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新車プロファイル2021
2021年に発売された新車の情報ページです

SUZUKI スズキのフラグシップモデル、新型Hayabusaを国内発売

スズキのフラグシップモデル、新型HAYABUSAを国内発売




SUZUKI Hayabusa 車両解説

 スズキの“ウルティメットスポーツ”「Hayabusa」が国内でも販売開始されたのは2014年2月。1,339cm3、水冷4ストローク直列4気筒エンジンは、輸出モデルとまったく同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)のスペックをもっての登場だった。

 年配のライダーならご記憶されているだろう、’70年代後半から’80年代へかけての一大バイクブームが巻き起こり、そしてそれを背景にした事故多発をうけて、国内で発売されるバイクはクラスごとに一定の最大馬力値内におさめるように規制が行われることになってしまったことを。ちなみに、50ccが7.2馬力、125ccが22馬力、250ccが45馬力、400ccが59馬力、750ccが77馬力、1000cc超が100馬力以下というもので、この規制は、国内メーカーによる団体である日本自動車工業界によって定められたことから“馬力自主規制”と呼ばれ、以来、国内のスポーツモデルユーザーにとっては“不完全燃焼”の状態が長らく続くことになった。

 しかしその後、1996年9月の大型自動二輪免許制度の導入により、教習所で誰もが比較的簡単に大型バイクに乗れる免許が取れるようになったことや、販売体制の確立により輸入モデルの購入が簡単になったこと、などから国内モデルのみに課していた“馬力自主規制”の存在意義そのものが薄れ、2007年7月、ついにこのバイクの“馬力自主規制”は廃止されることになった。

 ただ、だからといって国内二輪メーカー各社がすぐに、いわゆるフルパワーモデルを国内発売したわけではないのはご存じの通り。“馬力自主規制”の撤廃によりできた余裕は、国内の厳しい排ガス規制や騒音規制に対処するために回されたのだ。ちなみに“馬力自主規制”撤廃後に登場した国内仕様での最大馬力モデルは、ヤマハのVMAXで、111kW(151PS)/7,500rpmというものだったが、これは極めて特殊な例といえるだろう。メーカー自体もビッグバイク、ハイパワーモデルは逆輸入車で対応できている、という姿勢だったからだ。

 こういった背景の中で「Hayabusa」の国内仕様は発売された。具体的な海外仕様との違いは、ETC車載器の標準装備と、メーター内でETCの動作状況の確認が可能できるインジケーターが設置されたこと、そしてスピードリミッター程度で、「Hayabusa 1300」の数々の“ウルティメット”な部分はそっくり引き継がれていた。

 2015年に2月に、車体色の設定が変更された2015年モデルが発売され、2016年2月にもメカニズム、主要諸元等に変更がなく、赤×銀の新色の追加とデカール色が変更され、前後ホイールにピンストライプテープが追加されて2016年モデルとなっている。メーカー希望小売価格にも変更無し。

 今回、3代目となる(初代は1999年に登場)新型Hayabusaだが、すでに2021年2月末より欧州・北米市場で発売されており、国内仕様としての変更点はツーリング時の必需品となったETC2.0車載器が標準で装備されたことぐらい。

 新型「Hayabusa」の主な装備を取り上げておくと「S.I.R.S.」(スズキインテリジェントライドシステム)の名のもとに装備される数々のコントロールシステムが特徴と言えば特徴だろう。
 それは「SDMS-α」(スズキドライブモードセレクターアルファ)をはじめ、トラクション制御を選択可能な「モーショントラックトラクションコントロールシステム」、出力特性を選択可能な「パワーモードセレクター」、クラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能な「双方向クイックシフトシステム」、加速時にフロントホイールがリフトするのを防ぎ安定した加速をサポートする「アンチリフトコントロールシステム」、エンジンブレーキの効果を選択可能な「エンジンブレーキコントロールシステム」、発進時にフロントホイールがリフトするのを防ぎ最適な発進をサポートする「ローンチコントロールシステム」、設定した速度を超えないようにする「アクティブスピードリミッター」、スロットルを回さずに、設定した一定速度で走行を可能とする「クルーズコントロールシステム」、前後のブレーキを連動させる「コンビネーションブレーキシステム」、コーナリング時に車体のバンク角に応じてABSを制御する「モーショントラックブレーキシステム」、下り勾配に応じてABSの制御を最適化する「スロープディペンデントコントロールシステム」、上り坂で停止後の発進時に車両後退を抑制する「ヒルホールドコントロールシステム」、約55km/h以上で走行中に急ブレーキを検知すると、前後ターンシグナルが自動で高速点滅し、後続車に急ブレーキを知らせる「エマージェンシーストップシグナル」、ワンプッシュでエンジン始動が可能な「スズキイージースタートシステム」、スムーズな発進を補助してくれる「ローRPMアシスト」、などなどまさにフラグシップマシンにふさわしハイテクシステム満載のモデルとなっている。
 

Hayabusa。黒/金 「グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド」
Hayabusa。銀/赤 「マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド」

 

Hayabusa。白/青 「ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック」

 

★スズキ ニュースリリースより (2021年3月19日)

スズキ、フラッグシップの大型二輪車
新型「Hayabusa(ハヤブサ)」を国内で発売

 
 スズキ株式会社は、大型二輪車新型「Hayabusa(ハヤブサ)」を4月7日より全国の「ハヤブサ取扱店」で発売する※1。
「Hayabusa」は、1999年に初代モデル、2007年に2代目モデルを発売して以来、開発コンセプト「Ultimate Sport(究極のスポーツバイク)」のもと、高い空力特性を持つ独特のデザインや優れた走行性能で世界中のお客様からご好評いただいているスズキのフラッグシップモデルである。

 3代目となる新型「Hayabusa」は、2021年2月末より欧州・北米で販売を開始しており、国内では2014年に2代目モデルを発売して以来、7年ぶりの発売となる。

 国内で発売する新型「Hayabusa」は、欧州と同じ仕様、装備に加え、専用装備としてツーリング時の利便性を高めるETC2.0 車載器を標準装備した。

 また、お客様の好みに応じて外装色の組み合わせや前後ホイールのカラーを選択できる「カラーオーダープラン」※2 をスズキとして初めて設定した。「カラーオーダープラン」では、外装カウル3色、外装アクセントカラー3色、ホイール2色を組み合わせることができ、標準車体色3色を含む全18パターンの組み合わせの画像をスズキホームページ内の「Hayabusa スペシャルサイト」で確認することができる。

 新型「Hayabusa」は、3月19日午後2時よりスズキホームページ上で開催する「スズキWEBモーターサイクルショー2021」で開発者インタビューや走行映像のほか、様々な角度から見ることができるバーチャル体験映像などを公開する。

 標準車体色3色 黒/金 「グラススパークルブラック/キャンディバーントゴールド」
        銀/赤 「マットソードシルバーメタリック/キャンディダーリングレッド」
        白/青 「ブリリアントホワイト/マットステラブルーメタリック」

 年間目標販売台数 650台(日本国内)

商品名
Hayabusa(ハヤブサ)
 
エンジン
4サイクル 1,339cm3

発売日
2021年4月7日
 
車体色(3色)
標準車体色 黒/金、白/青 2,156,000円
      銀/赤     2,167,000円
カラーオーダープラン 黒、白ベース 2,211,000円
      銀ベース    2,222,000円
 
※ 価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。
※1 「ハヤブサ取扱店」は(株)スズキ二輪と契約している全国のスズキバイクショップ店647 店。(2021年3月19日時点)
※2 標準車体色以外の「カラーオーダープラン」は受注生産。一部取り扱いをしていない販売店があります。

「Hayabusa スペシャルサイト」 https://www1.suzuki.co.jp/motor/hayabusa-sp/
「スズキWEB モーターサイクルショー2021」 https://www1.suzuki.co.jp/motor/web-mcs2021/

 

主要諸元

車名型式 8BL-EJ11A
Hayabusa(GSX1300RRQZN2)
発売日 2021年04月07日
全長×全幅×全高(m) 2.180×0.735×1.165
軸距(m) 1.480
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.800
車両重量(kg) 264
乾燥重量(kg)
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 20.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
15.4(WMTCモード値 クラス3 サブクラス3-2 1名乗車時)※3
登坂能力(tanθ)
最小回転半径(m) 3.3
エンジン型式 DXA1
水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 1,339
内径×行程(mm) 81.0×65.0
圧縮比 12.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 138[188]/9,700
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 149[15.2]/7,000
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 圧送式ウエットサンプ式
潤滑油容量(L) 4.1
燃料タンク容量(L) 20
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.615
2速 1.937
3速 1.526
4速 1.285
5速 1.136
6速 1.043
減速比1次/2次 1.596/2.388
キャスター(度) 23°00′
トレール(mm) 90
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/50ZR17M/C 73W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク(ABS)
油圧式シングルディスク(ABS)
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応
※1:装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水・バッテリー液を含む総重量となります
※2:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。実際の燃費は、使用環境(気象、渋滞等)や 運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※3:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※4:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※5:エンジン出力表示は、「ps/rpm」から「kW/rpm」へ、トルク表示は「kgf・m/rpm」から「N・m/rpm」へ切り替わりました。( )内は、旧単位での参考値です。





2021/03/19掲載