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第9回 XLR80Rの大先輩、CB50のミーティングを見学してきた

 本来XLR80Rに搭載されているHD10E型エンジンや、この連載の主役(?)となるXLR80R改50改80に積んでいるエイプ50のAC16E型エンジンのルーツとなるのが、1971年に登場したCB50のエンジン。

 そんなご祖先様であるCB50のミーティングが開催されているのを見つけたのは、昨年秋のこと。東京の湾岸エリアにある城南島海浜公園が開催場所で、ボアアップキットを組み付けたXLR80R改50改80で行くにはちょうどいい距離感。「縦型エンジンについての情報収集もできるはず……」ということでちょっと見学させてもらいにお邪魔しました。ちょうどこの連載を始めた頃だったので、この連載用に写真も撮らせてもらったりもしたのですが、ボアアップエンジン組み付けのレポートをしている内に1年が経過……(汗)。当日集まっていたCB50オーナーのみなさんにしてみれば、「レポートするする詐欺(?)」となっていたのでした(汗)。





 そんなCB50ミーティングが今年も開催されるとの告知が! しかもCB50誕生から50周年を迎える節目となる来年2021年に向けCB50熱を盛り上げるためなのか(?)、10月31日に第9回CB50ミーティングが昨年と同じ城南島海浜公園で、そして翌週末となる11月8日に第10回CB50ミーティングが埼玉の秋ヶ瀬公園で2週連続で開催されるようです。両方伺うことはスケジュール的に厳しかったので、「レポートするする詐欺(笑)」のままになっている城南島海浜公園の方に、XLR80R改50改80でお邪魔してきましたので、今年こそしっかりレポートさせていただきます!

 このCB50ミーティングはSNS、mixiのコミュニティに集うCB50オーナーのオフラインミーティングとして2009年に第1回が開催されたそうです。それから第2回までは少々間が空くものの、2013年からは毎年秋にミーティングを開催。原付バイクなので遠方から参加し辛いということもあり、参加オーナーは開催地となる関東のCB50オーナーがほとんどなるものの、昨年も今年も10台前後のCB50に加えて、CB50を所有するが他車で参加、もしくはCB50を所有していないがCB50に興味がある他車オーナー(自分もそこに含まれる)が数台参加していて、参加車両をじっくり見ながらオーナー同士が情報交換するのにちょうどいいイベントですね。

 第9回CB50ミーティングの主催者となるCB77さんは、「デビュー50周年となる来年は、これまで違った規模や内容で開催したい」とのこと。CB50オーナーは、mixiにあるCB50のコミュニティをチェックしておくことをオススメいたします(FBやTwitterでも告知があるようです)。

第8回CB50ミーティング
昨年、第8回の時に大先輩CB50がずらりと並ぶ前に、XLR80R改50改80を置いて撮影した写真です。第8回CB50ミーティングは、2019年11月10日に今回と同じ城南島海浜公園で開催。昨年も今年同様に、雲ひとつない青空が広がるあたたかな秋の一日でした。
第8回CB50ミーティング
こちらも第8回CB50ミーティングの際に撮影させていただいた集合写真。今年の第9回はCB50が9台とそれ以外の車種が6台の15台が集まり、昨年の第8回はCB50が9台とその他の車種が5台の14台の参加車がありました。50周年を迎える来年は何台が集まるのか?

第8回CB50ミーティング
同じ時間、同じ場所にCB50好きが集まれば、CB50の話題で盛り上がるのは当然。しかもその話題はかなりマニアック。自分のようなホンダ縦型エンジン歴の浅い人間には全くもってチンプンカンプン(←死語?)な、形状の違い違いなどで盛り上がってました。 
吉住さん
参加者のお一人である吉住さんが、第9回CB50ミーティング参加者のみなさんのために夜なべをして(?)手作りしてきたという初期型CB50のサイドカバーに付くレプリカエンブレム。ホンモノのエンブレムから型を作って、打ち出しで作った逸品なんだそうです。

林知男さん
ここからは参加したオーナーさん達を紹介していきます。まずは林知男さんから。愛車は高1の時に初めて愛車となったCB50と同じ黒/銀のカラーリングを身に纏う1981年式CB50。武川のボアアップキットで80cc化しPC20キャブをセット。マフラーも武川だそうです。
CB77さん
今回の主催者として取材にもいろいろ協力いただいたのが、1971年式ベンリィCB50のオーナーとなるCB77さん。エンジンはXR75用を流用。CB50らしさを保つべくXR75には未装備の機械式タコメーターとその取出し口をCB50の部品を組み合わせてエンジン側に設けているのが特徴です。

みつおさん
1972年式CB50のオーナーがみつおさん。初期型のエンジンは部品入手が困難なため、流用可能な部品の多いCB50JX-Ⅰエンジンに変更。JX-Ⅰと初期型ではエンジン両サイドのカバー形状が異なるそうだが、金属パテなどでカバーを初期型風に改造し取付けています。
吉住さん
1971年式の初期型CB50のオーナーが吉住さん。CBらしさを保ちながらも独特の改造を施しているのが特徴です。エンジンは82ccボアアップをはじめ、社外、純正流用、自作加工などのパーツでチューニング。中でも純正改の左右2本出しマフラーが圧巻でした!

ykb550さん
1980年式のCB50Sに乗るのがykb550さん。なんと34年も所有し続けているというCB50SはXE75ピストンを使った64.4cc仕様。そんなエンジンに合わせるキャブはPC20、マフラーはメーカー不明のエイプ用。本来は6VのCB50ですが12V仕様としているそうです。
kaz009さん
希少なエンケイのキャストホイールを履く1977年式CB50JX-Ⅰに乗るのがkaz009さん。なんとこのCB50は週刊ヤングマガジンで連載されていた『ケッチン』で主人公が乗るCB50のモデルになった車両なんだそう。エンジンは82ccでPC20キャブを組み合わせてます。

黒谷さん
1976年式のCB50JX-Ⅰのオーナーが黒谷さん。1年前にジャンクな状態で手に入れ、この状態にまで仕上げたそうです。エンジンはXR80用に積み替えられており、排気量は79cc。キャブもXR80用のPC20です。RKのアルミリムに変更されているのもポイントです。
けいごさん
19歳という若さで1981年式のCB50Sに乗っているのがけいごさん。なんと茨城からの遠征で、2年連続参加です。元々はCB50に学生時代に乗っていたお父上から半ば強制的に乗せられたそうですが、今ではご自身もCB50の魅力にズッポリとハマっているようです。

少林サーファーさん
昨年も今年も1997年式のドリーム50で、CB50ミーティングに参加する少林サーファーさん。かつて(今も?)CB50を所有しており、mixiのCB50コミュニティの管理人さんを現在も勤めていらっしゃいます。ちなみに2年前から所有するドリーム50はミラーのみ変更。
最大容量さん
CB50JX-Ⅰと同時に発売されたTL50のオーナーが最大容量さん。40年前に初の愛車となったバイクもTL50だったそう。このTL50は10年前にレストア途中の状態で入手。純正サイズのフロントタイヤが入手困難なため、フロントホイールはCT110用を流用しているそうです。

かっぱ橋さん
1987年式XLR80Rで参加したかっぱ橋さん。半年前に手に入れたというXLRは張り替えられたばかりのシートや、アルミ製のフロントリム以外はノーマルをキープ。装着タイヤの差があるかもですが、自分のXLR80R改50改80よりも車高が高い点が、ちょっとうらやましい。
回路さん
茨城から参加の回路さんの愛車は1979年式のMT50。30年間納屋で眠っていたMT50をひと月前に手に入れ、現在の状態に仕上げたそうです。パニアケースと共に、荷台に積載された巨大なバッグでツーリング中のようですが、バッグの中身はカメラが入っているそうです。

タッキーさん
1973年式CB50のオーナーであるタッキーさんだが、現在、エンジンをお父上がオーバーホール中のため1982年式VT250FCでCB50ミーティングに参加。ミラーがナポレオンに変更されている以外オリジナルを保つVTは、なんとノンレストアだというから驚きです。
T8
ツボ8(戸籍上は坪内英樹):主に四輪誌などで活躍中のフリー・ライター。月刊四輪誌「ジェイズ・ティーポ」(現在休刊)在籍時代には510ブルーバードや240Zのレストア&日本一周の企画を大成功させた立役者。二輪免許は小型限定しか持っていないという筋金入りのG2(原付二種)フリーク。趣味はスクリューマウントのスーパータクマ―レンズを装着したEOS20Dでの写真撮影。


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2020/12/03掲載