CBRはいったいいくつまで「R」が増えるのだろう? と余計な心配をしてしまうほど、CBR1000RRに「R」がまた増えたのは2020年3月。軽口はともかく、ホンダのフラッグシップ・スーパースポーツ、CBR1000シリーズがこの時にフルモデルチェンジも受けて4代目に生まれ変わっている。
かつては“レーサー・レプリカ”と呼ばれていたスーパースポーツモデルのフラッグシップともなれば、毎年のごとく改良が行われて、と想像をしてしまうが、CBR1000シリーズといえども通常のスポーツモデルと同様なモデルチェンジサイクルに則って行われているのを再確認した。だたフルモデルチェンジ、マイナーチェンジ等をどうとらえるかによっても世代数は変わってくるのであくまで目安だが。
ここでは、便宜上、共通の車体型式を1世代と数えてみたので、4代目、とさせていただいている。リッターマシンになったCBR1000RRの初代が「SC57」、2008年9月の初のフルチェンジで2代目「SC59」、2017年3月の2回目のフルチェンジで3代目「SC77」、そして2020年3月のフルモデルチェンジで4代目「SC82」に発展というストーリーに。
CBR954RRの後継モデルとして2004年4月に発売されたスーパースポーツが、CBR1000RRだった。
今回の30周年記念モデルは「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」とされ、2022年2月25日(金)から2022年4月17日(日)までの受注期間限定で、Honda Dreamより4月18日(月)に発売される。
ベーシック車両のCBR1000RR-R FIREBLADE SPに対して、初代モデル「CBR900RR」をモチーフに表現されたトリコロールの特別なカラーが採用され、30周年記念のマークや30周年の文字を各部にあしらい特別感を演出。トップブリッジにシリアルナンバーが刻印されるというもの。
★ホンダ ニュースリリースより (2022年2月25日)
「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」を受注期間限定で発売
Hondaは、1992年に発売された初代モデル「CBR900RR」の発売30周年記念モデルとして、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」を設定し、受注期間限定※1で、Honda Dreamより4月18日(月)に発売します。
●初代モデル「CBR900RR」をモチーフに表現されたトリコロールの特別なカラーを採用
●30周年記念のマークや30周年の文字を各部にあしらい特別感を演出
●トップブリッジにシリアルナンバーを刻印※2
●「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」がベース車両
※1 受注期間は、2022年2月25日(金)から2022年4月17日(日)まで。受注状況により受注期間終了前に受付を中断、または終了する場合があります。また、注文から納車まで長期間お待たせする場合があります
※2 シリアルナンバーは指定できません。また、成約順でもございません
CBR1000RR-R FIREBLADEシリーズは、「Total Control for the Track ~サーキットで本領発揮するマシン」を開発コンセプトに、力強い出力特性のパワーユニットと、操縦性を追求した車体パッケージングを組み合わせ、スポーツライディングをサポートする先進の電子制御技術などを採用しています。この “Total Control”の考え方は、1992年に欧州で発売された、初代モデル「CBR900RR」から一貫して追求してきたテーマでもあります。
今回「CBR900RR」発売から30周年を記念し、初代モデルのカラーイメージをモチーフに表現された、ホワイトを基調とするトリコロールの「パールグレアホワイト」を採用しています。
また燃料タンク部の上面やメーター起動時の画面に30周年記念のマークを配したほか、マフラーのサイレンサー部、Honda SMART Keyのキー本体にも30周年の文字をあしらい、特別感を演出しています。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 合計 500台
- ●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
- CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary
- 2,838,000円(消費税抜き本体価格 2,580,000円)
* 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません - 2,838,000円(消費税抜き本体価格 2,580,000円)
主要諸元
車名型式 | 8BL-SC82 | |
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CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary | ||
発売日 | 2022年4月18日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.100×0.745×1.140 | |
軸距(m) | 1.460 | |
最低地上高(m)★ | 0.115 | |
シート高(m)★ | 0.830 | |
車両重量(kg) | 201 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※3 | 22.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名〈1名〉乗車時)※4 | |
15.0(WMTCモード値★ クラス3-2 1名乗車時)※5 | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | – | |
エンジン型式 | SC82E | |
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 999 | |
内径×行程(mm) | 81.0×48.5 | |
圧縮比★ | 13.4 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 160[218]/14,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 113[11.5]/12.500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-DSFI] | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 16 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.615 |
2速 | 2.058 | |
3速 | 1.700 | |
4速 | 1.478 | |
5速 | 1.333 | |
6速 | 1.214 | |
減速比1次/2次 | 1.630×2.687 | |
キャスター(度)★ | 24°00′ | |
トレール(mm)★ | 102 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 200/55ZR17M/C 78W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス/ビッグ・ピストン・フォーク)〈NPX Smart EC〉 |
後 | スイングアーム式(プロリンク/バランス・フリー・リアクッション・ライト)〈TTX36 Smart EC〉 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます