2020年11月4日、ドゥカティは、ドゥカティ・ワールド・プレミア・ウェブ・シリーズで、新型ムルティストラーダV4を世界に向けて発表した。
ムルティストラーダという名前には、“あらゆる道を制する”という野心的な目標が込められている。スポーティでありながらも快適なこのモデルは、アスファルトやオフロードを含むあらゆる道のあらゆるコンディションで、安全かつ確実に走行することを目指して開発されてきている。
ちなみにムルティストラーダは、2003年に最初のモデルが発表されて以来、累計11万台以上が生産され、その多用途性で多くのファンを獲得してきた 。初代ムルティストラーダは、優れたトルクを特徴とし、主にアスファルトでの走行に適したスポーツバイクだった。2010年に登場したモデルでは、「4台のバイクを1台に」というコンセプトの下、ライディング・モードを備えた世界初のモーターサイクルとしても知られるだろう。2015年には、可変バルブ・タイミング機構を初搭載したエンジンが発表され、スムーズなパワーデリバリーがさらに改善されたモデルとなった。
今回のムルティストラーダの第4世代では、高性能なバイクに進化したのはもちろんだが、歴代モデルの扱いやすさもしっかり受け継がれている。より堅牢に、かつ軽量、また、より多用途で快適で、あらゆるライディング・コンディションで理想的な走りを実現している。言い換えれば、これまで以上に「マルチ・パーパスな」モデル、過去最高のムルティストラーダ特性に進化を遂げたと説明されている。
軽量かつコンパクト、170psの最高出力、MotoGP由来のエレクトロニクス、最適化されたシャシによる、エキサイティングで俊敏な走りが「スポーツ」面での特徴で「ツーリング」面では、なんと60,000km毎に設定されたメインテナンス・インターバル、開発段階からこだわった快適な乗り心地、レーダー・システム(前方用と後方用の両方を備えた世界初のモーターサイクル)、メーターパネルにナビゲーション画面を表示させる機能、コーナリング・ライトなどが採用された。さらに「エンデューロ」のキャラクターも持っている。優れたオフロード性能、電子制御式サスペンション、スムーズなパワーデリバリー、最適化されたギア比などがその特徴だ。低速域での優れた取り回し性 、スマートフォンとの接続機能、熟考された防熱対策など「アーバン」キャラクターも備え、これらすべての要素により、この新型ムルティストラーダは、これまで以上に、あらゆる道を容易に制覇することがでるという。
新型ムルティストラーダV4は、11月末からドゥカティ・ディーラーで販売される予定だ。(ただし、当面はヨーロッパ諸国のみ)
■ドゥカティ ジャパン https://www.ducati.com/jp/ja/home