7月21日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝レースが行われたFIM世界耐久選手権(EWC)第3戦・鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(鈴鹿8耐)。レース前から多くの話題を呼んでいた今回の決勝レース、久々のMotoGPライダーがメンバーに加わったホンダのワークスチーム・#30 Team HRC with 日本郵便(高橋 巧/名越哲平/ヨハン・ザルコ組)が予選3位から序盤から徐々にリードを広げ、ゴール直前にペナルティを受けるも終始安定した走りで優勝。Team HRCは3連覇、ホンダは通算30勝、そして高橋 巧は鈴鹿8耐の優勝回数で史上最多となる通算6勝となった。また、周回数は史上最多となる220周に達した。
EWCでタイトルを争いを繰り広げる#1 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(YART)はポールポジションスタートからレース終盤までTeam HRCを追走するも僅か7.8秒およばずの2位、#12 ヨシムラSERT Motulは3位だった。
スーパーバイク世界選手権向けマシンをベースに予選2位から初のドゥカティで挑んだ#2 Team KAGAYAMAは短い準備期間ながら善戦とも言える4位&ベストラップ(2分7秒282)を記録。サステナブル燃料をはじめ、タイヤやオイルなどにサステナブルアイテムを採用し、実験的クラスとして設定されるエクスペリメンタルクラス(EXP)へ参戦した#0 チームスズキCNチャレンジは8位だった。
総合17位の#95 TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWはSSTクラスで2019年以来の優勝。尚、EWCクラスに参戦するチームにタイヤを供給するブリヂストンは鈴鹿8耐で17連覇、表彰台独占11回目を達成した。
Team HRC with 日本郵便 高橋巧のコメント
「6勝を挙げることができて、Hondaの30勝目を達成できてホッとしています。最高のチームメイトとスタッフ、声援を送ってくれたファンの皆さんのおかげで、ここに来られたと思っています。ここをスタートとして、勝利数をさらに刻めるようにHRCからのいいオファーを待ちたいと思います。機会をもらえたら、また、鈴鹿8耐勝利に挑みたいと思います」