HONDA CRF450R 車両解説
2000年のMFJモトクロス日本グランプリで、プロトタイプ車を世界に先駆けてデビュー。そして翌年の2001年から全日本モトクロス選手権シリーズ及び、AMAモトクロス選手権でワークスチームが使用開始したホンダの4ストロークモトクロッサーCRFシリーズ。この年の11月10日にCRF450Rとして一般市販も開始された。
その後2年遅れで登場したCRF250Rとともに、4ストロークエンジンを搭載するホンダの新時代環境対応モトクロッサーとして進化を続けているのがCRFシリーズだ。
2022年10月には、CRF450R/CRF450RXがエンジン吸気系の仕様、サスペンションのセッティングを変更。CRF450Rではプロダクトブランド「CR」の誕生50周年を記念したカラーリングを採用。CRF250R/CRF250RXではラジエーターシュラウド側面のグラフィックデザインを変更。
CRF450R/CRF450RXのエンジン吸気系の仕様変更は、低中速域の出力ならびにトルクの向上が目的で、吸気系ではスロットルボアの小径化や、ファンネルの伸長に加え、バルブのスプリングレートやポート形状、バルブタイミングなどを変更。それに合わせFIセッティングを最適化した。
車体周りでは、フレームのダウンチューブ部分のフロントジョイントとリアクッションアッパーブラケットのアルミ肉厚を増し、フレーム剛性を最適化。また、シリンダーヘッド部のエンジンマウント素材をアルミからスチールへと変更し、形状を最適化とすることでフロントタイヤの安定性に貢献している。 足まわりは、フレーム剛性の最適化に合わせて前後サスペンションのセッティングを変更することで、優れた走破性や操作性に寄与していると発表されていた。
今回は、CRF450Rのみだが、モトクロス/エンデューロ競技専用車「CRFシリーズ」に共通イメージのカラーリング、および、グラフィックデザインを採用、受注期間限定(2023年6月15日から9月30日まで)で販売する。販売計画台数は、国内・年間50台なのでお早めに。
★ホンダ ニュースリリースより (2023年6月15日)
モトクロス競技専用車「CRF450R」のカラーリングを変更し発売
Hondaは、モトクロス競技専用車「CRF450R」のカラーリングを変更し、受注期間限定※で9月25日(月)に発売します。
●モトクロス/エンデューロ競技専用車「CRFシリーズ」共通イメージのカラーリング、および、グラフィックデザインを採用
。
カラーリングには、Hondaオフロードモデルのアイデンティティーを継承するエクストリームレッドを採用し、力強さと情熱を表現しています。また、シートのカラーをレッドとし、車体色と合わせたほか、前後ホイールのカラーをブラックとし、足まわりを引き締まった印象にしています。車体側面のグラフィックデザインは、ブルーのラインを強調したものに変更しています。
※受注期間は2023年6月15日(木)から9月30日(土)まで。受注状況により受注期間終了前に受付を中断、または終了する場合があります。また、注文から納車まで長期間お待たせする場合があります
- ●販売計画台数(国内・年間)
- CRF450R 50台
- ●メーカー希望小売価格
- CRF450R 1,034,000円(消費税抜き本体価格 940,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)で参考価格です
- ※CRF450Rは道路および⼀般交通の用に供する場所では一切走行ができません。また、登録してナンバープレートを取得することもできません
- ※走行場所には十分注意してください。私道や林道、河原、海辺などの公共の道路以外の場所でも、人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされ、道路交通法および道路運送車両法の違反になります
主要諸元
車名型式 | PE07 | |
---|---|---|
CRF450R | ||
発売日 | 2023年9月25日 | |
全長×全幅×全高(mm) | 2,182×827×1,267 | |
軸距(mm) | 1,481 | |
最低地上高(m) | 0.336 | |
シート高(m) | 0.965 | |
車両重量(kg) | 111 | |
乾燥重量(kg) | – | |
乗車定員(人) | – | |
燃費(km/L) | – | |
登坂能力(tanθ) | – | |
最小回転小半径(m) | – | |
エンジン型式 | – | |
水冷4ストローク単気筒OHC(ユニカム)4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 449.7 | |
内径×行程(mm) | 96.0×62.1 | |
圧縮比 | 13.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | – | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | – | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | DC-CDI | |
潤滑油方式 | – | |
潤滑油容量(L) | – | |
燃料タンク容量(L) | 6.3 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.133 |
2速 | 1.706 | |
3速 | 1.421 | |
4速 | 1.211 | |
5速 | 1.043 | |
減速比1次/2次 | 2.357×3.769 | |
キャスター(度) | 27°07′ | |
トレール(mm) | 114 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M |
後 | 120/80-19 63M | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ |
(Honda測定値)
※製造事業者/本田技研工業株式会社 熊本製作所