
鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会のトップ10トライアルが行われ、ヨハン・ザルコがトップタイムをマークし、Honda HRCが決勝のポールポジション(PP)を獲得した。
ザルコはYAMAHA RACING TEAMのアンドレア・ロカテッリがマークした2分04秒316のタイムを超える2分04秒290を叩き出した。2番手タイムは鈴鹿8耐初参戦のロカテッリ、3番手はAutoRace Ube Racing Teamの浦本修充がマークした2分05秒001だった。
ザルコは「このタイムを記録できるとは思っていなかった。自分にとってもサプライズ。スタートライダーを務める巧にとっても良いプレゼントになったと思う」と語った。ペアライダーの高橋巧は「ふたりで挑む8耐ですが、ザルコとチームスタッフと力を合わせていけば結果がついてくるはず」と力を込めた。
ロカッテリは「鈴鹿8耐も、このバイクも、鈴鹿サーキットも初めての挑戦で、2分4秒台を出すことが出来て嬉しく思っている。タイムを出した時は、ポールポジションだと思ったが、ザルコが素晴らしいタイムを出して2番手だけど、大事なのは決勝だから」と語った。
YAMAHA RACING TEAMのジャック・ミラーは2分3秒台ペースでアタックするが、最終シケインで転倒してしまう。マシンを起こしてチェッカーを受けた。予選でもマシンを大回転させる転倒をしたが無傷。ピットでロカッテリのアタックを見守り、4秒が出た時にはガッツポーズ。会見でもジャックへの質問が集中した。
ジャックは「僕の人生と同じで完璧というのはなかなかなく、ちょっと、頑張りすぎてしまった。決勝では3人で力を合わせてベストなレースがしたい」と誓っていた。
中須賀克行は「刺激的なトップ10トライアルになり、素晴らしい仕事をしてくれたと思う」とふたりの健闘を讃えた。
MotoGPライダー、WSBKライダーと肩を並べ、計時予選ではトップタイムとなる2分4秒台を記録、PPを期待された浦本は「緊張すると思ったけど、緊張せずにアタックが出来た。コースインした時にロカテッリ選手が4秒台を出したのを見て驚いた。それでも、3番グリッドを獲得、BMWワークスチームより前というのが嬉しい。良いアッピールが出来たと思う」と語った。
4番手にはSDG Team HARC-PRO. Hondaの國井勇輝が2分5秒台でつけ、Moto2ライダーの速さを見せた。
決勝は8月3日、午前11時30分にスタートが切られる。
(文・写真:佐藤洋美)
トップ10結果
1	30	EWC	Honda HRC	高橋巧/ヨハン・ザルコ	ホンダCBR1000RR-R SP	BS	2’04.290
2	21	EWC	YAMAHA RACING TEAM	ジャック・ミラー/アンドレア・ロカテッリ	ヤマハYZF-R1	BS	2’04.316
3	76	EWC	AutoRace Ube Racing Team	ロリス・バズ/浦本修充	BMW M1000RR	BS	2’05.001
4	73	EWC	SDG Team HARC-PRO. Honda	阿部恵斗/國井勇輝	ホンダCBR1000RR-R	BS	2’05.477
5	37	EWC	BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM	マーカス・ライターベルガー/マイケル・ファン・デル・マーク	BMW M1000RR	BS	2’05.508
6	7	EWC	YART – YAMAHA	カレル・ハニカ/マービン・フリッツ	ヤマハYZF-R1	BS	2’05.729
7	1	EWC	YOSHIMURA SERT MOTUL	渥美心/ダン・リンフット	スズキGSX-R1000R	BS	2’06.247
8	3	EWC	SDG-DUCATI Team KAGAYAMA	レオン・ハスラム/水野涼	ドゥカティPanigale V4R	BS	2’06.323
9	40	EWC	TeamATJ with docomo Business	鈴木光来/岩田悟	ホンダCBR1000RR-R SP	BS	2’06.331
10	17	EWC	Astemo Pro Honda SI Racing	野左根航汰/山中琉聖

