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新車詳細

新車プロファイル2022
2022年に発売された新車の情報ページです。

HONDA CT125・ハンターカブが新エンジンを搭載して最新排出ガス規制に対応

CT125・ハンターカブが新エンジンを搭載して最新排出ガス規制に対応




Honda CT125・ハンターカブ 車両解説

 今や「伝説」と化しているCT110、いわゆる“ハンターカブ”。スーパーカブをベースに野山を駆け巡れるアウトドアモデルとして’60年代に海外向けに発売をスタート。そのペットネームの通り、ハンターたちの足として、またアウトドアスポーツのお供として多くのユーザー層を開拓してきたのが初期のハンターカブのヒストリーだ。ちなみに1968年8月には、C50をベースに3速マニュアルミッションに副変速機、アップマフラーなどを備えてアウトドアー仕様としたCT50(ハンターカブ)が唯一国内発売されている。

 ここまでをハンターカブシリーズの第一期ととらえれば、第二期は1981年10月に発売されたCT110をもってヒストリーの再スタートとしていいだろう。ただ、当時は同時期に発売されたユニークで個性的なスタイリングを備えたシルクロードに注目が集中してしまった形で(同時期に発売されたTL125イーハトーブも合わせて“トレッキングバイク”というジャンルを提唱するとされていた)、あくまで熱烈なハンターカブファンのために国内発売で応えた、というカタチだったといえるだろう。

 ちなみにこのトレッキングバイクの一員として登場したCT110は、トレッキングの入門バイクとして「野や山など、雄大な自然の雰囲気を楽しみながらゆったりと走行したり、ツーリングや市街地走行など、幅広い用途に応えられる機能美を持つ新感覚のレジャーバイク」とされていた。エンジンは、4サイクル単気筒、105cc、7.6馬力のカブ方式の横型シリンダーエンジンを搭載。ただミッションはマニュアルでは無くスーパーカブと同様自動遠心クラッチのままで扱いやすさの面を重視していた。その他、スキッドプレート、アップマフラー、大型リアキャリア、5.5リットルの大型燃料タンク等を採用。

 アウトドアーカブシリーズの第三期といえるのが、2013年6月に発売されたクロスカブだろう。スーパーカブ110をベースに、アウトドアイメージのスタイリングを与えた“レジャーモデル”で、アウトドア向けの変更としては、減速比の変更、バックボーンタイプのパイプフレームの採用、スーパーカブ110プロ用のロングストロークサスの採用などで、ハンターカブイメージのデザインに重点を置いたモデルとしての存在といえた。

 そして2020年6月に発売された「CT125・ハンターカブ」へと繋がる。2019年に開催された第47回東京モーターショーにコンセプトモデルとして出品されたそのモデルは、熱烈なハンターカブファンからは“オマージュモデル”として揶揄されることもあったクロスカブのイメージを払拭。本格的なアウトドアー仕様に回帰しようという意思が強く感じられるモデルだ。

 駆動系こそマニュアルシフトでは無く、自動遠心クラッチとの組み合わせだったが、エンジンは単気筒OHC、124ccのスーパーカブC125用をベースに開発、リアフレームを延長した新型フレームに搭載。一般的なスポーツモデルと同様のトップブリッジで支持する110mmストロークのフロントフォークやアップマフラー、アンダーガードなども装備。前後輪にはディスクブレーキも装備されていた。

 2022年1月発売ではモデルチェンジを受けており、「パールオーガニックグリーン」という市街地からアウトドアまで幅広い環境に調和する新色が追加され、継続色2色と併せて全3色のカラーバリエーションとなっていた。

 今回は、カラーバリエーションに「マットアーマードシルバーメタリック」を新たに採用しただけでなく、最高出力の向上を図りながら最新の排出ガス規制に対応した新エンジンを搭載。リアサスペンションに5段階のスプリング初期荷重が調整可能なプリロードアジャスターも追加している。また別売りの純正アクセサリーに、ウインドシールド※2等をラインナップ、拡充を図っている。
 

CT125・ハンターカブ。「マットアーマードシルバーメタリック」(新色)。

 

CT125・ハンターカブ。「グローイングレッド」(継続色)。
CT125・ハンターカブ。「パールオーガニックグリーン」(継続色)。

 

★ホンダ ニュースリリースより (2022年10月7日)

原付二種レジャーモデル「CT125・ハンターカブ」に新エンジンを搭載し発売

 Hondaは、原付二種(第二種原動機付自転車)のレジャーモデル「CT125・ハンターカブ」に最新の排出ガス規制※1に対応させた新エンジンを搭載するとともに、カラーバリエーションを変更し、12月15日(木)に発売します。
 
●新エンジンは最高出力の向上を図りながら最新の排出ガス規制に対応
●カラーバリエーションに「マットアーマードシルバーメタリック」を新たに採用
●別売りの純正アクセサリーに、ウインドシールド※2等を追加しラインアップを拡充
 
 今回、CT125・ハンターカブに、最高出力の向上を図りながら最新の排出ガス規制に対応した新エンジンを搭載。リアサスペンションに5段階のスプリング初期荷重が調整可能なプリロードアジャスターを追加しました。
 また、利便性を考慮した別売りの純正アクセサリーには、ウインドシールドやフロントキャリア※3、センターキャリア※4、サイドボックス(8L)※5等を追加し、幅広いお客様の嗜好に合わせたラインアップとしています。
 カラーバリエーションは、タフなアウトドアアイテムをイメージした「マットアーマードシルバーメタリック」を新たに設定。継続色の「グローイングレッド」「パールオーガニックグリーン」と合わせた、全3色としています。
 
※1平成32年(令和2年)排出ガス規制
※2メーカー希望小売価格(消費税10%込み)18,260円(消費税抜き本体価格 16,600円)
(取り付けにフロントキャリアが別途必要です)
※3メーカー希望小売価格(消費税10%込み)12,210円(消費税抜き本体価格 11,100円)
※4メーカー希望小売価格(消費税10%込み)11,660円(消費税抜き本体価格 10,600円)
※5メーカー希望小売価格(消費税10%込み)12,100円(消費税抜き本体価格 11,000円)
(取り付けにサイドボックスブラケットが別途必要です)
サイドボックスブラケット メーカー希望小売価格(消費税10%込み)30,580円(消費税抜き本体価格27,800円)
 

●発売日

2022年12月15日

●メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
440,000円(消費税抜き本体価格 400,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
 
●販売計画台数
(国内・年間) 14,000台
●カラー
「マットアーマードシルバーメタリック」
「グローイングレッド」
「パールオーガニックグリーン」

 

主要諸元

車名型式 8BJ-JA65
CT125・ハンターカブ
発売日 2022年12月15日
全長×全幅×全高(m) 1.960×0.805×1.085
軸距(m) 1.260
最低地上高(m)★ 0.165
シート高(m)★ 0.800
車両重量(kg) 118
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※6 国交省届出値 63.0(定地燃費値 60km/h 定地走行テスト値(2名乗車時)※7
63.7(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)★※8
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m) 2.0
エンジン型式 JA65E
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 123
内径×行程(mm) 50.0×63.1
圧縮比★ 10.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 6.7[9.1]/6,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 11[1.1]/4,750
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式★ セルフ式(キック式併設)
点火方式★ フルトランジスター式バッテリー点火
潤滑油方式★ 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L)
燃料タンク容量(L) 5.3
クラッチ形式★ 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式4段リターン※9
変速比 1速 2.500
2速 1.550
3速 1.510
4速 0.923
変速比 3.421/2.714
キャスター(度)★ 27°00′
トレール(mm)★ 80
タイヤサイズ 80/90-17M/C44P
80/90-17M/C50P
ブレーキ形式 油圧式ディスク(ABS)
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン

■道路運送車両法による型式認定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.
■製造国/タイ■輸入事業者/本田技研工業株式会社
※6 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※7 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※8 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
※9 走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるチェンジ機構です





2022/10/07掲載