スタイルはスクーターに似ていながら、走行性能はスポーツモデル、というユニークな乗り物「TMAX」が国内市場にも導入されて18年(2001年8月に国内発売開始)が過ぎた。その後、他社からも“オートマチック・スポーツモデル”が登場するなど、スポーツモデルに対するオートマチック化は徐々に広まってきているが、それにしてもこの10数年で劇的な環境変化があったかと言えば、残念ながら未だあくまで独自のモデル、バリエーション的なものとしてしか認知されていないというのが現状だろう。ホンダのDCT車の登場でも、かつてクルマの世界で起こったオートマチック化への雪崩現象が起こってきているとは、まだまだ言えない。
そんな世間の情勢はともかく、この間、TMAXは熱烈なファンを着実に増やしてきたのは事実。オートマチックがどうのこうのではなく、「TMAXのスタイル」、「TMAXの走り」そのものが支持されてきた証だ。支持されていればこそのロングセラーになりつつある。
最近では、2018年5月にカラーリングを変更した2018年モデルをリリース。ベーシックモデルのTMAX530 SX ABSと、クルーズコントロールや電動調整式スクリーンなどが与えられたデラックス版のTMAX530 DX ABSでは若干設定が異なり、「マットダークグレーメタリック8」が共通の新色で、それぞれもう一色、「マットシルバー1」がSX、DXでは「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」がそれぞれの専用色となっっていた。
今回、2019年モデルとしてさらにカラーリング設定を変更。SXでは新色の「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」1色となり、DXでは「マットライトグレーメタリック4」の新色が登場、継続色の「マットダークグレーメタリック8」1色と合わせて2色のラインナップとなった。
★YAMAHA ニュースリリースより (2019年2月5日)
スポーティーと上質さ、個性を際立たせる2つの新色を採用
「TMAX530」シリーズ2019年カラーを発売
ヤマハ発動機株式会社は、水冷・直列2気筒・530cm3エンジンを搭載するオートマチックスポーツコミューター「TMAX530 SX ABS」および「TMAX530 DX ABS」※1のカラーリング設定を変更し、2019年カラーとして2月25日より発売します。
「TMAX」シリーズは、“Master of Scooter”をコンセプトに電子制御スロットルや軽量アルミフレームなどによる優れた走行性能とエレガントで軽快感のあるデザインで人気を得ているモデルです。
「TMAX530 SX ABS」の新色は、「マットダークパープリッシュブルーメタリック1」をボディに採用し、フロントパネルやサイドカバー、インテリアパーツなどにはマットブラックを配し、スポーティーなイメージに仕上げています。
上級仕様の「TMAX530 DX ABS」の新色は、落ち着きのある「マットライトグレーメタリック4」で、ホイールにはマシニング加工※2を施したツートンカラーのアルミホイールを採用することで、上質なイメージを演出しています。また、「マットダークグレーメタリック8」は継続販売とし、2色展開となります。
※1 「TMAX530 DX ABS」は、「TMAX530 SX ABS」をベースに、クルーズコントロールシステムや電動調整式スクリーン、グリップウォーマー、メインシートヒーターなど快適装備を充実させた上級モデル。
※2 「マシニング加工」は、CAD/CAM などの設計ソフトを用いて作成したプログラム通りの切削を行うコンピュータ制御の加工法。
- <名称>
- 「TMAX530 SX ABS」
- ・マットダークパープリッシュブルーメタリック1(マットブルー/新色)
- 「TMAX530 DX ABS」
- ・マットライトグレーメタリック4(マットライトグレー/新色)
- ・マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー)
- <発売日>
- 2019年2月25日
- <メーカー希望小売価格>
- 「TMAX530 SX ABS」1,242,000円(本体価格1,150,000円/消費税92,000円)
- 「TMAX530 DX ABS」1,350,000円(本体価格1,250,000円/消費税100,000円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれていません。
- <販売計画>
- 300台(シリーズ合計/年間、国内)