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新車詳細

新車プロファイル2024
2024年に発売された新車の情報ページです

KAWASAKI 現代に蘇るメグロSG、MEGURO S1が発売






 1924(大正13)年に創業した目黒製作所。昭和初期には水冷Vツインの750ccエンジンを試作するなど、日本有数の純国産大型二輪車メーカーでもあった。昭和20年代二輪ブームの波に乗り、全盛期を迎えるが、昭和30年代に入ると新興メーカーの台頭や、労働争議の多発などにより経営不振に陥る。1960年に川崎重工と業務提携、1962年には川崎目黒製作所と改名するも1964年には倒産してしまう。しかしメグロブランドはカワサキに引き継がれ、稀代の名車Wシリーズへと継承されていくのはみなさんご存じのとおり。
 その目黒製作所最大のヒット作といわれるのがメグロジュニアJ型(1951)から始まる250ccシリーズ。OHVの単気筒エンジンは信頼性やパワー感があり、改良を重ねつつ最終的には1960年代終わり頃まで生産された。その最終形が1964年に登場したカワサキメグロ250SG系統。古き良き時代のメグロのイメージとカワサキの確かな技術力が融合した、元祖モダンレトロ(無論当時はレトロではなくモダンだが)バイクといえる存在であった。カワサキメグロ250SGが生産を終了して50年以上が経過した今、そのDNAを受け継いだニューモデルが登場する。

 2023年秋に開催されたジャパンモビリティーショー2023で発表されたMEGURO S1は人気のメグロK3に続く250バージョンとして大きな話題となった。国内での発売が待ち望まれていたそのMEGURO S1の発売が正式に発表となった。
 同時発売されるW230をベースに、ブラックの車体と各部をクロームメッキ仕上げとすることで、メグロSGを彷彿とさせるイメージを再現。ニーパッド付のタンクには、新たにデザインされた専用の立体MEGUROエンブレム、スピードメーターとサイドカバーには赤いメグロのロゴが入る。ホワイトパイピングが入った専用デザインのシートは、W230よりも5mmシート高が低下して、よりフレンドリーにもなっている。
 オプションパーツはリアキャリア、USB-C電源ソケット、クロームエンジンガード、ETC2.0車載器を用意。車体色はエボニー×クロームメッキのみ。

MEGURO S1。「エボニー×クロームメッキ(GY1)」

 

ニーパット、クロームメッキ、立体エンブレムでメグロイメージを演出。
スピードメーター下部に入るメグロの赤いロゴが印象的。

 

★カワサキ ニュースリリースより (2024年11月1日)

MEGURO S1 発売のご案内

 

モデル情報
車名(通称名) MEGURO S1
マーケットコード BJ230BSFNN
型式 8BK-BJ230A
発売予定日 2024年11月20日
型式指定・認定番号 II-399
メーカー希望小売価格 720,500円
(本体価格655,000円、消費税65,500円)
カラー(カラーコード) エボニー×クロームメッキ(GY1)
※メーカー希望小売価格は消費税を含む参考価格です。価格には保険料、税金(消費税を除く)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※当モデルはABS装着車です。
※当モデルはカワサキモータース株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand)Co., Ltd(KMT)において日本向けに生産された車両です。
【MEGURO S1】

日本の二輪車黎明期に、その性能や品質で高い支持を受けていた目黒製作所。1924年に創業したこの会社は、エンジンの部品やギヤなどの製造から始まり、やがて本格的なモーターサイクルを生産するようになります。
1960年にメグロと提携し、やがてそのブランドを引き継いだカワサキ。60年の時を経て誕生したMEGURO S1は、かつてのカワサキ250メグロSGが持っていたデザインフィロソフィを色濃く反映させたモデルです。
黒を基調に、効果的に配されたクロームメッキが輝くカラーリング。フューエルタンクには手作業で色付けされた 「メグロ」のエンブレムがその存在を際立たせます。大型の冷却フィンを持つエンジンは、空冷4ストローク単気筒。エンジンカバー類はクラシカルな形状を持ち、かつての鉄部品を思わせる耐熱黒塗装が施されたシリンダーなど、各部にこだわりのデザインが施されています。
おおらかな気持ちで、新たな道へ。MEGURO S1が走り出します。

■主な特徴
・MEGUROのこだわりが各所に施されたクラシカルなデザインのエンジン
・MEGUROのデザインエッセンスを取り入れた、伝統的なプロポーション
・エボニーとクロームメッキで仕上げられたティアドロップ型フューエルタンクと、MEGUROの誇りを示す立体エンブレム
・見やすい丸形のスピード/タコメーターとそれぞれに内蔵された液晶ディスプレイと各種インジケーター類
・柔らかな丸形デザインで構成されたヘッドライトとターンシグナルランプ、テールランプ
・普遍的な美しさを醸し出す、ロングシートやブラック塗装のスチール製前後フェンダー、ワイヤースポークホイール
・サイドカバー、スピードメーターに施された「メグロ」ロゴタイプ

 

主要諸元

車名型式 BJ230BSFNN
MEGURO S1
発売日 2024年11月20日
全長×全幅×全高(m) 2.125×0.800×1.090
軸間距離(m) 1.415
最低地上高(m) 0.150
シート高(m) 0.740
車両重量(kg) 143
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 48.4(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
40.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m) 2.6
エンジン型式
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 232
内径×行程(mm) 67.0×66.0
圧縮比 9.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 13[18]/7,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 18[1.8]/5,800
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 エレクトリックスターター
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 1.3
燃料タンク容量(L) 11
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.000 (39/13)
2速 2.066 (31/15)
3速 1.555 (28/18)
4速 1.260 (29/23)
5速 1.040 (26/25)
6速 0.851 (23/27)
減速比1次/2次 2.870(89/31)/2.714(38/14)
キャスター(度) 27.0°
トレール(mm) 99
タイヤサイズ 90/90-18M/C 51S
110/90-17M/C 60S
ブレーキ形式 シングルディスク 265mm
シングルディスク 220mm
懸架方式 テレスコピック式(インナーチューブ径37mm)
スイングアーム式
フレーム形式 鋼管セミダブルクレードル

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。





2024/11/01掲載