ル・マン24時間や鈴鹿8時間といったレースで知られ、市販車両をベースとしたマシンで争われるFIM 世界耐久選手権(EWC)。2019-2020 年シーズン、スズキはGSX-R1000 で参戦するレースチーム・SERT(スズキ・エンデュランス・レーシングチーム)と、世界的なチューナーとして二輪車の発展に貢献し、スズキのレース活動と密接に繋がっているヨシムラジャパンと共にマシン開発を進め、4年ぶりのチャンピオン奪還を果たした。
2020-2021年シーズンはヨシムラと共同参戦。ファクトリーチームとして参戦体制の更なる強化を図り「ヨシムラSERT Motul」として戦うことになった。
SERTで培ってきたノウハウに加え、1976 年にスズキ初の大型4ストローク車(GS750)のレース車両開発に協力して以来、現在に至るまでスズキと共に鈴鹿8耐を中心にレース活動を続け、レース車両のチューニングやチームマネジメントに高い能力を持つヨシムラが参戦することで、「『チーム スズキ』を具現化するチームワークが勝敗に大きく影響する EWC の連覇を目指す」という。
●参戦車両 スズキGSX‐R1000R
全長×全幅×全高: 2,075mm×705mm×1,145mm
ホイールベース:1,420mm
車両重量:175kg以上
エンジン形式:水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブ
排気量:999cm3
最高出力:160kW(217PS)以上
エキゾーストシステム:ヨシムラR-11sq RレーシングチタンサイクロンSPL
ギヤボックス:6速
フレーム形式:アルミツインスパー
タイヤ(フロント/リヤ):ブリヂストン製 17インチレーシングタイヤ
フロントサスペンション:オーリンズ製 倒立フォーク
リヤサスペンション:オーリンズ製 RSPリアショック
ブレーキ(フロント/リヤ):ブレンボ製スチールディスク/サンスター製スチールディスク