
横浜のバイク用品メーカー・Kaedear(カエディア)は、日本発のバイク用品ブランド。主にライダー向けのスマホホルダー/USB電源/ワイヤレス充電マウント/インカム周辺アクセサリーなど、ツーリングや通勤で“実用性が高い”ガジェットを幅広く展開している。運営する株式会社Kaedear(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:飯沢智博)は、自社レーシングチーム『Kaedear Racing Team横浜』の2026年度参戦体制発表会をKaedear新店舗にて行った。
チームのスタートは、石塚 健のパーソナルスポンサーとして、2024年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに飯沢が赴いたことがきっかけだった。2025年も支援継続を考えていたが、そのチームがこの年限りで解散することになり、石塚と協力しながらチーム結成へと至る。準備期間は10か月と短く、実現できるのかという不安を抱えながらの船出だった。
石塚は世界耐久選手権参戦ライダーであることから、海外チームとのコラボレーションを模索。いくつかの候補の中から、フランスの名門チーム・RAC41と出会う。
新チームを結成して挑んだ鈴鹿8耐はSSTクラスに参戦。トップを走行する場面もあったが転倒があり、6位でチェッカーを受けた。昨シーズンの悔しさをバネに、悲願である「鈴鹿8耐」SSTクラス優勝を目指す新体制が発表された。
チームオーナーは飯沢。マネージメントにジュリアン・ディゲ、増子亮助。監督に 高橋淳一郎、メカニックに高峯光男、野崎知也。テレメトリー担当は村上弘一。ライダーは石塚をエースに、ケビン・マンフレディ、ディエゴ・ポンセの布陣で挑む。
高橋監督は「昨年は時間のない中で必要なパーツや用具を手作りしたりと苦労もありましたが、RAC41との協力で戦うことができました。予選でもポールポジションに迫るタイムを記録し、決勝でもトップを走行しました。転倒がなければ、というレースでした。今年は明確に優勝を狙っていきます」と決意を語る。
また、全日本ロードレースでは共に戦う長島哲太が、同じSSTクラスで別チームからの参戦を発表したばかりで、「そこには負けられない」とも語った。
石塚は「これまで6〜7回は鈴鹿8耐を走っていますが、昨年はチーム結成の苦労を共にしたスタッフと挑んだことで、これまでとは比べられないほど強い思いがあり、強く印象に残るレースになりました。絶対に転べないと思っていた中で転んでしまったので、今年はしっかりライダーの仕事をします。参戦するために鈴鹿に行くのではなく、勝ちに行きます」と語る。石塚はEWCフル参戦で戦う。
その才能は幼少期から高く評価されてきたが、真価を発揮する環境を手に入れ、持てる力を示すシーズンとなる。
増子マネージャーは「レースの現場経験がなかった自分が、メカニックやマネージャーとして現場にいること自体が信じられず、心臓がバクバクして落ち着かない状態でした。そんな中で完走できて6位になり、スタッフや応援してくれる人たちに本当に感謝しました。一人のファンとしても楽しんでいた一戦だったと思います。昨年は初年度で何をしていいのか分からない状況でしたが、今年はピット作業をやりやすくするなど、速くなる要素を揃えていけたらと思っています」と語った。
飯沢オーナーは「フランスとのコラボチームで戦い、テストではお互いにぎこちない部分もありましたが、一緒に過ごす時間が積み重なり、レースウィーク終盤には一つのチームになれたと感じました。今年は、その絆を武器に、関わる方々と共に優勝を目指します」と語った。
さらに飯沢は、「高校時代にバイクいじりの魅力に引き込まれたことがきっかけで整備士の道を志しました。これまで仕事も趣味も、バイクや車いじり一筋です。鈴鹿8耐の現場でレースを感じ、チーム結成に至りました。昨年、ライダーやメカニック、スタッフの姿を見て、このままでは終われないと思いました。チームを結成し、SNSなどを通じて応援してくれる方々の熱気を感じていますし、会社としても、レース現場でキャリアを積んだ方が入社してくれるなど、これまでとは違う人材が集まってくれています。これからもレーシングチームを通して、多くの方とつながっていけたらと思います」と、チーム結成への思いを語った。
また、飯沢が整備士時代に横浜市営バスの整備を担当していた縁から、横浜バスへのラッピングが実施されることも発表された。期間は「体力が続く限り」とのことだ。
横浜の新拠点から、世界を見据えた挑戦が始まる。ゼロからチームを立ち上げ、悔しさを知り、それでも前に進む――その歩みは、単なるレース参戦にとどまらず、ものづくりと挑戦を続けるブランドの姿勢そのものでもある。2026年、Kaedear Racing Team横浜は、悲願のSSTクラス優勝を掲げ、再び鈴鹿の舞台へと挑む。
なお、活動を支えるためのクラウドファンディングも実施予定で、詳細は決まり次第発表されるという。
(文・写真:佐藤洋美)
Kaedear Racing Team横浜
https://www.kaedear.com/pages/kaedearracingteam







