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戦国時代並の激戦クラスに継続参戦

 全日本ロードレース選手権ST1000クラスで参戦2年目となる「Team TKR performance」の体制発表が19日、ライダー村瀬健琉の出身地である長野県上田市の上田城前で行われた。村瀬は2020年に全日本J‐GP3クラスチャンピオンを獲得し、2021年にST1000クラスにステップアップ、ランキング15位となり、今季は更なる飛躍を目指す。

 村瀬は「自分の実家や、通っていた高校などが目と鼻の先にあり、小さいころからランニングなどでも親しんできた上田城で撮影できることに加えて、今年もレース活動を継続できることに対して、チームやスポンサーの皆さんを始め、応援してくださっている全ての方に感謝いたします。目標としては全戦で優勝、表彰台を狙っていくのはもちろんですが、事前テスト、練習走行から常に上位にいられるようにしたいです。昨年は良い時と悪い時の差が激しく安定しませんでした。その安定しない部分を改善して挑みたい。ST1000クラスの厳しさも分かっているので、今まで以上にメンタル、フィジカルのトレーニングを強化するとともに、今年はより一層、チームの業務もこなしながら、自分がチームを引っ張っていくという強い気持ちで挑んでいきます!」と決意を述べた。

 高橋淳一郎監督も「村瀬とは、SAC(アンダーボーン110)、ST600、J-GP2、JP250、J-GP3、ST1000と7年目となります。一昨年には全日本チャンピオンを獲得致しましたが、まだまだ考え方も走りも未熟な状態で、特に大型車を扱うには体力も含めて大きな課題があることを昨シーズンに痛感しました。今年は言い訳のできない2年目のST1000。自身の将来につなげるためにもこれまで以上にリザルトが重要になります。スタッフや環境もシンプルで効率的な布陣とし、監督、ライダー、メカの3人だけという超シンプルなチーム構成ですが、その背後にはたくさんのスポンサー様やファンの皆様がバックアップして頂いているので不安はありません。勝負の年と位置付け、チーム一丸となり背水の陣で挑みます」と語った。

 上田城前の撮影では、地元のスポンサーやファン、新聞社3社が取材に駆けつけた。観光や散歩で通りかかった人もレーシングマシンに足を止めた。上田出身のレーシングライダーがいることを、アピールする発表会となった。

 ST1000クラスは新設されてから3シーズン目を迎え、22台がフルエントリー。ベテラン、若手ライダーがひしめく激戦クラスに成長、そこで、上位進出を狙うのは、戦国時代並の激しさ。村瀬の躍進に期待がかかる。

https://youtu.be/gl-loI8ewTU

(レポート:佐藤洋美 撮影:本多吾一)







2022/02/28掲載