- ■文・写真:高山正之
- ■主催:警視庁赤羽警察署、警視庁交通総務課
- ■協力:東京消防庁、首都高速道路(株)、陸上自衛隊、日本二輪車普及安全協会
夏休みを前に、二輪車の交通事故防止を目的とした「はたらく BIKE PROJECT」が開催されました。このイベントの見どころは、白バイはもとより、普段は目にする機会がほとんどありませんが、私たちの生活を守っている”はたらくバイク”が大集合して、華麗な走行を見せてくれたことです。
会場には、親子連れが多く来場して、はたらくバイクに乗る正義の味方と一緒に写真を撮る光景が見られました。イベントのオープニングに合わせ、赤羽警察署から一般公募のライダーを白バイが先導したパレード隊が続々と会場に集合しました。
女性白バイ隊クイーンスターズのメンバーがパレードを先導。
パレードには、陸上自衛隊と首都高速パトロールバイクも参加して会場入りしました。
開会挨拶と交通安全の呼びかけをする、赤羽警察署の河田署長(左)。右は1日キャンペーン隊長役の平嶋夏海(ひらじま なつみ)さん。制服姿に緊張しながらも、ライダーや会場に集まった人たちに安全運転の大切さを訴えました。
クイーンスターズのメンバー。交通取締りの時は青い制服を着用。赤い制服は、イベントの時に着用するとのことです。
クイーンスターズと平嶋さんによるワンポイントアドバイス
CB1300SBの白バイを使っての押し引きです。いろいろな状況に合わせたマシンの扱い方をアドバイス。
白バイ隊員でも基本は乗車姿勢です。ベテランライダーも改めて正しい姿勢と目線が大事なことを認識していました。
はたらくバイクの紹介コーナー
テールランプの左右には、赤色のライトが備えられています。後方車両に位置を伝えるためのもので、真っ暗闇の中で威力を発揮します。
災害派遣時には、状況を把握するための偵察用として活躍しています。
東京消防庁のクイックアタッカーは、ヤマハのセロー250。常に2台体制で行動するとのことです。左の車両には消火器などを、右側の車両にはカッターなどの備品を積載しています。この2台の後方には、ポンプ車が追尾して火災をいち早く消火します。
専用装備の右側スタンド。道路の形状に合わせた駐車が可能に。
首都高速道路のパトロールバイク(通称黄バイ)は、新たに配備されたBMW F900XR。他にホンダCB400スーパーボルドールが採用されています。
首都高速パトロール隊は、2007年に山手トンネル開通に伴い発足しました。山手トンネルは全長18キロに及ぶトンネルですから、トンネル内で事故などが発生した時にいち早く現場の状況を確認する必要があるためです。
専用装備として、リアにも拡声器があります。後方にも注意のアナウンスを届けるため。左ウインカーの奥に確認できます。
警視庁で活躍している各種白バイも集合しました
白バイ ホンダNT1100。CB1300の生産終了に伴い、NT1100が新たに採用されました。
来場者サービスのお披露目ラン
クイーンスターズを先導に、はたらくバイクが会場に設けられた特設コースを颯爽と走ってくれました。子供たちからは歓声があがりました。
これだけ各種のはたらくバイクが一堂に見られるのは、とても貴重です。
オフロード白バイによるデモンストレーション。障害物を軽々と乗り越えると、会場内からは驚きの声があがり、「カッコいい」という声が沢山聞かれました。