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レース・イベント



9月の台風15号の影響により延期となっていたVストロームミーティングが11月10日、スズキ本社内の特設会場で開催された。穏やかな秋晴れに恵まれたツーリング日和、イベント日和、そして前回より340台以上も記録更新した来場者には思いがけないサプライズが。11月5日にEICMA 2019(ミラノショー)で発表されたばかりの新型Vストローム1050XTが、なんと会場で国内初披露されたのだ。
■レポート・写真:高橋絵里 ■協力:SUZUKI http://www.suzuki.co.jp

 第5回目を迎えたVストロームミーティングは、朝から会場全体がソワソワ感にあふれていた。ことさら広く確保された駐輪スぺースが、ぎっしり埋め尽くされるまでの時間もあっという間、受付開始とグッズ販売開始を待つための長い行列も素早く伸びた。
 来場したバイク907台は前回より実に344台増、Vストロームファン、スズキファン1239名は前回より355人増。回を重ねるごとに盛り上がっているが今回は記録的増加となり、そしてステージ脇に佇む白光沢のヴェイルに包まれた「噂のマシン」に注がれる熱い視線と共に、会場のソワソワ感は最高潮に。

Vストロームミーティング
Vストロームミーティング
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前回より拡大されたスズキ本社内特設駐輪場に、彼方まで整然と並ぶクチバシフロントフェンダー。
Vストロームミーティング
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バックにV5(Vストローム・第5回)がデザインされたオリジナルTシャツは350枚限定販売、30分で完売する人気だ。

 スズキ株式会社 鈴木俊宏社長の開会宣言に続いて、「噂のマシン」がいよいよアンヴェイルの瞬間を迎えた。新型Vストローム1050XT、「The Master of Adventure 冒険の達人」と称するスポーツアドベンチャーツアラーの新たな愛称は「テン・フィフティ」。会場がどよめきに包まれた。
 話題の新型、実車の全貌。車体色は1988年パリダカールラリー出場マシンDR-Z(ジータ)を彷彿とさせる特別色の『ヘリテージ・スペシャル』だ。「ぜひとも皆さんの“欲しいものリスト”に入れてください」と鈴木社長。さらにスズキらしいイエローカラーのモデルも併せて展示され、EICMAでの発表からわずか5日後の国内初お披露目サプライズに、ファンが2台をぐるりと取り囲んでの撮影タイムが始まった。
「これはもの凄いこと、感動しました、さすがスズキさん!」「今日は本当に来てよかった!」「ヤバイ、絶対に欲しくなる!」など誰もが興奮を隠せない。すると鈴木社長とゲストの風間深志さん、賀曽利隆さん、上矢えり奈さんがVストローム1050XTとの記念撮影に加わるというさらなるサプライズもあり、華やかなひとときとなった。

Vストロームミーティング
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新型Vストローム1050が日本初公開のアンヴェイル。展示も記念撮影もすべて本社内ファンミーティングならではの距離の近さ。
Vストロームミーティング
Vストロームにまつわるトークショーは恒例プログラムだが、その第1部ではアンヴェイルの興奮も冷めぬうち、新型Vストローム1050/XTの開発に携わったエンジニア4名が登場して特別感も倍増、早くから満席となった。進行役、二輪ジャーナリストでVストローム650オーナーでもあるノア・セレンさんが開口一番「皆さん、新型にヘルメットホルダーが付きました!」に会場は和やかな笑顔が広がり、その後はチーフエンジニアの寺田氏、エンジン設計の安井氏、デザインの宮田氏、テストライダーの小島氏による車体やエンジン、デザインへのこだわり、テスト時の感想などとっておきの開発秘話が続々と飛び出して、誰もが一言も聞きもらすまいと注目した。
Vストロームミーティング
トークショー第2部はこれまたお待ちかね、賀曽利隆氏、風間深志氏というまさに「The Master of Adventure 冒険の達人」巨匠お2人に、タレントでバイク女子の上矢えり奈ちゃんが加わって旅と冒険のトーク。日本の旅から世界の冒険旅まで賑やかに話題は広がり、賀曽利・風間両氏からは「バイクは70歳を過ぎてからがオモシロイ!皆さんも乗り続けてください!」「旅をしよう。途中色々あっても困難を乗り越えると新しい自分に必ず会える!」といった人生訓も語られた。
Vストロームミーティング
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Vストロームミーティング
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『遠くから来たで賞』は東日本編で岩手県一関市からのライダーが、西日本編で長崎県西海市からのライダーが受賞。豪華賞品をかけたじゃんけん大会も盛り上がり、さらにゲスト陣との交流も一緒に写真を撮ったりサインを貰ったり、とても身近なイベントだ。
Vストロームミーティング
Vストロームミーティング
出展エリアではダンロップ、ブリヂストン、NANKAI、デイトナ、キジマ、シュアラスター、TANAX各社がVストロームのドレスアップ、クールアップ術をアピール。展示エリアはVストローム各モデル3台とスペーシアギア、ジムニーシエラの展示で2&4ワールドを提案。
Vストロームミーティング
Vストロームミーティング
愛車へのオンリーメッセージがスズキのホームページに掲載される参加型プログラム『Vストロームと私 ひとことスナップ撮影コーナー』も根強い人気で終日賑わった。

次は北海道4端にチャレンジ!

はちさん from愛媛県
「1000XTに乗って2年と少し、しまなみ海道~広島を通ってここまで8時間ほどの旅でした。連休のたびにロングツーリングしていますが、来年はぜひ北海道の4端を走破したい!」

はち さん

とにかく台数に圧倒されて

アライさん from長野県
「ずっと気になっていた650を6月に購入し、初めての1泊ツーリングでミーティング初参加、こんなに沢山のVストロームが集まることにビックリです。いつか北海道にも行きたい!」

アライさん

道中で仲間が増える楽しさ

寿さん from神奈川県
「クルーザーモデルからこの250に乗り換えて半年、軽い取りまわしと燃費の良さで通勤にも使っています。ソロで来ましたが途中2台と友達になって一緒に走ったり、楽しいですね」

アライさん

撮影と聞きメットを被るシャイなヤツ

城田さん from群馬県
「今回は2泊で、ツーリングは大自然の中で眠るキャンプ旅が基本。航続距離が長くガス欠の不安がないVストローム650は自分のバイクの楽しみ方に合った最高の旅のギアです」

城田さん
Vストロームミーティング
「ありがとう!気をつけて!」イベント終了後は鈴木社長、スズキ二輪濱本社長、賀曽利さんとスズキスタッフで一人一人をお見送り。走り続けよう、再び旅に出よう、また来年会いましょう。
Vストロームミーティング
2019/11/19掲載