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2000年生まれの21歳コンビがST1000クラスに挑む

 「MATSUBA RACING PROJECT & RS-ITOH」が体制発表を行った。昨年の後半戦から全日本ロードレース選手権ST1000クラスに新型Kawasaki ZX-10Rで参戦を開始した同チームは、全日本参戦で実績のあるRS-ITOの伊藤一成がバックアップし、カワサキファクトリーライダーの経験がある松崎克哉を起用。

 今季は黒川 治監督、伊藤に加え、カワサキのレジェンドライダー井筒仁康を正式にアドバイザーに迎え、マツバ商事・佐野弘樹代表取締役の掲げるチームのコンセプトである「若手育成」を目的にフル参戦を開始する。2000年生まれの21歳コンビ、長谷川聖と中村竜也を起用し、ST1000クラスに2台体制で挑む。


 長谷川は2019年全日本J-GP3チャンピオン。翌年からST1000へステップアップし、今年で3年目となるが、スズキ車からカワサキ車への乗り換えとなる。長谷川は「正直、今年は1000で走ることを諦めかけていました。たくさんのチームに売り込みましたが、良い返事を頂けずにいました。ギリギリのタイミングで黒川監督から連絡をもらいました。やっと1000の走り方を掴みかけて来たと思うので、どうしてもチャレンジしたかったので、とても感謝しています。このチャンスを生かすことが出来るように全力で挑みます」と気合を込める。

 2019年に全日本昇格し、ST600に参戦してきた中村はST1000にステップアップとなる。中村は「カワサキ車で頑張っていると黒川監督に認めてもらい、声をかけてもらいました。1000ccに乗ることを目標としていたので、今回、チャンスをもらえたことを光栄に思っています。全力で挑みます」と語る。

長谷川 聖
中村竜也


 アドバイザーの井筒は、カワサキファクトリーライダーとして2000年に全日本ロードレース選手権スーパーバイクチャンピオンに輝き、鈴鹿8時間耐久で打倒ホンダを掲げ、柳川明とペアを組み激しいトップ争いを繰り広げ、圧倒的人気を誇った。自身が全日本チャンピオンとなった2000年に生まれた二人を前に「自分の現役時代とは違う世代、あの頃のことが通用するわけではないと思うので、最初はしっかり観察させてもらい、彼らを知ることから始めたい」と語る。

 伊藤は「ふたりが気持ち良く走れるマシンセットを導き出す助が出来るように努めたい」とバックアップを誓う。黒川監督は「長谷川のST1000最高位が5位なので、それ以上を目指してほしい。中村は600から1000への乗り換えですが、トップ10を目標としています。このチームを足掛かりに羽ばたくことが出来るように支えたい」と語った。

井筒仁康
niu
伊藤一成
黒川 治


 カワサキ車を駆るチームとして岩戸が3年ぶりに復帰する。同じカワサキ車であることで、比べられることになる。長谷川は「負けらない。まずは、カワサキ車で1番を目標とする」と気合を込めた。

(レポート:佐藤洋美)







2022/02/28掲載