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新車プロファイル2024
2024年に発売された新車の情報ページです

YAMAHA クロスカントリー競技用YZシリーズが2025年モデルに

クロスカントリー競技用YZシリーズが2025年モデルに





YAMAHA YZ450FX/YZ250FX/YZ250X/YZ125X 車両解説

 2014年12月に国内発売されたヤマハの4ストロークエンジン搭載エンデューロレーサー、YZ250FX。そして1年遅れの2015年11月には、YZ450Fをベースに開発されたエンデューロレーサー、YZ450FXが満を持して登場した。

 エンデューロ・レースファンにとって待望のモデルといえるこのYZ-FXシリーズ、“モトクロッサーYZのDNAを引き継ぐ次世代エンデューロレーサー”をコンセプトに開発された。最大の特徴としては、エンデューロレースでの使用環境に合わせてセルフスターターが装備された点だろう。その他にもエンデューロレース向けに数々の仕様変更が行われている。メインスイッチレスシステムを採用したセルフスターターの採用のほか、国内専用ECUおよび専用クラッチ、専用変速比を持つワイドレシオミッション、前後エンデューロタイア、アルミ製サイドスタンド、樹脂製エンジンガード、そしてラジエターファンの追加などなど。

 2017年8月には、カラー&グラフィックの変更のみで2018年モデルに、また2ストロークモトクロッサーをベースとしたエンデューロマシン、YZ250X、YZ125Xも同時にカラー&グラフィック変更で2018年モデルとなっていた。

 2018年8月発売の2019年モデルでは、フラッグシップといえるYZ450FXが、前年フルモデルチェンジを受けたYZ450Fをベースにした新型へと生まれ変わった。エンデューロ向けとした足周りや専用セッティングのエンジン、スマートフォンでセッティングができる“新パワーチューナー”、手元でエンジン特性を変えられる“モードスイッチ”などを搭載。容量8.2リッターの樹脂製燃料タンクの採用など。YZ450FX以外のYZ250FX、YZ250X、YZ125Xは2019カラー&グラフィックへの変更のみ。

 2019年8月のモデルチェンジは、YZ250FXが進化を果たす番で、エンデューロに最適化を図った新設計エンジンを剛性バランスを見直した新フレームに搭載された。YZ450FX、YZ250X、YZ125Xの各車はYZシリーズの新グラフィックに統一。

 2020年10月のモデルチェンジは、YZ450FXの番ということで、よりエンデューロレースに最適化された新エンジンを、これまたよりエンデューロレース向けにチューニングされたフレーム、専用設定の足廻りなどと組み合わされることになった。

 今回は、EUCセッティングの変更により極低速から中速域の操作性向上、前側エンジンブラケットと後エアクリーナーボックスを新作、前後サスもローダウン化、アパーチューナーアプリのバージョンアップなどが行われた。
 2ストロークのYZ250X、125Xはラジエター周りの部品変更で冷却性能を向上など。

 

YZ450FX。
YZ250FX。カラーは共に「ディープパープリッシュブルーソリッドE」(ブルー)1色。

 

YZ250X。
YZ125X。カラーは共に「ディープパープリッシュブルーソリッドE」(ブルー)1色。

 

 

★ヤマハ ニュースリリースより (2022年9月13日)

クロスカントリー競技用「YZ シリーズ」2025 年モデルを発売
~「3年ぶりモデルチェンジの「YZ250FX」はクロスカントリーでの扱いやすさに磨きをかけ戦闘力アップ~

 
 ヤマハ発動機販売株式会社は、クロスカントリー競技用YZシリーズの2025年モデル4機種を10月25 日に発売します※。価格は2024年モデルから据え置きです。
3年ぶりのモデルチェンジとなる「YZ250FX」は、“Synchronization YZ with every cross country rider”を コンセプトに、モトクロッサーYZ シリーズ開発で得た技術を随所に活かしてクロスカントリーでの戦闘力 をさらに向上。さまざまな路面状況や幅広い速度域でパフォーマンスを発揮できる、扱いやすいマシンに 仕上げました。
 主な特徴は、1)ECU を国内専用にセッティングし、MFJ 音量レギュレーションに適合しながら、極低速 から中速域での操作性の向上となめらかなレスポンスを獲得、2)前側エンジン懸架ブラケットを新作し、 クロスカントリー/エンデューロで求められる走破性、操作性を向上、3)アクション自由度に配慮しボディ の軽量・コンパクト化に貢献するエアフローマネージメント機構に合わせ、後方ダクトのエアクリーナーボ ックスを新作、4)ストロークを 10mm 短縮してローダウン化し、国内のクロスカントリー向けに専用チュー ニングした前後サスペンション、5)セッティングの容易化を図るパワーチューナーのアプリのバージョン アップなどです。
 2 ストロークモデルの「YZ250X」と「YZ125X」は、ラジエターおよびその周辺部品の変更により冷却性能 の向上を図るほか、耐水性に優れる PVC 製バーパッドの採用や工具不要で圧減衰調整が可能なアジ ャスターをフロントサスペンションに装備するなど、4 ストローク YZ で好評の特徴を踏襲しました。
 なお各モデルは、ハイパフォーマンスの血統“ブルーファミリー”を濃密に感じさせるヤマハブルーをベ ースに、ライトブルーの差し色を加えたホワイトのビッグロゴとグラフィックをあしらい、爽快かつアグレッ シブなスポーツイメージを高めています。

※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2022年9月13日から12月25日までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。

 

<名称>
「YZ450FX」
<メーカー希望小売価格>
1,226,500円(本体価格1,115,000円、消費税111,500円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2024年10月25日
<名称>
「YZ250FX」
<メーカー希望小売価格>
1006,500円(本体価格915,000円、消費税91,500円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2024年10月25日
<名称>
「YZ250X」
<メーカー希望小売価格>
819,500円(本体価格745,000円、消費税74,500円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2024年10月25日
<名称>
「YZ125X」
<メーカー希望小売価格>
770,000円(本体価格700,000円、消費税70,000円)
カラー<名称>
ディープパープリッシュブルーソリッドE(ブルー)
発売日
2024年10月25日
 
<販売計画>
400台(シリーズ合計/国内)
 
※YZシリーズ各モデルは、国土交通省の認定を受けていませんので、ナンバープレートを取得できません。また道路を走行できません。道路を走行すると道路交通法及び道路運送車両法の違反となります。私道、寺の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされます
※保証(クレーム)の対象外製品です。

 

【YZ125Xの主な特長】
1)国内専用 ECU セッティングを採用し、音量レギュレーションに適合しつつ低速域での扱いやすさ、中高速域での性能を向上ン
 吸気効率を高めた後方ダクトの樹脂製新作エアクリーナーボックス、フリクションロスの少ない新カ ムチェーン、国内専用 ECU セッティングを施したエンジン、膨張室を刷新したショートサイレンサーを 採用。これにより MFJ 音量レギュレーションに適合しつつ、低中速域における「扱いやすいパワー特 性」「力強いトルク」といった従来のエンジン特性はそのままに、オーバーレブ特性を含む中高速域で の性能を向上させました。
またトラクションコントロールの採用により、スリッピーな路面での走破性に貢献します。
 
2)エンジン懸架を専用チューニングし、車体との一体感がより得られるバイラテラルビーム・フレーム
 「YZ450F」「YZ250F」同様のバイラテラルビーム・フレームを採用。バンプの衝撃で横方向にわずかな挙動 を見せるフレームフレックス特性に着目し、タンクレールの環形状・保持形状・補強材などのバランスを吟味 して設計開発、官能評価を経て設定しました。エンジン懸架を専用チューニングし、なかでも前側懸架のブラ ケットは「YZ250FX」用に新作。安心してアクセルを開けられ、ウッズでのコーナリングしやすい軽快感と直線 での高速走行時の安定性を両立し、クロスカントリーで求められる走破性、操縦性を備えています。
 
3)エアフローマネージメントとアクション自由度に配慮した軽量コンパクトなボディ
 「YZ450F」「YZ250F」同様のエアフローマネージメントを採用しました。シリンダー前方吸気レイアウ トは継承しつつ、吸気の経路を「サイドカバーとタンクの隙間」、および「メインシート下」に設けていま す。後方ダクトのエアクリーナーボックスは新作し、スロットルボディとのジョイント部分は「YZ250FX」専 用開発。最適な吸気経路を導き、リニアなレスポンス、ドライバビリティの向上などに貢献しています。
また吸気まわりの軽量・スリム化にも寄与。シュラウドは左右幅を従来比で 50mm 詰めてコンパクト化 し、ボディ外装にシームレス処理を施すことで、ライダーがシート上で体が動かしやすくなるなど、車両 と一体になったパフォーマンスが可能です。
シートは、アクション自由度を広げるため天面高低差を従来比 15mm フラット化。シート後方にはストッパ ー形状を織り込んで加速の際のホールド性を考慮しています。
 
4)前後サスペンションのローダウン化&国内専用設定で直進安定性と、極低速での軽快な旋回性を両立
 ストロークを 10mm 短縮してローダウン化した前後サスペンションは、国内専用にバネ定数を低めにし、 接地感、旋回時の安定感、足つき性を向上。直進走行時の安定性と極低速での軽快なコーナリングを両立 させ、レースからファンライドまで幅広いライダー層をカバーできるセッティングとしました。フロントには、工 具不要で圧減衰調整できる手回しタイプのアジャスターを採用しています。
またパワーチューナーアプリの新機能「サスペンションセッティングのテーマ対処方法」による調整作業を 容易にしました。さらにインナーチューブ表面劣化を防ぐために強化ダストシールを採用。リップ長をアップ し、優れた追従性によりダスト侵入を抑制、オイルにじみのリスクを低減しています。
 
5)直感的にチューニング可能なバージョンアップした 「パワーチューナー」アプリ
 スマートフォンでエンジンのセッティングができるアプリ「パワーチューナー」をバージョンアップし、エンジ ン特性を「スムース⇔アグレッシブ」表示の一軸バーをタップするだけで変更できるシンプルチューニング、 3 段階で調整できるトラクションコントロール、「レブリミット機能」を追加したローンチコントロールに、ラップタ イム計測機能を追加しています。
 
6)エンジンガードなどクロスカントリー向け専用パーツ
 エッジを抑えた滑らかなデザインの樹脂製エンジンガード、タンク容量も大きく、さらにサイドスタンドが付 くなどモトクロッサーに比べ重量が増えるクロスカントリー仕様の特性を踏まえアルミからスチール製へ変 更し剛性を高めたフットレストブラケット(左のみ)、軽量リアハブを採用しつつ外径をφ22 からφ25 へ内径 をφ20.5 からφ20.0 に変更して剛性を確保したリアアクスル、4 本組(2 クロス)から 6 本組(3 クロス)スポーク に変更し衝撃吸収性・トラクション性能を向上したリアホイール、クロスカントリーの高速化に合わせた軽量・ ショートなフェンダー(前後)など、クロスカントリー向け専用の装備も充実しています。
 

 

主要諸元

車名型式
YZ250X
発売日 2024年10月25日
全長×全幅×全高(m) 2.170×0.825×1.265
軸間距離(m) 1.480
最低地上高(m) 0.330
シート高(m) 0.955
車両重量(kg) 111
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) -(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m)
エンジン型式 G3X2E
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 77.0×53.6
圧縮比 13.8
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 キック式
点火方式 TCI(トランジスタ式)
潤滑油方式 ウエットサンプ
潤滑油容量(L) 0.95
燃料タンク容量(L) 7.8
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.384
2速 1.812
3速 1.444
4速 1.142
5速 0.956
6速 0.814
減速比1次/2次 3.352/3.923
キャスター(度) 27°00′
トレール(mm) 121
タイヤサイズ 80/100-21 51M
110/100-18 64M
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 セミダブルクレードル




2024/07/01掲載