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レース・イベント

すでにニュースでお伝えした、世界で唯一(おそらく)KATANAの名を冠した駅名看板の除幕式が2021年12月7日に、天竜浜名湖鉄道 フルーツパーク駅にて開催された。
■取材協力 SUZUKI https://www.suzuki.co.jp/ 天竜浜名湖鉄道 https://www.tenhama.co.jp/

 スズキと鉄道の関係といえば、鳥取県の若桜鉄道がよく知られている。HAYABUSA乗りの聖地となった隼駅が発端となった縁は、本誌とも縁のある隼駅まつりで大きく前進、2016年からは、世界初(たぶん)であるHAYABUSAのラッピング車両の運行を開始、今や3代目にまで成長?している。

 西の若桜鉄道に続き、まさしく地元といえる天竜浜名湖鉄道においても、2019年からKATANAのラッピング車両を開始している。そして今回さらに一歩進んで、フルーツパーク駅に副駅名としてKATANAの名が付くことになった。そもそもは、第1回KATANAミーティングが発端のようだ。2019年9月15日にはままつフルーツパーク時之栖で開催されたこのミーティングは、新旧カタナが1000台以上集結、来場者も1600人を数えるという大盛況であった。ここでKATANAラッピング車両のお披露目と共に、最寄りのフルーツパーク駅が当日限定でKATANA駅と命名され、カタナファンに好評であった。

 その後、今年の10月から、浜名湖天竜鉄道は副駅名のネーミングライツの募集を開始した。この縁もありスズキ側に伝えたところ、とんとん拍子に話が進み、約1ヶ月後に除幕式がおこなわれるに至ったという。まさにKATANAの名を冠するにふさわしいスピード感ではないだろうか。

 除幕式当日は生憎の雨模様であったが、来賓(主催は天竜浜名湖鉄道)であるスズキ株式会社の代表取締役社長 鈴木俊宏氏は自らミスティックシルバーメタリックのKATANAを駆って来駅した。このイベントに合わせてバイクで来ましたというような、よそよそしさや危なげな雰囲気は一切なく、さっとバイクを止めて、ヘルメットを脱ぐ様は、乗り慣れたベテランライダーそのもの(除幕式終了後も鈴木社長は雨の中颯爽とKATANAに、またがって帰社されました。おつかれさまでした。今後ともバイクをよろしくお願いいたします!)。

鈴木社長
鈴木社長
雨にもかかわらずKATANAで駆けつけた鈴木社長。隼駅まつりやKATANAミーティング、Vストロームミーティングなどのイベントにも積極的に来て頂ける鈴木社長のバイク愛はすでに、みなさんもご存じのとおり。

松井宜正氏
庄司政史氏
除幕式を前に天竜浜名湖鉄道社長の松井宜正氏(写真左)は「KATANAラッピング車は現在検査運休中で申し訳ない」「多くの人にKATANAを知ってほしい」、時之栖(フルーツパークの運営会社)社長の庄司政史氏(写真右)は「KATANAの聖地になってほしい」と、KATANA愛あふれる挨拶をしてくれた

鈴木社長
グローバル企業のスズキであるが、鈴木社長は現在天竜浜名湖鉄道が遠州鉄道とのコラボで開催中の人類乗車計画にも触れるなど地元愛も忘れていない。そしてコロナ禍により2年連続で中止となってしまったKATANAミーティングにつても「2022年は開催します!」と力強く宣言していただいた。
除幕
挨拶の後にいよいよ、松井社長と鈴木社長の手によって除幕がおこなわれ、記念すべきフルーツパーク【KATANA】駅がスタートした。

駅名標
スタンプ
駅名標の両脇には助さん、角さんのように? 特製のKATANAポスターが引き締める。特製の記念スタンプも常時設置。大事に扱いましょう。

 KATANA駅のネーミングライツ契約期間は3年間で、2024年3月31日まで。スズキ歴史館(要事前予約)を始めとして、浜名湖周辺にはフルーツパーク、ウナギパイファクトリー、エアパーク、女城主 井伊直虎ゆかりの地などの見どころに、うなぎや浜松餃子はだけでなく、さわやかのハンバーグ、遠州焼き、ホルモン焼きなど地元密着グルメもあるし、昭和レトロ感いっぱいの天竜二俣駅が楽しい天浜線も盛り込んでの、ツーリングはいかが?

フルーツパーク駅
フルーツパーク駅
KATANAの副駅名が付いたフルーツパーク駅は、KATANAミーティング開催地であるフルーツパークの最寄り駅。開園に合わせて1996年に新設された無人駅。ちなみに2018年の1日平均乗車人員(降車は含まず)はなんと11人という過疎駅だが、KATANAの副駅名が付いたことで来駅者はもちろん、乗車客も増えることだろう。

ラッピング車両
ラッピング車両
ラッピング車両
天竜浜名湖鉄道は、旧国鉄二俣線で国鉄分割民営化を前にした1987年に第三セクターとして開業。天浜線は、静岡県の掛川駅から新所原駅まで浜名湖の北側全長67.7kmを走る。途中の天竜二俣駅には国鉄時代の施設や転車台、鉄道歴史館があり見学ツアーも実施。1日フリー切符は全線乗り放題で1750円とかなりお得。KATANA駅となれば誰もが気になるKATANA号とのツーショットだが、現在全般検査中(車検のもっと大規模なもの)で復帰は2022年1月中旬を予定。ちなみに天浜線を走る11種類(現在はKATANA号が検査運休中なので10種類)の色とりどりのラッピング車両は、電気で走る電車ではなくディーゼルエンジンで走る気動車です。鉄以外にはどうでもいいことですが。

2021/12/08掲載