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試乗・解説

DUNLOP SPORTMAX ROADSMART IV 体験レポート これぞ強者の スタンダードラジアル!
市川 仁さんのスズキKATANAカスタムに、装着し使用し続けているダンロップのロードスマートⅣ。いわゆるオールラウンドタイプのツーリングラジアルで、「タイヤの今」が如実に感じられるジャンルだ。約1年使い続けてきた「リアルな体験」を、レポート!
■レポート:市川 仁 ■撮影:富樫秀明 協力:DUNLOP https://dunlop-motorcycletyres.com






 昨年春にニューテクノロジーを満載しデビューしたダンロップロードスマートⅣ。
 早速我が愛機となったKATANAに装着して、フルウェットの筑波コース1000と、ドライコンディションの白糸スピードランドという、ダブルステージインプレッションを敢行し、一足跳びと言っても良いほどのバージョンアップぶりを堪能した記憶がいまだ生々しく思い起こされる。
 

 
 フルウェットの筑波コース1000、気温9℃、路面温度11℃というどタフコンディションながら、新品タイヤでコースイン直後から何と接地感はしっかりしていて、ブレーキをリリースし寝かすと、前後タイヤがキッチリ踏ん張り、特にフロントタイヤがしっかりと路面を掴んで綺麗に旋回していく。それでいて切り返しや寝かし込みが非常に軽く、寝かす瞬間も寝かした後も、確かな接地感を感じられ、前後タイヤがグッと踏ん張っている。

 5周目にタイヤのグリップ状態を確認した後、インフィールド奥のヘアピンでどんどん寝かせ膝が接地! それでもロードスマートⅣは安定してグリップしている。これは凄いぜ! 寒い雨の中、走るのが楽しくなってしまった程だ!
 
 

 

2020年3月初旬に筑波サーキットコース1000 を走行した時のシーン。フルウェットの状況でもヒザ擦り走行を可能とする、絶大な安心感と接地感&コントロール性!

 
 そして続いては快晴に恵まれた白糸スピードランドだ。気温は20℃、路面温度は30℃だ。ピットロードの走り出しから、もちろん接地感はしっかりと感じられつつも、ハンドリングはドライコンディションでも軽快だ。驚くべきは何とコースイン1周目のヘアピンで呆気なく楽に膝を擦れてしまう。しかもかなりしっかりグリップ感があるのだ。本当にロードスマートⅣの初期グリップ性能は素晴らしい。3周もすれば完全にタイヤは温まり「本格攻め」が可能。立ち上がり加速時のグリップも良く、ほぼフルバンクでも立ち上がり後半にトラクションコントロールが効く程度。

 そしてブレーキングもハードに掛けレバーを握りながら寝かせていってもしっかりグリップして踏ん張り、スロットルオフ状態での急旋回が可能だ。切り返しも寝かし込みもモーションが軽く、それでいてグリップはキッチリしていて、しっかりとした接地感が伝わって来る。トラコンのモードを3→1にリセットし更にペースを上げていく。タイヤが温まり切ったところで、パワーが掛かった際に「むにゅっ」とたわむように小さいスライドが出るも、前モデルではグリップ限界時に加速パワーが横に逃げる様な感覚だったのに対し、ロードスマートⅣはしっかり前進しながらスライドする。これはロードスポーツ2の領域まで凌駕していると言っても過言ではないと私は思う。
 

 
 その後、ストリートや真夏の白糸スピードランド走行など、様々なシチュエーションでこのタイヤを履き続けおよそ10カ月が経過した。真夏の白糸スポーツランド走行において、ファンライドレベルでの攻め走りでは、走行後半完全に熱が入っている状態になっても終始グリップは安定しており、熱ダレして横にズルズル流れるような滑り方はしなかった。タイヤの減りや表面の溶け具合を見ても表面は綺麗だった。

 ストリートユースでは、暖かい時期を1シーズン越し秋から気温が低下して来た時も、走り出しから接地感の確かさや、ハンドリングの軽快さ、旋回し易さも変わらず安心感が非常に高い。
 つい先日、朝の気温1℃というコンディションのストリートで、
ブレーキング時に路面が荒れた所を通過したが、接地が柔軟性に富んだフィーリングで、スムーズにブレーキングしてやればABSをほぼ無動作で行けてしまった。
 

 
 約1年が経とうとしているも、低温下での初期グリップパフォーマンスは変わらず安定しているのは素晴らしい。
 雨、低温での安定したグリップ。ドライでの確実な初期グリップと非常に軽快なハンドリング。そして明らかに向上したマックスグリップは季節を選ばず、ストリートやワインディング使いで時々サーキット走行会を楽しむというニーズから、またビギナーの方まで幅広くこのロードスマートⅣは是非オススメしたいタイヤだ!
(レポート:市川 仁)
 

タイヤサイズ<フロント>
120/60ZR17、120/70ZR17、130/70ZR17、110/80R18、120/70ZR18 ※重量車モデル用にROADSMART Ⅳ GT(フロント120/70ZR17・リア180/55ZR17、190/50ZR17、190/55ZR17)もラインアップしている。
タイヤサイズ<リア>
160/60ZR17、160/70ZR17、170/60ZR17、180/55ZR17、190/50ZR17、190/55ZR17、190/60ZR17、140/70R18、150/70ZR18、170/60ZR18 ※いずれも価格はオープン ※商品問い合わせ:ダンロップ https://dunlop-motorcycletyres.com

 


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2021/03/22掲載