YAMAHA YZF-R7 ABS 車両解説
開発コンセプトはずばり「Fun Master of Sport」。幅広いライダーからスポーツモデルとして支持を得ているMT-07の基本コンポーネントを元に、最新のスーパースポーツスタイルとスポーティなハンドリングを調和させた多くの一般的なユーザーにもサーキットにおいて“扱いきれて、楽しめる”スーパースポーツを念頭に開発されたというモデルだ。
主な特徴は、
1)扱いやすく、高揚感あるスポーティーな走りをもたらす平成32年排出ガス規制適合CP(クロスプレーン)2エンジン
2)センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム
3)フロント接地感に優れる倒立式フロントサスペンションと専用設計のリアサスペンション
4)量産モデル初採用のコントロール性に優れたブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダー
5)スポーティーなライディングポジション
6)YZF-RシリーズのDNAを継承するスタイリング
など。市街地、高速道路、ワインディング路からサーキットでのスポーツ走行など、さまざまなシーンで、クールで楽しい走りを楽しめるとしている。
ちなみにYZF-R7 ABSを2022年2月14日に発売。また、ロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施したYZF-R7 ABS WGP 60th Anniversaryを400台限定で、3月14日に発売する。
★ヤマハ ニュースリリースより (2021年12月16日)
スーパースポーツモデル「YZF-R7 ABS」新発売
~幅広いライダーが扱いきれて楽しめる「YZF-R」シリーズの新製品~
ヤマハ発動機株式会社は、「クロスプレーン・コンセプト」※1に基づき開発した688cm3エンジンを軽量フレームに搭載したスーパースポーツモデルの新製品「YZF-R7 ABS」を2022年2月14日に発売します※2。
また、ロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施した「YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary」を400台限定で、3月14日に発売します。
「YZF-R7 ABS」は、「Fun Master of Super Sport」をコンセプトに開発しました。幅広いライダーからスポーツモデルとして支持を得ている「MT-07」の基本コンポーネントをもとに、最新スーパースポーツのスタイルとスポーティーなハンドリングを調和させ、幅広い技量のライダーがサーキットにおいて“扱いきれて楽しめるスーパースポーツ”を目指したモデルです。
主な特徴は、1)扱いやすく、高揚感あるスポーティーな走りをもたらす平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン、2)センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム、3)フロント接地感に優れる倒立式フロントサスペンションと専用設計のリアサスペンション、4)量産モデル初採用のコントロール性に優れたブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダー、5)スポーティーなライディングポジション、6)YZF-RシリーズのDNAを継承するスタイリングなどです。市街地、高速道路、ワインディング路からサーキットでのスポーツ走行など、さまざまなシーンで、クールで楽しい走りを楽しめます。
※1: クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想。
※2: 本モデルは、YSP およびアドバンスディーラーのみで販売する「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」です。
ご購入については当社Webサイト掲載の取扱店までお問い合せください。
■「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」取扱店 https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r7/
- <名称>
- 「MT-07 ABS」
- <発売日>
- 2022年2月14日
- <メーカー希望小売価格>
- 「MT-07 ABS」 999,900円
(本体価格 909,000円/消費税 90,900円) - ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <販売計画>
- 1,100台(年間、国内)
- <カラーリング>
- ・ディープパープリッシュブルーメタリック C(ブルー)
- ・ヤマハブラック(ブラック))
- <名称>
- 「MT-07 ABS WGP 60th Anniversary」
- <発売日>
- 2022年3月14日
- <メーカー希望小売価格>
- 「MT-07 ABS WGP 60th Anniversary」 1,054,900円
(本体価格 959,000円/消費税 95,900円) - ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <販売計画>
- 400台(年間、国内)
- <カラーリング>
- ・シルキーホワイト(ホワイト)
- 1)扱いやすく、高揚感あるスポーティーな走りをもたらす平成32年排出ガス規制適合CP2 エンジン
- 2021年の「MT-07」と同一仕様の平成32年排出ガス規制適合化を図ったCP2(クロスプレーンの2気筒)エンジンを採用。スーパースポーツらしいパワー感や、タイトコーナーからの立ち上がり時のトルク感をより引き出すため、スロットルプーリーをハイスロットル化。さらに2次レシオを「MT-07」の43/16=2.687から42/16=2.625へと最適化し、スポーティーな乗り味をもたらしています。
また「MT-07」系モデルでは初装備となる、A&Sクラッチ※を採用しました。加えて「MT-07」系モデルとして初めて、機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターをアクセサリー設定しています。
※「A&S」「アシスト&スリッパー」は株式会社エフ・シー・シーの登録商標 - 2)センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム
- 剛性バランスをチューニングした軽量ダイヤモンドフレームを採用しました。「MT-07」と同じ基本骨格に、アルミ製のセンターブレースをリアアーム外側からピボット上下にリジッドマウント。各部の締付剛性を最適化してピボット周りのねじり剛性を向上、あわせて全体の剛性バランスをチューニン
グしました。
倒立式フロントサスペンションの効果も重なって、入力に対するリニアな反応や切り返し時の機敏さ、ステップワークに対する応答性など、スポーティーな操縦性を生むポイントとなっています。 - 3)フロント接地感に優れる倒立式フロントサスペンションと専用設計のリアサスペンション
- 新設計φ41mmインナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用しました。旋回時、制動時などでの良好なフロント接地感をもたらします。減衰力とばね定数を最適化し、車体挙動の分かりやすさ、ワインディング路やショートサーキットでの操縦性などを主眼にセッティングしています。
リアはリンク式モノクロスサスペンションを採用しています。ショックユニットは、減衰特性、ばね定数を「YZF-R7」用に専用開発。また、新ディメンション採用に伴いリンクを調整することで、「MT-07」同様の水平方向の配置でスペースの効率化を図り、マス集中化とコンパクト化に貢献しています。 - 4)量産モデル初採用のコントロール性に優れたブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダー
- スポーティーな走りを支えるため、フロントにはコントロール性に優れたブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダーを採用。併せてローター径298mmのディスクに対向ピストン・4ポットのラジアルマウントキャリパーを組み合わせ強力な制動力を支えます。
- 5)スポーティーなライディングポジション
- ニーポケット形状が深いタンクカバーの採用など、スポーティーで伏せやすく、制動時のホールド性に優れるライディングポジションを設定しました。
スポーティーなセパレート型ハンドルは、ヒップポジションとフットレストの位置からバランスを図った絞り角/垂れ角を採用しています。またシート幅は細く、座面後方は広いため、ポジション自由度があり、ワインディング路や高速道路、サーキットでのスポーツ走行まで、幅広い用途に配慮しました。さらにタンデムシートとの段差がシートストッパー風の外観に貢献しています。 - 6)YZF-RシリーズのDNA を継承するスタイリング
- デザインコンセプトを“Skinny Proportion for Perfect Control”と掲げました。 「YZF-R7」のスリムなエンジンは、慣性モーメントが少なく、特に旋回時や切り返し時にそのメリットを感じられます。また、
前面投影面積を小さくすることで空気抵抗の低減に寄与。さらに、エンジンに極力近づけてバンク角を確保するため、アンダーカバーはアルミ製としました。“Skinny Proportion”の具現化が、マシンを操る楽しさにつながっています。
加えて「YZF-R1」が持つR シリーズとしてのスタイリングアイコンも継承しました。ホリゾンタルラインを基軸とするシルエット、空力性能を最大化するエアマネジメントカウル、M 字ダクトや2眼ポジションランプなどです。 - ■その他の特徴
- ・新作フルLCDメーター(高彩度なネガポジ反転液晶面)採用
- ・スリムさを追求しM 字ダクト内に配置した、新作のLED バイファンクションヘッドランプ(左右エイミング機能付き)
主要諸元
車名型式 | 8BL-RM39J | |
---|---|---|
YZF-R7 ABS | ||
発売日 | 2022年2月14日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.070×0.705×1.160 | |
軸距(m) | 1.395 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.835 | |
車両重量(kg) | 188 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 41.6(国交省届出値 定地燃費値※2 60km/h 2名乗車時) | |
24.6(WMTCモード値※3 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | – | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 688 | |
内径×行程(mm) | 80.0×68.5 | |
圧縮比 | 11.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 54[73]/8,750 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 67[6.8]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式)式 | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 3.0 | |
燃料タンク容量(L) | 13 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.846 |
2速 | 2.125 | |
3速 | 1.631 | |
4速 | 1.300 | |
5速 | 1.090 | |
6速 | 0.964 | |
減速比1次/2次 | 1.925/2.687 | |
キャスター(度) | 23°40′ | |
トレール(mm) | 90 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 180/55ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム(リンク式) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
*3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。