja ZX-6R〈Ninja ZX-6R KRT EDITION〉 | ||
発売日 | 2024年9月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.025×0.710×1.100 | |
軸間距離(m) | 1.400 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.830 | |
車両重量(kg) | 199 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 19.3(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
16.2(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | 3.4 | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 636 | |
内径×行程(mm) | 67.0×45.1 | |
圧縮比 | 12.9 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 90[122]/13,000(ラムエア加圧時 94[128PS/13,000]) | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 690[7.0]/11,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | エレクトリックスターター | |
点火方式 | バッテリー&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 3.6 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.846(37/13) |
2速 | 2.200(33/15) | |
3速 | 1.850(37/20) | |
4速 | 1.600(32/20) | |
5速 | 1.421 (27/19) | |
6速 | 1.300 (26/20) | |
減速比1次/2次 | 1.900(76/40)/2.866(43/15) | |
キャスター(度) | 23°5′ | |
トレール(mm) | 101 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) |
後 | 180/55ZR17M/C (73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | φ310mm油圧式デュアルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | 倒立テレスコピック式(インナーチューブ径41㎜) |
後 | スイングアーム式(ユニ・トラック) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。