全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐で活躍した井筒仁康が自らの経験を若手ライダーに継承したいという思いで2014年に発足した「will raise racing RS-ITOH」が2020年シーズの参戦体制を発表した。今シーズンは最高峰・JSB1000クラスへの参戦が2年目を迎えるのに加え、若手育成として参戦していたJ-GP2クラスに代わるST1000クラスに挑戦する。
JSB1000クラスは引き続きベテラン・柳川 明を起用。昨シーズンは参戦データ収集により実質後半戦から本格スタートとなったが、2年目はデータを反映し、結果を求める反撃体制となる。ちなみに現時点での2020 年シーズンJSB1000クラスのエントリーでは同チームが唯一のカワサキ・マシンでの参戦に。井筒監督は「エントリー台数が減る傾向にあるJSB1000クラスに参戦できるチャンスを結果として残したい」と抱負を語り、「メーカー系マシンを1台でも食いたい」と今年49歳を迎える柳川は述べた。
一方、ST1000クラスは、昨シーズンにスポット参戦したST600クラスでの活躍によって注目を集めた今年20歳の伊藤和輝を育成選手として起用。1年目より「表彰台を狙えるようチームと頑張っていきたい」と期待のコメント。新設によって予想のつかないクラスだけに楽しみと言える。
メカニカルサポートは伊藤一成率いる名門・RS-ITOHが担当。また、今年も鈴鹿8耐にも参戦予定で、プライベータートップの成績を目指すという。