●HONDA リード125 車両解説
「リード」シリーズの原付二種モデルは、1982年3月に発売されたリード80に始まる。リード50と共通の車体に空冷2ストローク、79cc、6.5馬力エンジンを搭載した2人乗りモデルとして発売された。フルサイズ原付二種モデルとしては、同じ年の1982年10月に発売開始されたリード125があり、専用開発されたゆったりとした乗車姿勢が取れる本格的なボディに、新設計の空冷2ストローク、124ccエンジンを搭載した“乗用車感覚”のモデルだった。
1985年6月には、スタイルを一新、“ハイパーエキゾースト”を採用したニューエンジンを搭載するリード80SSを発売。1988年4月には、ゆとりのボディサイズにメットイン機構を新設したリード90に発展。そして1998年3月、フルモデルチェンジし、2ストロークモデルながら二輪車排出ガス規制に国内で初の適合車種となったリード100を発売。
2008年1月には、原付二種モデル1機種のみとなったことから車名も「リード」のみの名称となった新型モデルを発売。新開発の水冷4ストローク、107ccエンジンを搭載、PGM-FIや触媒装置を採用することで平成19年国内二輪排出ガス規制に適合、燃費もリッター当たり50.0km(60km/h定地走行テスト値)を達成する新世代のモデルとなった。このモデルからグローバル開発モデルとなり、中国広州の五羊-本田摩托有限公司で製造されている。
この新世代リードは、翌2009年1月にニューカラーリング、2月にはさらに高級感のある特別なカラーリングのリード・スペシャルカラーを発売。また、2010年2月にはカラーリングの変更とともに、2万3千100円プライスダウンし車名も「リード・EX」となった。
そしてこのリード・EXは、2013年7月にフルモデルチェンジされ、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用、環境性能と動力性能を高めたスクーター用新エンジン“eSP”が搭載され、また排気量も原付二種のフルサイズ、124ccとなったリード125に生まれ変わっている。
最高出力は6.6kWから8.4kWへ、最大トルクも9.3N・mから12N・mへとさらなるパワーで余裕の走りをバックアップ。デザインはキープコンセプトで、よりクリーンとなったフロントフェイスデザインの違いで気がつくくらいで、“大人のビジネススクーター”リードのイメージをより色濃く引き継いだモデルといえた。
2015年6月には、この“eSP版リード125”のマイナーチェンジが行われ、新色の追加の他、アイドリングストップシステムに電圧感知機能を追加するとともに、バッテリーサイズを大型化することでさまざまな使用環境におけるバッテリー周りの信頼性を向上させている。またオイル交換時期のインジケーターに、新たに自分で交換サイクルを設定できる機能も追加している。
2019年10月には、カラーバリエーションの変更が行われ、ツートーンカラーモデルには上質で深みのある色合いの「パールダークアッシュブルー」と、落ち着いた印象の「ポセイドンブラックメタリック」を新たに設定。またフロントブレーキキャリパーとリアサスペンションスプリングのカラーをレッドからブラックに変更することで、引き締まった足回りを演出している。
単色モデルには鮮やかで上品な「キャンディラスターレッド」を新たに設定し、継続色をあわせた全6色の豊富なカラーバリエーションとしていた。
2022年3月にはマイナーチェンジが行われ、新たに水冷4バルブ単気筒エンジンの「eSP+」を搭載し、力強い走りと燃費の向上を図っている。その他装備面では、Honda SMART Keyシステムの導入、USBソケット(Type-C)の標準装備、容量37Lのラゲッジボックスの採用など。
今回はハンドルカバー、フロントカバーと側面のロゴデザインを変更。シート下のラゲッジボックスにはLEDライトとパーテーションボードが新たに設置された。車体色もマットディムグレーメタリック、ナイトタイドブルーメタリック、パールスノーフレークホワイト、ポセイドンブラックメタリックに一新された。
★ホンダ ニュースリリースより (2024年11月7日)
原付二種スクーター「リード125」の外観デザインと仕様の一部を変更し発売
Hondaは、優れた実用性とスタイリッシュなデザインが好評の原付二種(第二種原動機付自転車)スクーター「リード125」の外観デザインと仕様の一部を変更し、2025年1月16日(木)に発売します。
今回、リード125のハンドルカバーおよびフロントカバーまわりの構成部品と、車体側面に配した車名ロゴのデザインを変更し、より洗練された印象を持たせています。
また、シート下のラゲッジボックスには、暗い場所でも荷物を探しやすくするLEDのトランクライトと、荷物に応じて取付位置の変更が可能なパーテーションボードを新たに採用し、日常の使い勝手をより高めています。
カラーバリエーションは、カジュアルな印象の「ナイトタイドブルーメタリック」、上質感のある「パールスノーフレークホワイト」、スポーティー感のある「マットディムグレーメタリック」を新たに設定。継続色の「ポセイドンブラックメタリック」を合わせた全4色のカラーバリエーションとしています。
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- ●発売日
- 2025年1月16日
- ●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
- マットディムグレーメタリック
346,500円(消費税抜き本体価格315,000円) - ナイトタイドブルーメタリック、パールスノーフレークホワイト、ポセイドンブラックメタリック
341,000円(消費税抜き本体価格310,000円) - ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- ●販売計画台数
- (国内・年間) 8,000台
主要諸元
車名型式 | ホンダ・8BJ-JK12 | |
---|---|---|
リード125 | ||
発売日 | 2025年1月16日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.845×0.700×1.130 | |
軸間距離(m) | 1.275 | |
最低地上高(m)★ | 0.140 | |
シート高(m)★ | 0.760 | |
車両重量(kg) | 116 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※3 | 53.0(国交省届出値 定地燃費値※4 60km/h 2名乗車時) | |
49.3(WMTCモード値 クラス1※3 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転半径(m) | 2.0 | |
エンジン型式 | JK12E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 124 | |
内径×行程(mm) | 53.5×55.5 | |
圧縮比★ | 11.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 8.3[11]/8,750 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 12[1.12]/5,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火方式★ | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | – | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 6.0 | |
クラッチ形式 | – | |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
変速比 | – | |
キャスター(度) | – | |
トレール(mm) | – | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-12 44J |
後 | 100/90-10 56J | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/Honda Vietnam Co., Ltd.
■製造国/ベトナム
■輸入事業者/本田技研工業株式会社
※3 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※4 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。