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日本人初のチャンピオン・下田 丈が敢闘賞を受賞

 日本スポーツ大賞は、その年に最も顕著な功績を挙げ、日本スポーツ界に大きな感動や影響を与えた個人、または団体に贈られる日本を代表するスポーツ表彰の一つだ。第55回内閣総理大臣杯日本プロスポーツ大賞の授与式典が、都内のホテルで行われた。

 受賞者はレッドカーペットを歩いて登場し着席。司会者による紹介の後、出席予定だった高市早苗氏の欠席が会の開始前にリリースされ、麻生太郎氏が挨拶を行った。

 モータースポーツ分野では、敢闘賞にF1レッドブルで今季を戦った角田裕毅と、米国スーパーモトクロス(SMX)250クラスで日本人初のチャンピオンとなった下田 丈が選ばれた。プレゼンターは、日本プロスポーツ協会副会長の橋本聖子氏が務めた。

 角田は欧州滞在中のため欠席し、父・信彰さんが代理で受賞。角田はビデオメッセージで「夢に見ていたトップチームから参戦でき、人としてもドライバーとしてもレベルアップすることができた」とコメントを寄せた。

 式典に出席した下田は「名だたるトップアスリートの方々が選ばれた授賞式に参加し、チャンピオンになったことを実感しました。自分の受賞を通じて、モトクロスを知っていただく機会が広がればうれしいです」と喜びを語った。

 スポーツ功労者には、関谷正徳さんと風間深志さんが選ばれた。関谷さんは日本人初のル・マン24時間レース総合優勝者で、引退後は女性ドライバーの育成を目的に「KYOJO CUP」を立ち上げた。「女性が活躍できる場をつくりたいという思いでKYOJO CUPを始めました。五輪競技のように認められる存在を目指して頑張りたい」と語った。

 風間さんは1980年代からダカールラリーに参戦してきた冒険ライダーで、バイクツーリングイベントの主催などを通じ、多くの人にバイクを楽しむ機会を提供してきた。「どのような表彰なのかよく分からないまま来ましたが、大変光栄に思います。冒険の主人公は特別な誰かではなく自分自身だということを、これからも多くの人に伝えていきたい」と話した。

 大賞には、米大リーグ・ドジャースの山本由伸(27)が選ばれ、プロ野球選手としては2018年の大谷翔平以来の受賞となった。協賛の三菱自動車工業からは、デリカが贈呈された。

 式典では、各受賞者に賞状とトロフィーが授与された。

【日本プロスポーツ大賞受賞者】
■日本プロスポーツ大賞 ・NHK賞
山本由伸(野球)
■殊勲賞
小田凱人(車いすテニス)
井上尚弥(ボクシング)
上地結衣(車いすテニス)
■特別賞
福岡ソフトバンクホークス(野球)
鹿島アントラーズ(サッカー)
■最高新人賞
安青錦新大(大相撲)
■スポーツ庁功労賞
楠潤一郎(競技ダンス)
倉本昌弘(プロゴルフ)
風間深志(モーターサイクルスポーツ)
吉永一美(大相撲)
関谷正徳(四輪モータースポーツ)
■敢闘賞
L.モイネロ(野球)
岩井明愛(プロゴルフ)
岩井千怜(プロゴルフ)
日本代表 フェアリージャパン(新体操)
角田裕毅(モータースポーツ)
下田 丈(モーターサイクルスポーツ)







2025/12/23掲載