日本レース写真家協会(JRPA)会員による報道写真展『COMPETITION』が東京都中央区のキヤノンギャラリー銀座で開催中だ。モータースポーツの魅力を伝える作品が展示されている。昨年の鈴鹿8時間耐久ロードレースを制した優勝マシン「ホンダCBR1000RR-R SP」も特別展示されている。開催前日には内覧会及びオープニングパーティーが行われた。
小林 稔会長は「会員のベストショットを展示していますが、懐かしい写真も展示あり、何かを感じて頂けたらと嬉しく思います。昨年も忙しいシーズンを過ごしましたが、今年も多くのレースが開催されます。世界選手権がこんなに多く開催される国は珍しく、我々は、そのチャンスを生かしてレースのドラマを切り取ってお見せできるように努力して行きたい」と語った。
続いてJRPA AWARD2024の発表があった。2005年より「その年一番のフォトジェニック」を選ぶJRPAアワードが会員(62名)の投票により決定される。JRPA AWARDは記録や戦績だけではなく、その競技に於いていかにフォトジェニックでフォトグラファーの写心をくすぐる存在であるかで決定される。選ばれたのは大賞に「山本尚貴」、特別賞に「小椋 藍」となった。
大賞の選出理由は2024年限りでフォーミュラの引退を発表し、最終大会の鈴鹿では感動的なシーンを多くのフォトグラファーに提供してくれたと山本が選ばれた。
特別賞の小椋は悲願の世界チャンピオンを獲得。日本人の世界王者は、2009年250ccクラスの青山博一(現ホンダチームアジア監督)以来15年ぶり、7人目の快挙となり選出された。
乾杯の音頭はキヤノンマーケティングジャパン株式会社のプロフェッショナルカメラマーケティング部部長市川寛明氏が行った。
JRPAは2016年度よりアマチュアフォトグラファーを対象としたモータースポーツ写真コンテストを開催しており、JRPA AWARD同様に会員投票に選ばれた。
二輪部門グランプリにはニコン Z fc 16-50 VR レンズキットが、そして四輪部門グランプリには キヤノン EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキットがそれぞれ賞品として贈られる。
二輪部門グランプリは水野 涼が雨の中をライディングする一瞬をとらえた岸本裕斗「襲来」。四輪グランプリは橘敬介「花火」が選出された。
岸本氏は「黒船来襲のドゥカティを駆る水野が来て、この時だけ雨が降り撮れた奇跡の一枚」と喜びを語った。
橘氏は「昨年トライして今年狙って撮影したもの。岸本さん同様、撮影した時は気が付かず、後で確認して撮れていたもので、写真の神様が撮らせてくれたものと感じます。他のコンテストへの応募も考えましたが、やっぱり、JRPA AWARDだと応募しました。小林会長のきちんと撮っていたらそんな瞬間があるというアドバイスが生きたと思います」と語る。
プレゼンターは株式会社ニコンイメージングジャパン案営業戦略部ゼネラルマネージャー馬目世葵氏。キヤノンマーケティングジャパン株式会社カメラ統括本部統括本部長吉田雅彦氏が務めた。
日本レース写真家協会(JRPA)報道写真展『COMPETITION』
開催会場・日程
【東京会場】
キヤノンギャラリー銀座
東京都中央区銀座3-9-7
2025年2月18日(火)~ 3月1日(土)10:30~18:30 ※日曜、月曜日、祝日休館
入場無料
マシン展示(東京会場のみ):2024年鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝マシンCBR1000RR-R SP
【大阪会場】
キヤノンギャラリー大阪
大阪府大阪市北区中之島3-2-4フェスティバルタワー・ウエスト1F
2025年4月15日(火)~ 4月26日(土)10:30~18:00 ※日曜、月曜日、祝日休館
入場無料