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名車図鑑


青春の2Q(2ストローク・Quarter)カタログ その10 YAMAHA 水冷編-2

市販レーサーの公道版レプリカ

 ガンマの登場からすでに2年半、TZレプリカと呼ばれたRZで高性能化に火を付けたヤマハは、RZ250R、RRと正常進化を続けた後、スズキに続いて本格的レーサーレプリカモデルTZR250を投入した。バイクブームが盛り上がるにつれてレースに参戦する人も増加、ロードレース入門者からベテランまで幅広い層から高い評価を受けた市販レーサーTZ250のテクノロジーを惜しみなく投入したTZR250は、ニューモデルを待ち焦がれたレプリカ少年達の羨望の一台となった。発売翌年の登録台数は、2位のVTに13000台以上差を付けて約27000台を記録、その後熟成化、モデルチェンジを繰り返し、後方排気、Vツインと短期間で大きく深く進化していく。

1985年11月 YAMAHA TZR250(1KT)

新たに開発されたショートストロークの水冷2気筒エンジンは、YZR500やTZ250に採用されているクランクケースリードバルブを採用して、前後輪車重50:50のミッドシップで搭載。市販レーサーTZ250のベースにもなったアルミデルタボックスフレームにより、RZ250Rに比べてフレーム重量は約40%もの軽量化を達成した。フルカウルはクラス世界最小のCdA値0.268を達成。車体色はワークスカラーのホワイトのみの設定であったが、翌年4月にクリスチャン・サロンのゴロワーズカラーをイメージしたファラウェーブルーを、10月にはエディー・ローソンのチャンピオン獲得を記念したマールボロカラー、さらに1987年7月にはYSP仕様としてヤマハニューブラックが続々と追加された。

TZR250 ホワイト
TZR250 ホワイト

TZR250 ファラウェーブルー
TZR250 ファラウェーブルー
TZR250 マールボロカラー
TZR250 マールボロカラー
TZR250 ヤマハニューブラック
TZR250 ヤマハニューブラック

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (56.4×50mm) ●最高出力:45ps/9500rpm ●最大トルク:3.5kg-m/9000rpm ●全長×全幅×全高:2005×660×1135mm ●軸距離:1375mm ●乾燥重量:126kg ●タイヤ前・後:100/80-17・120/80-17 ●車体色:ホワイト、ファラウェーブルー ●発売当時価格:549000円

1988年3月 YAMAHA TZR250(1KT)

アルミシリンダーの内側をコーティングしたセラミックコンポジットメッキシリンダーを新たに採用して、補助排気ポートも新設。前年型のTZ250で採用したものと同等の大型リードバルブ、デジタル進角CDIなども装備。足周りもラジアルタイヤを装備するなど強化された。

TZR250 シルキーホワイト×チャピィレッド
TZR250 シルキーホワイト×チャピィレッド

TZR250 シルキーホワイト×ソフィアブルー
TZR250 シルキーホワイト×ソフィアブルー

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (56.4×50mm) ●最高出力:45ps/9500rpm ●最大トルク:3.6kg-m/8500rpm ●全長×全幅×全高:2005×660×1135mm ●軸距離:1375mm ●乾燥重量:126kg ●タイヤ前・後:100/80-17・130/80-17 ●車体色:シルキーホワイト×チャピィレッド、シルキーホワイト×ソフィアブルー ●発売当時価格:559000円

1988年1月20日 YAMAHA TDR250(2YK)

「オン・オフモデルとストリートモデルの融和」をコンセプトに開発され、1987年の東京モーターショーで発表された新ジャンルのスポーツモデル。オフローダーイメージのスタイルながらフロント18、リア17インチのオンロードタイヤという車体で、アルミではなくスチールのダブルクレードルフレームにTZR250と共通の水冷2気筒クランクケースリードバルブエンジンの変速比を変更して搭載した。今日大流行のアドベンチャー系、X系といわれるモデルの先達的存在ともいえる。TDR250をベースとして製作されたワークスレーサーで、ファラオラリーにも出場している。シティユースでの使い勝手もよく、TZRよりも乗りやすく価格も安かったが、生まれた時代が早すぎたのか、カラーチェンジすらされることなく一代限りの短命に終わってしまった。翌年イメージを踏襲したTDR50/80も発売された。

TDR250 ブラック
TDR250 ブラック

TDR250 ファラウェーブルー
TDR250 ファラウェーブルー

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc(56.4×50mm) ●最高出力: 45ps/9500rpm ●最大トルク:3.6kg-m/8500rpm ●全長×全幅×全高:2080×785×12150mm ●軸距離:1385mm ●乾燥重量:134kg ●タイヤ前・後:100/90-18・120/80-17 ●車体色:ブラック、ファラウェーブルー ●発売当時価格:479000円






1989年2月 YAMAHA TZR250(3MA)

1軸バランサーを組み込みボア×ストロークを変更、後方ストレート排気とした新設計エンジンにフルモデルチェンジ。キャブレター、CDIもデジタル制御に進化。カセットミッションや曲面クロスフローラジエター、φ298mmフローティングディスクに異径4ポッドキャリパーなども新たに採用された。カウルはエッジの効いたスラントノーズフェアリングで直線的なイメージに。5月には新色のブイマックスブルー×スターシルバーが追加された。

TZR250(3MA) シルキーホワイト×ファインレッド  
TZR250(3MA) シルキーホワイト×ファインレッド  

TZR250(3MA) ブイマックスブルー×スターシルバー
TZR250(3MA) ブイマックスブルー×スターシルバー

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (56×50.7mm) ●最高出力:45ps/9500rpm ●最大トルク:3.8kg-m/8000rpm ●全長×全幅×全高:2040×655×1100mm ●軸距離:1380mm ●乾燥重量:136kg ●タイヤ前・後:110/70-17・140/60-18 ●車体色:シルキーホワイト×ファインレッド ●発売当時価格:619000円

1990年2月 YAMAHA TZR250(3MA)

フロントは倒立フォーク、スイングアームはトラス構造と足周りを強化。吸排気ポートタイミングや 5、6速のギアレシオ変更、電子制御TM30SSキャブ、2ウエイコントロールYPVSなども採用され、主に中低速域での性能向上を図った。※消費税導入により以下の価格はすべて税抜き価格で表記。

TZR250 シルキーホワイト×パッションレッド
TZR250 シルキーホワイト×パッションレッド
TZR250 フェザーブラック
TZR250 フェザーブラック
TZR250 ライトシアンソリッド1
TZR250 ライトシアンソリッド1

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (56×50.7mm) ●最高出力:45ps/9500rpm ●最大トルク:3.8kg-m/8000rpm ●全長×全幅×全高:2040×695×1100mm ●軸距離:1380mm ●乾燥重量:138kg ●タイヤ前・後:110/70-17・140/60-18 ●車体色:シルキーホワイト×パッションレッド、フェザーブラック、ライトシアンソリッド1 ●発売当時価格:619000円

1990年2月 YAMAHA TZR250SP(3MA)


乾式クラッチ、TM34S大径キャブ、減衰力調整機能付き前後サス、ダンロップライディーンタイヤなどを追加装備して、ラジエターの大型化などが行なわれたスポーツプロダクション仕様を1000台限定で発売。

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (56×50.7mm) ●最高出力:45ps/9500rpm ●最大トルク:3.8kg-m/8000rpm ●全長×全幅×全高:2040×695×1100mm ●軸距離:1380mm ●乾燥重量:139kg ●タイヤ前・後:110/70-17・150/60-18 ●車体色:シルキーホワイト×ファインレッド ●発売当時価格:719000円

TZR250 SP シルキーホワイト×ファインレッド
TZR250 SP シルキーホワイト×ファインレッド
1990年6月5日 YAMAHA R1-Z(3XC1)

初代TZR250のパラツインエンジンを、高張力鋼管製中空丸パイプによるニューワイドトラスフレームに搭載した新世代2ストネイキッドスポーツ。スイングアームは丸パイプ製で、楕円形状のトラスリアアームと呼ばれる構造。いわばRZ250の1990年代バージョンともいえる内容で、車名はR1-Zと書いて「アールワン・ズィー」と読む。 デビュー記念として予約者にはオリジナルスエットパーカーとゴールドのリザベーションカード(予約カード)がプレゼントされた。 9月に新色のビビアンレッドカクテル1が追加され3色のラインアップに。

YAMAHA R1-Z ブラック2 
YAMAHA R1-Z ブラック2 

YAMAHA R1-Z シルキーホワイト
YAMAHA R1-Z シルキーホワイト
YAMAHA R1-Z ビビアンレッドカクテル1
YAMAHA R1-Z ビビアンレッドカクテル1
●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc(56.4×50mm) ●最高出力: 45ps/9500rpm ●最大トルク:3.7kg-m/87500rpm ●全長×全幅×全高:2005×700×1040mm ●軸距離:1380mm ●乾燥重量:134kg ●タイヤ前・後:110/70-17・140/70-17 ●車体色:シルキーホワイト、ブラック2 ●発売当時価格:489000円

1991年9月1日 YAMAHA R1-Z(3XC2)

ダウンチューブにクロスチューブを追加してフレーム剛性をアップ。さらにフレームには電着+静電塗装を施して見た目がブラックとなり、スパルタンなイメージが強くなった。ブレーキはTZRと同型の不等ピッチローター、パッドも材質が変更された。フロントサスペンションのセッティングを変更された。左集中ハンドルスイッチ、ハザードランプ、ヘッドライト常時点灯など各部が改良された。主要諸元、価格共に変更はない。

YAMAHA R1-Z シルキーホワイト
YAMAHA R1-Z シルキーホワイト

YAMAHA R1-Z ビビアンレッドカクテル1
YAMAHA ブルーイッシュブラック2

1992年12月24日 YAMAHA R1-Z(3XC3)

最終型は新たにラジアルタイヤを装着すると共に、エンジンのマウント方式を見直して振動を低減。ハンドルクラウン、ヘッドライトリム、メーターパネルがシルバーとなりミラーの外観も変更。新馬力自主規制に合わせて最高出力は40馬力にダウンした。

YAMAHA R1-Z ブルーイッシュホワイトカクテル1
YAMAHA R1-Z ブルーイッシュホワイトカクテル1

YAMAHA R1-Z フロストシルバー
YAMAHA R1-Z フロストシルバー

●エンジン:水冷2ストローク2気筒クランクケースリードバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc(56.4×50mm) ●最高出力: 40ps/8500rpm ●最大トルク:3.4kg-m/7500rpm ●全長×全幅×全高:2005×700×1040mm ●軸距離:1380mm ●乾燥重量:134kg ●タイヤ前・後:110/70-17・140/70-17 ●車体色:シルキーホワイト、ブラック2 ●発売当時価格:499000円



[青春のQ2カタログ その9 SUZUKI 水冷編-1| その10 YAMAHA 水冷編-2 |その11 HONDA 水冷編-2 水冷編]






2020/04/10掲載