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新車プロファイル2024
2024年に発売された新車の情報ページです

YAMAHA MT-09 SP ABSの足周りを中心にグレードアップして2024年モデルに

MT-09 SP ABSの足周りを中心にグレードアップして2024年モデルに




YAMAHA MT-09 SP ABS 車両解説

 新世代の“MT”シリーズ、MT-09は、水冷3気筒、846cc、DOHC4バルブF.I.エンジンを搭載して2014年4月に発売が開始された。「ネイキッドとスーパーモタードの異種交配造形による個性的なデザイン」を持つと紹介された車体に、MotoGPマシン“YZR-M1”のヒューマンフレンドリーなハイテク技術、クロスプレーン・コンセプト※1に基づいて開発されたエンジンを搭載していた。開発コンセプトは“Synchronized Performance Bike”。「日常の速度域で乗り手の意志とシンクロする“意のままに操れる悦び”を提唱する」マシンのデビューだった。

 フレームはアルミダイキャスト製ダイヤモンドタイプフレームで、外側締結リアアームなどとともに、最新テクノロジーを導入することで市街地での楽しい走りを狙いとした方向で開発されていた。YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)およびD-MODE、マスの集中に貢献する一体成型のエキゾーストパイプ&サイレンサー、アルミテーパーハンドル、ラジアルマウント式フロントブレーキキャリパー、アルミ鍛造ブレーキ&シフトペダルなどなど。そして極めつけは装備重量188kgがMT-09の性格のすべてを物語っていると言えるだろう。

 2015年3月には、ABS標準装備モデル、MT-09 ABSにレースブルーとマットシルバーを調和させたニューカラーが設定されている。マットシルバーの車体をベースに、ホイールとフォークアウターチューブにレースブルーを採用してアクセントととし、車体には、RB(レースブルー)シリーズとしてヤマハのレーシングスピリットを象徴する“RB”ロゴも追加されていた。

 2016年3月には、初のマイナーチェンジとして、ABSを採用するMT-09 ABSにトラクションコントロール(TCS)が新たに採用された。2モード+オフから選択が可能で、点火時期と燃料噴射量、そしてスロットル開度を統合制御するタイプのトラクションコントロールだった。

 2017年2月には、初のモデルチェンジが行われたが、スタリングよりも主に中身、メカニズムのアップグレードがメインの実質的な変更だった。開発コンセプトは“Multi performance Neo roadster”。A&S(アシスト&スリッパー)クラッチの採用を始め、滑らかなシフトアップを可能とするQSS(クイック・シフト・システム)、圧側減衰調整機能を追加したフロントサスペンションを採用。また、スタイリング面でも、フローティング風懸架のLED4灯ヘッドランプを採用したフロントフェイスデザイン、“塊感”“力感”を強調したサイドビュー、そしてショートテールを実現したアルミ鍛造製ステーによる片持ちのリアフェンダーなどMTシリーズの個性をより強調するスタイリングが取り入れられていた。

 2018年3月に発売された2018年モデルでは、MT-09シリーズのカラーリングの変更と共に、新世代MTシリーズの旗艦であるMT-10と同様、アップグレード版の「SP」仕様を誕生させた。
 スタンダードなMT-09をベースに、スーパースポーツモデル並みの減衰力を発生するスペシャル仕様のKYB製フロントサスペンションを装備、フロントとリアのバランスを取りながら、バネレート、減衰力を最適化したOHLINS製フルアジャスタブルリアサスペンションの装備、そして質感を感じるダブルステッチ入りのシートの採用、引き締まった印象を与えるブラックバックのデジタルメーターの採用、塗分け塗装などにより、上位モデルのMT-10 SP ABSとリレーションすることで上級仕様としての存在感を強調したカラーリングを採用した。
 2019年4月には、MT-09 ABS本体に新色が追加され、継続色の2色と合わせ3色のラインナップに、アップグレード版のMT-09 SP ABSは継続販売とされていたが、2020年2月にもMT-09 ABS本体にYZF-R1を彷彿とさせるヤマハレーシングブルーをベースにマットグレーと組み合わせた新色を追加している。マットライトグレーとマットダークグレー、およびMT-09 SP ABSのブラックは継続販売だった。

 2022年7月、MT-09シリーズの2022年モデルとして投入された車両はカラー変更のみだったが、YZF-R1やYZF-R1Mを彷彿とさせるカラーをポイント、ポイントに使うことで“次世代のMTシリーズを象徴させている意味合いがあると説明されていた。

 今回、2024年モデルとして発表されたのはSP仕様のみで、変更点としては、走行性能と質感の向上が中心で、1)スポーツ走行時の安心感と乗り心地向上を追求した前後サスペンションのリセッティング(バネレートと減衰特性見直し)、2)優れたコントロール性をもたらすブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema(R)」※2採用フロントブレーキ、3)「TRACKモード1~4」を追加したYRC(ヤマハライドコントロール)及び、サーキット走行中の情報にフォーカスしたメーター表示モード、4)制御メニューへの「EBM」(エンジンブレーキマネージメント)と「ABSリアOFF設定」の追加、5)スマートキーの採用など。カラーは、スーパースポーツモデルの「YZF-R1M」とリレーションを図り、上級仕様の質感と高いパフォーマンスを感じさせる新色の「ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)」を設定している。
 

MT-09 SP ABS。「ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)」。
MT-09 SP ABS。(※画像はCG合成によるイメージで、国内モデルとカラーおよび仕様が一部異なる場合があります。)

 

★YAMAHA ニュースリリースより (2024年6月14日)

ロードスポーツ「MT-09 SP ABS」2024年モデルを発売
~進化したベースモデルの装備に加え、ブレンボ製キャリパーやスマートキーなどを採用~
 

 ヤマハ発動機販売株式会社は、”クロスプレーン・コンセプト※1″に基づく水冷・4ストローク・DOHC・888cm3エンジンを搭載した「MT-09 ABS」の上級仕様「MT-09 SP ABS」について、2024年モデルを7月24日に発売します。
 今回の「MT-09 SP ABS」は、進化した2024年モデルの「MT-09 ABS」をベースに、走行性能と質感を向上させました。

 2021年モデル「MT-09 SP ABS」からの主な進化/変更点は、1)スポーツ走行時の安心感と乗り心地向上を追求した前後サスペンションのリセッティング(バネレートと減衰特性見直し)、2)優れたコントロール性をもたらすブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema(R)」※2採用フロントブレーキ、3)「TRACKモード1~4」を追加したYRC(ヤマハライドコントロール)及び、サーキット走行中の情報にフォーカスしたメーター表示モード、4)制御メニューへの「EBM」(エンジンブレーキマネージメント)と「ABSリアOFF設定」の追加、5)スマートキーの採用などです。
 カラーは、スーパースポーツモデル「YZF-R1M」とリレーションを図り、上級仕様の質感と高いパフォーマンスを感じさせる”シルバー”です。

※1 クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想
※2 「Stylema(R)」はイタリア Brembo S.p.A.の登録商標です

 

<名称>
「MT-09 SP ABS」
<カラー>
・ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー/新色)
<発売日>
2024年7月24日
<メーカー希望小売価格>
1,441,000円 (本体価格 1,310,000円/消費税131,000円)

※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。

<販売計画>
1,200台(年間、国内)




2024/06/14掲載